中小企業診断士への道(②勉強~合格編)
予備校通学
2017年9月より会社から自宅の通勤区間にある大手予備校で1次合格コースを受講しせっせと勉強を始めました。
コース最初の科目は「企業経営理論」でした。講師は今有名な「ほらっち」先生です。彼の声は大きく、丁寧で熱のこもった講義でますます勉強が楽しくなっていったのを覚えてます。
ある時、ほらっち先生に「今、社内の中期経営計画に参画しており、社内セールスコンクールを初めて立ち上げようとしているんですが何かアドバイスはありますか?」と質問したところ、「受賞者だけではなく、次点だった人にも配慮することです」と即答を頂きました。丁寧な応対に感謝しつつ、診断士になったらここまで経験を積んでるんだと感心したものです。
予備校ではたまに講師の呼びかけで飲み会が開かれました。年齢、性別、業種、役職など全く違う者同士が飲む場でしたが皆、目標が同じだったのですぐ打ち解けられました(面白いもんですね)。今ではオンライン講座も多いかもしれませんが、やはり対面(リアル)講座が一番です。
2年目1次試験合格と初めての2次
2018年8月に、免除(前年に科目合格)となっている「情報」を除いた6科目を受験し1次試験合格。法務がいわゆる爆弾科目で得点調整8点が加算され、なんとか合格できた状況でした。
そこから2次試験対策のはじまりです。予備校のテキストと過去問を見て「なんだこれは…」と焦ったことを覚えてます。約2か月半でここまで完成度を上げることができるのか。予備校の解答例だけをみてどう対策していいかわからず突入したような気がします。今であれば「ふぞろい」シリーズを活用することが当たり前かもしれませんが、その当時すべてを予備校にかけてたので「ふぞろいで採点」等考えもしませんでした。
おぼつかない知識・スキルのまま2次試験当日を迎え…結果を待たずとも不合格を受け入れざるを得ませんでした(案の定厳しい結果でした:DABD)。悔しいというよりも完璧な勉強不足を実感し、来年に向けて頑張ろうと気持ちを切り替えてました。
独学から合格まで
2019年4月に転勤で東京から金沢(単身赴任6年目)へ異動することになりました。金沢では通っていた予備校の分校があり、年間の受講料を払っていたので継続して受講してましたが地方都市だったので対面講座はなくすべてDVD受講でした。活き活きとしたリアル講座しか知らなかったのでその違いに愕然としたものです。励ましあう仲間もおらずほぼ独学に近い形で勉強してましたがモチベーションも上がらず、また(予備校に頼った)勉強方法を変えなかったので自己の解法パターンも確立しないまま2回目の2次試験突入となったのです。
今は思います、2次試験対策は過去問と「ふぞろい」セットでいけばよかったと。予備校への投資効果期待と情報収集力不足で2回目も「BBBC」で不合格でした。このとき、1次試験を8月に保険受験しており1科目だけ合格していたためモチベーションを切らさず「来年こそは…」と再起を図れましたが、保険受験せず1次7科目受験からスタートだったら受験科目量が多すぎて諦めてたかもしれません(予備校はここでやめて独学に移行しました)。
2次試験終了後、苦手意識が強かった事例Ⅳ対策で簿記を勉強しようと20年2月に簿記2級を受験しました(勉強不足で敢え無く不合格…)。知識はついて多少自信にはなりましたが、その後の1次試験残り6科目を軽くみていたため痛い目に合います。野網先生のまとめシートを直前にこなして過去問を回せば(昨年も受けたし)合格するだろと勝手に思てましたが、合格したのは2科目だけ…。簿記に時間を割いてしまったこととまとめシートだけに頼ったことが敗因でした。翌年は残り4科目をほぼ完璧だと思うくらい勉強しましたが合格したのは2科目のみ…。かなりショックでしたが、1次はあと3科目だけだと奮起して令和4年度は何とか合格!
それから始めた2次の勉強はふぞろいを活用し事例ⅠとⅡに注力し、事例Ⅳも過去問中心で臨みましたが事例Ⅲの勉強不足を補えず232点で不合格。
ただ、過去問を中心に勉強した事例Ⅰ、Ⅱが思った以上に出来が良く、「この勉強方法は間違っていない、来年は合格が見えたぞ」と感じた瞬間でもありました。同時に事例Ⅳは過去問だけだと太刀打ちできないことも実感し30日完成や集中特訓財務・会計 計算問題集、予備校の計算問題集を中心に毎日復習し身体に慣れさせる勉強に徹しました。
過去問を中心に70事例をこなし令和5年度の2次試験は手応え(今までにない納得感)を感じつつ発表日を迎え、合格を掴むことができました。
2024年1月の2次試験合格発表からすぐに口述試験です。実務補習申し込みと口述試験対策をネットで収集し、ある受験生支援団体の口述試験対策(リアルで)の機会を知り、申し込みました。リアルで口述試験対策(模擬面談)を受けたことでイメージができ、当日は落ち着いて臨めました(これをキッカケにその受験生支援団体に入会することになります)。
1月末、勉強を始めて約7年(8年目)にて中小企業診断士試験に合格することができたのです。
*「③合格後編」へ続く…