デザインの報酬はわかりにくい。
昨日のnoteで、デザイナーはデザインの報酬や成果について明確にしたほうがいいと書きました。
デザインって、とてもフワフワしていて値段をつけづらいものです。クライアントはおろか、実はデザインをする側も意外とフワフワしていいたりしますから、頼む方も頼みづらいですよね(笑)。
不思議と思われるかもしれませんが、仮に同じモノをデザインをしても、クライアントによって報酬の額が違ってしまうことがあります。
ここらへんは固定価格の販売や飲食店と違うので、わかりづらいかも知れませんね。企業やビジネスのスケールや、デザインに対する価値観によって、払ってくれる報酬は変わるのです。
極端な例ですが、大企業の製品デザインと、個人事業のそれでは報酬の桁が違います。(昔、会社員の頃の話ですが、大手メーカーにデザイン料を請求したら、次から予算を取れなくなるからもっと請求額を上げてくれと言われたことがあります。企業内の都合ですね。嬉しくもありましたが、すごい不思議でした)
これって、ラーメン屋さんではありえないことですよね(笑)。もしお金持ち相手にだけ高くしたら、お金持ちは来店をしなくなるんじゃないでしょうか。もしかしたら貧乏の振りをするかも。そうしたら、ラーメン屋さんは、お金持ちか貧乏かを見極めようとする。つまり、話してから料金を決めようと思うでしょう。
もしかしたら、現在のデザインの見積もりってそんな感じで進んでいくのかもしれません。しかし、この情報化社会で、これでは時代遅れな気がします。
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友人から聞いた、あるガラス販売メーカーさんの話を思い出しました。
昔、ガラスは職人の世界で、価格もオープンじゃなく、問屋がその都度調整をしていたそうな。
その中で新進気鋭のガラス屋さんが、サイズと材質を一覧表にしてわかりやすく販売したところ、シェアNO.1になったそうです。
確かに買う立場としては、価格がハッキリとわかった方が安心だし、頼みやすいですよね。ビジネスでは、売る側の都合じゃなく、顧客目線で考えるのが大事なんでしょう。
デザインの報酬も、そうあるべきかもしれませんね。
この報酬の話はもう少し続きます。