ICTと数学 #2
いよいよ教育実習まであと1週間。
不安も大きい一方で、楽しみな気持ちも日に日に高まってきています。
(教育実習までにこういうことをしたほうがいい! などのアドバイスありましたらコメント等でお待ちしております!)
さて、前回の自己紹介でも書いたように、私の専門は数学です。教員免許も中高の数学科の免許を取得見込です。
そんな私の最近の関心ごとは、
「ICTを数学にどのように活かすことができるか」
GIGAスクール構想によって、小中学校では1人1台の端末の配備が進められています。高校では、義務教育ではないという観点からなのか、令和2年度までの予算ではその対象とはなりませんでした。
私が教育実習を行うのは中学校なので、1人1台使用できるデバイス(と学校におけるネット環境)があるはずです。
私は今期の授業で、「デジタル時代の教育」という題目の一般教養の授業を履修しています。(大学4年にもなって一般教養かよと思う方もいるかもしれませんが、ゼミ以外の卒業単位は取り切っているので完全なる趣味です笑)
その授業の中で、大分県教育庁の動画が紹介されました。
動画では、大分県内の中学校における、社会、国語、数学の授業でのICTの活用事例が紹介されています。
ここで意識されていると感じたのは
ICTだけに頼るのではなく、従来の黒板やノートとペンも併用すること
ICTは、主に先生からの資料の提示や、発表時の資料準備(個人での作成を含む)に使用する
ことです。(あまり触れられていませんでしたが、板書は基本的にノートとペンを用いた従来型で行われているものと推測します)
実際に数学の例で見てみると、1次方程式を利用して解く文章題を作ろうという課題に対し、
個人での問題の作成をタブレットを利用して行う。→提出
班内で作った問題を共有、班内で代表を決め、その生徒の問題をブラッシュアップ。
全体発表に向けて、タブレット上で問題を編集。問題はそのまま先生に提出し、個人のタブレットでも見られるようにするが、解答は手書きの上、別途カメラでスクリーンに映し出す。
という過程を踏んでいます。
さらにこの数学科の教諭は、同じ動画内で
「鉛筆でここ(手)を真っ黒にしてやらないと、力がつかないところもある」
ともおっしゃっています。
実際、授業で示されたデータによれば、日本のICT教育の普及率はOECD諸国に比べて乏しいが、学力調査では上位層にいることが示されており、「学力とICT活用に相関関係はないのでは」という見方も紹介されました。動画内の教諭の発言にはこうした背景もあるのかもしれません。
この講義を担当する先生の見解としては、学力はICTを活用しようとする(=授業を見直すことになる)教師側の頑張りに依存しており、「ICTを"教師が教えるために使うもの"という認識から"学習者が自ら学ぶために使う"という認識への変革が必要なのかもしれない」とのこと。今叫ばれている「主体的・対話的で深い学び」の"主体的"の部分にあてはまる指摘です。
来週からの教育実習。現場ではどのようにICTを活用しているのか、また私が授業をする際にどういった点に留意してICTを活用すべきか(もちろんそれ以前にまず授業をしっかり作れなきゃ話にならないですが…)。このnoteでも随時(書ける範囲で)書いていこうと考えています。
Monday, 2022/5/23
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