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【映画レビュー】そうきたか!そんな大ネタが2つも残っていましたか!『クレヨンしんちゃんオラの引越し物語サボテン大襲撃』の感想

※この記事は2015年にアメーバブログで投稿した記事の再編集版として無料公開としております。
https://ameblo.jp/nejimakikoibumi/entry-12078799310.html

ANAの機内上映で見ることが出来たんですよ。
ホント、感謝です。

クレヨンしんちゃんオラの引越し物語サボテン大襲撃のざっくりとした感想

『クレヨンしんちゃんオラの引越し物語 サボテン大襲撃』を見ました。

映画クレヨンしんちゃんオラの引越し物語サボテン大襲撃
制作年:2015年 / 制作国:日本
シンエイ動画制作 / 104分
監督:橋本昌和

https://eiga.com/movie/81501/

帰国のタイミングが合わず、今年は劇場鑑賞ができなかった本作。
偶然にも、今回の夏の帰国の便で機内上映作品の一つにラインナップされていたのでDVD発売前に本作を拝むことができました。

感想をざっくり一言で言うと……

大傑作とは言わないまでもの傑作!!
まだそんな大ネタを残したいたのか!!
という驚きの一本!!

……って感じでした。
“残していた大ネタ”というのが2つあるんですがもうちょっと詳しい内容を書いていきます。

一つ目の大ネタ!涙なしには見れない“引越話”

今回の映画ははっきり2パートに分かれているのですが、前半はタイトルにもなっているしんちゃん一家の引越の話。なかなかネタ切れしそうで、こんな大ネタが残っていたとは!とちょっと感心しました。

予告編ですでに、「あーこれは泣かずにはいられないやつだ」と確信していましたが、予想通り、機内で号泣させられました。
私が涙腺弱すぎる問題もあるものの、春日部を出るまでの葛藤も丁寧に描かれていて、シチュエーション頼りにしないところにすっごく好感が持てました

(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015

映画版ではなかなか出てこないレアキャラクターも集まってしっかりお別れパートがあるもんだから、尚更泣かずにはいられません。実は自分も親の海外転勤で、国外への引越し経験があるだけに、より一層その思い出と重なってしまいました。

加えて、今年は園長先生役を務める声優の納屋六朗さんの生前最後の映画となったので奇しくも、しんちゃんとの別れのシーンが本当のお別れの意味を持つことになり、感慨深いものとなりました。タイミング含めてすごく良いパートになっていました。

引越しというテーマがうまいとこ突いてるし丁寧!

二つ目の大ネタ!“モンスターパニックジャンル”

そして一方、メキシコに行ってからの話は…….サボテン大襲撃の副題にあるようにしんちゃんがサボテンに大襲撃されてしまう急展開を迎えるわけですがまさかのモンスターパニック映画のパロディ

荒野の舞台も相まって「トレマーズ」なんかを思い出させられました。

https://amzn.to/3P5JDQd

しんちゃんの映画は度々、サイバーテロ物や怪獣映画、スパイ物など様々な映画ジャンルをパロディ的に用いることがあるのですが、あとどんなジャンルが残っているかなぁ…….と思ったら、こんな大ネタが残されていたわけですね。

(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2015

建物の中に立てこもったり、スーパーに物資調達にいったり、トラブルメーカーとなる役柄が毎度うざかったり、最悪のアクシデントで絶対絶命のピンチになったり、「あー、あるある!」と思わせるネタだらけ。
前半とはまったく雰囲気が違うんですがこっちはこっちでサイコー!でございました。

モンスターパニック映画のあるあるも充実して笑える

あるものが結ぶパックリ分かれた二つの大ネタ

そんな感じで、前半と後半では物語がまったく真っ二つに割れているように思えるのですが、しっかりクライマックスでは、前半と後半を“ある物”で思いもよらぬ形で結びつける、という仕組みになっていました。

また、ある登場人物が地元をすごく大事にしている感情は、実は前半の慣れ親しんだ土地を離れてきた野原一家とは対を成していて設定などにも「なるほど」と唸らせられました。

だからといって、そこんところの設定がうまく働いているかといえば
ちょっと物足りないかな……というところや後半よりも、結局前半の引越しパートの感動の方が上回ってしまって、見終わった後にどうしても物足りなさを感じざるを得ませんでした。物語の仕組み上、難しいところですけどね。

相反するテンションの前半と後半をちゃんと結びつけようという努力を感じる!

まとめ

●引越しというテーマをしっかり描いている
●モンスターパニック映画としてもしっかり描いている
●よくぞまぁこの2つを混ぜたもんだ。混ざりきってないけど。

去年が驚異的な傑作だったこともあり出来を心配していたものの、手堅くしんちゃん映画らしい、泣けて笑えるしんちゃん映画でございました。
笑えて、泣けての方が個人的には良かったかな、という感ジでございます。

今作が歴代クレヨンしんちゃん映画の興行収入を、第一作目ぶりに塗り替えたということも大きく来年の劇しんもちょっとハードルが上がってしまうのですが一体どんなネタで来るのか……
どなたが製作を担当するのか……
そろそろ情報が出始めるころと思いますので、本ブログでも何か掴め次第お伝えしていこうと思います。

11月には本作のディスク販売もスタートということで予約もスタートしておりまーす。


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