目を見よ、顔を見よ。
よく、
「ちゃんと目を見て話すように」
とか言いますよね。
確かにその方が、ちゃんとその相手と話してるなって感じがして、
良いということはわかるんです。
けれど、ちょっと待った。
みんな、
「相手の顔はしっかり見てる?」
ってね。
そんなことを聞く私は?
…見てませんでした‼︎‼︎
そうなんです。
よく考えたら、人の顔、全然ちゃんと見てなかったと思う。
大好きな人達の顔でさえも。
正しく言えば、
「見てるつもりだった」なのかな。
相手と話してても、
多分ぼんやりと顔の辺りをなんとなく見てたり
スマホとかを触りながらだったり
見ている気にはなってるけど、実際は、
多分なんとなく顔ら辺を見ているだけだったんじゃないかと思う。
でも、ある日思いました。
夫の顔を見て、
「こんな所にホクロなんてあったかなぁ?」と。
そしたらどんどん知らない情報が出てきて…。
目の感じや眉毛、シミやシワ。
そのどれもが、私の「知らないもの」になっていたと。
違う、私、何も知らなかっただけだ。
夫が変わったんじゃない。
私が全然見ていなかったんだと。
すごくショックだった。
そしてこれは、
「ものすごい怖いことなんだ」と気づいた。
大切な人や好きな人の顔を思い出そうと思っても、
まずはよく顔を知らないと、絶対思い出したりはできない。
知らないことは、思い出せるわけがない。
つまり、ちゃんと顔を見てその人を知ろうとしないと、
思い出したくても思い出せなくなってしまう。
目が、脳が、そうさせてしまう。
でもね、多分みんなそんなことしなくたって、
「(例えば)家族の顔はいつだって見れるし、こらからもずっと見れるし」
とか思ってない?
じゃあもしも、もうそんな日が来ないとしたらどうする?
顔が見たくて見たくてしょうがないのに、
あなたの前から姿が消えてしまって、今後、
あなたはその大切な人達を目の前で実際に見られなくなったらどうする?
「いつだって顔を見れる」じゃない。
「これからも見れる」じゃない。
そう、そんなこと、もうないかもしれない…
絶対じゃないんだよ。絶対じゃ。
絶対や必ずなんてこと、この世にはないんだ。
大切なものって、平気で失っちゃうんだよ。
それならちゃんと見とかなきゃ。
大切な人、大好きな人、忘れたくない人の顔を。
目に焼き付けなきゃ、焦げるほど。
だって、いつ、大切な人達の顔が見られなくなる日が来るのか、
誰にもわからないんだから。
そんなことを思って夫の顔をじっと見ていたら、
「ん?どした?」
と、ニコニコしながら質問された。
ちゃんと見とかなきゃっ‼︎‼︎
ではまた。
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