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眉間の番人。

あ、寄ってる寄ってる。

あ〜また寄った。

夫の眉間に皺が寄る。

夫は考え事をしたり勉強していると
よく眉間に皺が寄る。
とにかく寄る。すごく寄る。
出会った時よりも、皺…刻まれてきたなぁ。
ぼんやり眺める。
夫は「どうした?」という顔をしてこっちを見ている。
どうしたもこうしたもありません。
眉間に皺、寄り過ぎです。

日々大変ですもんね。
生きていくだけでも大変なのに
夫は結構な心配性。
先のことを考えては悩む悩む。
真面目なので、心配だ。
それを見てはこちらも心配して
眉間に皺が寄りそうになる。

でも私は気をつけます。
もちろん皺が刻まれることもすごーく嫌だけど、
それよりも
深刻になるのは「片方だけ」にしている。
一緒に同じことをしても
同じことしか生まれない。
それはつまり
プラスならいいけれど、マイナスなら一緒に
マイナスになるということなのだ。
それなら私は違う角度から少しでも協力したい。
折角二人でいるんだから
そうやって支え合いたい。

しかし夫の眉間の皺の寄りが本当にすごい。
それじゃあ今日もやりますか。
おしっ。

とりゃっ。

夫の眉間の皺を指で伸ばす。
突然される夫はいつも
あ、なってた?と言う。
なってたよー。
このまま皺が刻まれてしまう前に
なんとかしときましたよ、ってね。

私は眉間の皺の番人かい。

まぁいいでしょう。

刻まれないように
私がその皺を
見張ってやろうじゃないの。

そういえば、皺を防ぐ方法が他にもありまして。
番人オリジナルなのでが。
それは「にこっと微笑みかける」です。
夫に突然にこっと微笑みかけると
必ず夫もにこっと微笑み返してくれます。
その反応を使って眉間の皺を一度オフさせる。
これ楽だけど、よく効きます(笑)

たまには眉間の番人だって楽しないとね。
でもちゃんと見張ってますよ。
あと、もちろん状況は考えます。

お、すごい集中してる。
だったら今じゃないな。
もう少し待ってからにしよう。

邪魔はしません。
なんせ優秀な番人ですからね。
自分で褒めるしかないので
ここで自分を褒めてみました(笑)

これを書いてる間にも
また始まりました。
では、皺になる前に
こちらで対応させていただきます。

さて、どちらの方法にするか。

眉間の番人、頑張ります。


ではまた。

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ねじり
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