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スペックワークについて考えました。
スペックワークという言葉があります。
スペックワークとは簡単に言うと、まずは無報酬で働いて、良かったら報酬を払われるシステムのコトでしょうか。これは割りとデザイン業界あるあるで、一昨年のオリンピックエンブレム大騒動のときに注目されました。
双方の意見をネットから拾って、考えてみましたの。
1.スペックワーク否定の意見
デザイナーが馬鹿げたタダ働きにNOと言うべきことが分かる動画
スペックワーク否定派の意見は、デザインは成果報酬ではなく、業務自体に払うべきだというところがメインでしょうか。他業種では当たり前のことだと、上のサイトでは主張しています。
確かに、食堂でご飯を食べた後に、不味かったら払わないってことは一般的じゃないですよね。よっぽどのときは言いたくなりますが(笑)。
他にも、額縁屋さんやフィットネスジム、建築家さんなどがでてきて、スペックワークなんてとんでもない、と言います。
そして、スペックワーク無しで注文が来る理由を「信頼」だといいます。
2.スペックワーク擁護の意見
こちらは発注者側の意見。すごく単純明快で、デザイナーやイラストレータは価格を書いてないから、クラウドソーシングを使うということです。
確かに、デザイナーやデザイン会社のHPを見て、報酬はお問い合わせください、というのが多いですね。自分のところも、そう(笑)。
私も発注する側だったし、今もたまにするのですが、初めてのところは怖いですね、正直。リスクは感じます。
3.スペックワーク否定と擁護の共通点
双方とも、キーポイントは同じで「信頼」を得ることが大事なんじゃないかと思うのです。
『スペックワーク否定派=もっとデザインを信頼してよ!』、『スペックワーク肯定派=報酬や条件が曖昧だから信頼できないよ…』という感じじゃないかな。
4.スペックワークは手段としてならアリ
私はスペックワーク自体は悪いことでも、良いことでもなく、手段の一つだと思います。
料理屋さんでも、オープン時期は客寄せに安くしたりするじゃないですか。フィットネスでも、年中、入会金無料をやってる。つまり、新規顧客を呼ぶキャンペーンとしてのスペックワークは有効だと思うのです。
スペックワークして、それで利益を出すなどの『信頼』を得て、リピートしていただく。『先』があれば、やってもいいんじゃないかしら。実際、現在進行形で、そういう活動をしています。
それに、不思議とお付き合いが長いところからスペックワークはありません。信頼していただいてるのかも(笑)。
逆に、毎回、スペックワークを求めるクライアントとは、長く続かないような気もします。こちらも疲弊しちゃいますし……。
だから、ずっとスペックワークのクラウドソーシングは、あまり先がなさそうなので、「?」です。5000円の案件に200も300もデザインがくるのは、さすがになんか……。正直、そんなレッドレッドレッド・オーシャンで勝てるイメージも湧かないですし(笑)。
5.デザイナーがやったほうがいいこと
まとめです。
これは自戒も込めてですが、デザインの報酬や成果について明確にしたほうがいいと思いました。詳しくは、また次回で。