私の生きる意味
大学を卒業して3年。
社会人3年目。
友人から聞く話題は緩やかに、「仕事」と「今後の人生設計、結婚」が主となり始めている。
私の身近な環境は職場だが、唯一そこだけは、その話題が上がらない。
なぜなら、皆それ以外に目標があるからだ。
私は創作と共に生きてきた。
幼稚園生のお絵描きから始まって、芸術を学びに大学へ進学した。
今の職場も、芸術をベースとした環境で、皆、仕事とは別に創作活動をしている。
そして、その活動に全員が誇りを持ち、全力なのだ。
創作に命を燃やしている。
そんな姿が美しく、かっこいい。
そしてその姿こそが、私の理想とした姿だと、今の職場に来て強く実感している。
私は学生時代にデザインを学んだ後、デザイナーとして採用してもらった。
その日々も、仕事も、何もかもやりがいがあった。
ただ、心が追いつかなかった。
次第に生み出す事へ恐怖を覚えた。
本当にデザインが好きだったのだろうかと思う程、人の目が怖くなってしまった。
転職してからも生み出す事が怖かった。
だけど、周りの人達のおかげで、
少しずつ、昔のように絵を描き、デザインを行い、初めて動画作成にもチャレンジ出来た。
以前は展示を見るのも怖かったが、今や創作のやる気を感じられる程、心が健康になった。
まだ転職して数ヶ月しか経っていないが、確実に生み出す事の楽しさを取り戻している。
挫折は何度も経験したけど、どうしても「ここ」に戻ってきてしまう。
ああ、そうか。
生み出す事こそが、私の生きる意味なんだ。
きっと、職場の人達もそんな人達で、
だからこそ私は尊敬して、こうなりたいと思うんだ。
社会の大多数からは、もっと「将来」について考えなさいと言われるかもしれないが、
私にとっての将来は「創作」
そして、「創作で人を楽しませること」。
思えば、幼稚園生のお絵描き時代も、
それを見て喜んでくれる事が嬉しくてたまらなかった。
デザインを学んでいた時に、ちょっとしたお手伝いで作らせてもらったものに感謝された時もそうだった。
イラストでもデザインでも動画でも、なんだっていい。
めげずに、懲りずに、これからも生み出していこう。