思想テクスト読解2024秋_ベンヤミン_類似性の理論1_20241009

ヴァルター・ベンヤミン、「類似性の理論」を読む講座です。
この講座はドイツ語の選択科目に属するため、内容は日本語本文とドイツ語原文とを対照させつつ進むというものになります。日本語は『ベンヤミン・アンソロジー』、山口裕之センセ訳、河出文庫、版元のURLは次の通りです。
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309463483/
(まだアフィリエイトとかを貼っていないので、必要に往時で各自でお求めくださいにゃ)

原文は検索語 Die Lehre vom Ähnlichen Walter Benjamin で見つけられるはずです。さしあたり:
https://www.textlog.de/benjamin/essays/metaphysisch/fragment/i-lehre-vom-aehnlichen
に見いだされます。
録画内では、上記のサイトのページではなく、内容を整理したものを用意して、それの頁&行数に即して、読んでいる箇所を指摘しています。便宜上、それと同じものをここに載せてみますが、版権上の問題がありそうな場合には削除することになるかもしれません。(PDFで別添 です)

さてねこ、中身ですが、上掲の日本語訳(論文集)の中身をいくつか読んできた読解シリーズの、2024年度後半のもの(全14回、完結)に当たります。テクストを画面共有などしているのではななく、画面上は、基本的にカメラオフで、(録画容量を減らすための)「猫板」(黒板代わり)を掲示し続けるという横着なものです。
本テクストでベンヤミンは、「模倣」および「類似性」を主題にするわけですが、これらの鍵概念が、人間の言語能力などの根幹に位置していること、更にいえば、人間の想像力とか労働とか、およそ人間的なものの基盤に「模倣」があるという壮大な主張をしています。人間の言葉の能力は総じて、この世的なものと天上的なものとを二重化して、それらの間の往還においてその実を挙げていると思われますが、その往還という希有な出来事を体現しているのが、この模倣(これは同時に、憧れ、成り切り、トーテム、自己の二重化)ということになりそうです。大抵の文学もまた、このような(模倣に基づく)二重化において成立しているようにも見えます。
本体が短いものであるので、日独のテクスト両者を読了することになりました。ご視聴の場合には本文(日独)を手許に用敷いていただくのがよいと思われます〜。恐らくこれを視聴しておもしろいと思う方々は…
・ベンヤミンの思想に興味のある方
・既にこのテクストを読了していて、さらに取り組みたい方(既読でなくても読んでいれば中身はわかります)
・思想的テクストの読み方に馴染みたい方(難し方面のドイツ語の説明をしてあります。ドイツ語学習的には中級以上のものです。)
になるかと思われます。

初回は導入として、テクストの説明などに終始、ですにゃ(ドイツ語読まず‥だったか)。
※ いずれもっとコンパクトに吹き込み直したいと思っています‥

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ネコイッチュ
ありがたしです。がんばりますですにゃ。