むかごご飯 … 器比べ
ーカミさん日誌ー
『 むかご 』ってご存知ですか?
聞いたことはあっても調理法が分からなくて、ネットで調べて今年初めて食べました。意外に簡単で美味しくいただきました。
むかごとは?
むかごとは、『ヤマノイモ科』に属する芋の葉の付け根にできる球状の 芽のことだそうです。ですので、このむかごを地面に植えれば新たな山芋が育つのです。9月から11月ころが旬だそう。そして、種ならばきっと栄養豊富に違いないのでしょう。
実をいうと亡き母が時々送ってくれましたが、食べたことがなかったので、ぐずぐずと放置したのち何年もゴミ箱行きにしていました。(不心得でごめん。)
作って見たら…
ところが、つい最近ネットを見ていたら、むかごご飯や炒め物など色んな料理が紹介されていました。驚くことに炊き込みご飯の要領で作れました。
むかごはあくが強そうなので軽く塩ゆでし、冷まして米に混ぜ少し醤油を足して炊き上げました。
食べてみると、ほのかに爽やかな香りがあり、むかごもほくほくして美味しい。野趣あるご飯が気に入って、何度も作っています。クセになる味。それにしても、見慣れぬ食材におののいていた自分がしみじみ情けない。
むかごご飯があまりにも気に入ったので、色んなお椀に入れてみました。小ぶりのお椀では、むかごが水玉みたいで可愛い。大ぶりのお椀では、野趣がありガツンと力強い。器を変えてみると、味のイメージにも変化がありそうで面白いと思いました。
残念ながら今年の旬は終わりですが、来年は違うむかご料理にも挑戦してみようか…。なるほど、「むかごは美味しいよ~」と母が弾んだ声で言っていた理由がよく分かりました。ただし説明が下手だったし、私にしてもなじみのない物への恐れが強かったのです。ささいな体験ですが、伝統の伝わりにくさの一例のようにも思えます。