毎日同じことを言い続ける?やめる?
フユとナツが保育園に入園してから毎日毎日、1日に何度も言う言葉がある。
靴下を履いて
言って1度で履いてくれたことはありません。
特に降園時。周りの友達や玩具に気を取られて、話を聞いているのか聞いていないのか。
返事をしてもすぐに意識が他へ向いて靴下のことなんて頭から消えてしまう。
とりあえずナツに履かせても、フユに何度も言っている間にナツが待ちくたびれて靴下を脱いでしまう…なんてことも何度もあった。
靴下を履いて
こんな言葉を、毎日10回も言ってイライラすることになるとは。
子供を持つまでわからなかった。
きっと子供には同じことを何度も何度も言い聞かせないといけないのだろうと覚悟はしていたものの、その言葉のひとつが靴下を履いてになるとは想像していなかった。
たった1年間で、もう一生分の靴下を履いてを言った気がするとゲンナリした。
妊娠も重なり、降園時に靴下を履かせるだけのことが、とてもとてもストレスになった。
どう言おうと何度言おうと、何も変化のない日々。
もう言うだけ無駄なのでは
このストレスは無駄なのでは
と思い、
言うのをやめた
すると、スッと楽になった。
靴下を履かずに靴を履くことにデメリットはあるが、死にはしない。怪我をするわけでもない。
えい、素足で靴を履かせちゃえ!
私は怒らなくなり子供も怒られなくなり、お互いに気持ち良き過ごせた。
だんだんとフユは自主的に靴下を履いて降園するようになった。
ナツも気分では履くことが出てきた。まだまだ素足が多いけれど、以前に比べたら十分だ。
あの、毎日10回も靴下を履いてと怒ってストレスと溜めていた日々は何だったのだろう?
言うのをやめて良かった。
飛び出さないよ
こちらは、子供ができたら言うのだろうなと覚悟ができていた言葉。
子供はドアが開いたら飛び出す生き物だと知った。
自分がそうだった記憶はないのだけれど…。
保育園、家の玄関、店の出入り口。とにかく飛び出す。
保育園の玄関を出るとすぐ道路になるので、ここが飛び出すと本当に危ないのだが、子供は何度言っても飛び出す。
保育園のドアに着く前に飛び出さないよ
保育園のドアに手をかけたところで飛び出さないよ
保育園のドアを開けながら飛び出さないよ
保育園のドアを出ながら飛び出さないよ飛び出さないよ
これでようやく、飛び出さなくなる。
こんな毎日を過ごし、そろそろ言わなくても大丈夫になったのでは?
と、手をがっちり掴んだまま、飛び出さないよを言わずにドアを開けると
飛び出した!!
手を掴んでいて良かったけれど、肝は冷えた。
靴下と違って、これは命に関わる。
なので今日に至るまで数年に渡って言い続けている。
飛び出さないよ
星が卒園するまで、きっと言い続ける。あと5年、言い続ける。