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料理は発見‥調理器具


「食は命なり」は、ギリシャの医聖ヒポクラテスの格言です。「食べ物を汝の医者とも薬ともせよ」と説得力ある言葉が続きます。

とはいえ、「料理は手間がかかるし面倒、安くて美味しい食物はどこでも売っているし…」と、かつて思っていました。

けれど、便利な調理器具に出会い、大きく発想を転換。料理って、ほんとは面白いかも!一例ですが、そんな気付きを与えてくれた調理器具たちです。




ピザオーブン


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ピザは美味しいけれど、ピザ窯なんて無理、出来合いを買ってくるしかないと長くあきらめておりました。味がくどく口に合わない時も… ですが、家庭レンジ用の窯を父の日にプレゼントされました。(白峯陶器製)。


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    シーズン終了まぢか、名残り牡蠣ピザ。根来の漆皿に盛りました


使ってみると、レンジで加熱しそれなりのピザが焼けるという、驚くほどお手軽なピザ窯です。発酵がやや難しいのですが、材料を工夫する楽しさがあり、フルーツピザなども大好評。

おかげで、料理する面白さを大発見しました。すっかりイタリアンが身近になり、今ではアンチョビも自分で作っています。




鬼おろし


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カッパ橋を散策していて見つけました。名前だけは知っていましたが、ギザギザの鬼のような歯(竹)におじさん心は捉えられました。水気がしみ込まぬよう、漆をかけているので茶色っぽくなっています。(通常は白木です)


画像3                   根来の鉢に盛りました


好奇心だけで買ったのですが、できた大根おろしはザクザクと粗めでが水っぽくならず歯ごたえがあり美味でした。

大根という食材は同じでも、通常のおろし器とは味も食感も全く違うのに驚きました。調理器具によって、こんなにも味が変わるということを発見しました。(ただし、多少の腕力が要るので、男性向きかもしれません。)




卓上漬物器


画像4                      水菜の浅漬け

私は信州生まれなので漬物消費量が多く、食費にも影響するほど。そんな時見つけた卓上漬物器(フランフランで購入)は、ガラスなので卓上に置いても違和感ないし、分厚いフタがいい感じの重しになります。こちらは家内の担当です。


画像5            漆器小皿に乗っているのは、漬けたミョウガです


塩やトウガラシ.昆布の量など、自分のこだわりが活かせます。いろんな野菜が簡単に美味しく浅漬になります。

面白いことに、ミョウガは甘酢に漬けるだけで、数時間で自然にピンク色に染まってきます。酢が化学変化を起こさせるようです。(ショウガも同様)こうしてみると、料理は好奇心と実験でできているようです。



深く考えるなら、人間は家畜のようにエサを食べる生き物ではありません。風土や文化により長く育まれてきた料理を食べるのだろうと思います。であれば発見できることは、まだまだありそうです。ヒポクラテスの名言の境地までは、ほど遠いのでしょうが…




次回は「散歩びより…原生林」です。

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