記憶から生まれるイメージ。
家の近くにある大きな公園を、夫と一緒にお散歩していました。
そこには細くて浅い川が流れている場所があり、
橋の上から川を一緒に眺めていたんです。(写真の川ではありません)
すると夫が、
「ここの川の流れって左→右だけど、いつもなぜか右→左に流れている
と思っちゃうんだよね。なんか勘違いする。」
と言い出しました。
私「え?そうかな。別に左→右って感じがするけどなぁ。特に違和感ないよ?」
ここでの正解は、私達が見ている方向からだと
川の流れは「左→右」なんです。
しかし川を見ると、夫は時々違和感を覚えることがあるそうです。
私はそれがすごく不思議だったので、なぜそう思ってしまうのか…
夫と一緒に考えてみました。
そもそも原因があるのかないのか。
すると夫はこんな話を始めました。
「もしかしたら、小さい頃に見た川のイメージが強いのかも。」と。
夫が幼い頃、家の近くに大きな川が流れていたそうです。
それはとても大きな川(一級河川)だったので、
「その時の記憶が強く残っているのではないか」ということでした。
その川の流れの記憶が、どうやら右→左だったということなのです。
過ごす場所が変わっても川と触れ合う機会が意外と多かったそうなので
今まで見てきた川についても、特に印象深いものは、
夫の中にそんな風に記憶されていたのでしょう。
もちろんその印象深い川はほぼ、自分から見た流れがたまたま
右→左だったということらしいです。
つまり、夫の中で記憶に強く残っている川が
「川は右→左である」
というイメージを記憶として植え付けたのではないか、
ということでした。
夫は普段、そういった思い込みやイメージにあまり影響を受けない
方なので、私にとってはすごく不思議な話でした。
けれどそのことがきっかけで、
夫の知らなかった一面を知ることができて嬉しかった。
また同時に、
「人には自分の見たものや記憶によって対象となる何かを変化させたり
特定させたりすることがあるのかもしれない」
と思いました。
夫が持っている私の知らない夫の思い出が、
川の流れをそんな風に変えたりするということ。
人が持っている様々な感覚は、
そういったものから創り出されているのかもしれないですね。
「私にもそういう部分があるのかなぁ」
とちょっと考えてみました…
ただし、その時ものすごくお腹が空いていたので、
頭の中には次から次へと
美味しそうな食べ物ばかりが登場していましたとさ( ´ ▽ ` )
ではまた。