教室はどんな場所になるか①
場所の意義が変わった。
こういったことを経験した方は、少なくないのではないのか。
私自身もそうであった。
2020年の3月1日。
会議室に全員が招集された。
そしてその場で、今後の対応策が話し合われた。
その場にいた全員が経験したことのない状況。
提示される対策も限られていた。
その中の1つが、オンラインレッスン。
ツールをどう使うのか?
レッスンをどう進めるのか?
保護者へはどのように通達するのか?
家庭での準備は?
不安材料は多かった。
その1週間後、実際にオンラインレッスンがスタートした。
在宅でのオンラインレッスン。
最初は慣れなかった。
特に椅子の固い座面に悩まされた。
それもそのはずだった。
家で仕事をするということを想定していなかったからだ。
仕事は外。家は寝る場所。
その後、校舎勤務が命じられた。
レッスンはオンライン。
校舎には生徒はいない。
ガランとした教室には、授業の声だけが響いていた。
そこに活気はなかった。
この2年間でたくさんの場所が、その意義を変えた。
その代表例が「家」と「教室」ではないかと思う。
家に関して言えば、私がしたことで言えば、
イスを新しくした
リングライトを購入した
タッチパッドを購入した
オンラインレッスン用のヘッドセットを購入した
Webカメラを購入した
新しくものを買い足した。
いつでもオンラインレッスンができるように、環境を整えた。
家が「働く場所」になった。
教室はどうだろう。
それまで、教室は生徒と教師が集まる場所だった。
そして、そこは授業が行われる場所だった。
にぎやかで活気のある場所だった。
しかし、pandemic以降はどうだろう。
ガラッと変わった。
そこには机と椅子が並べられているだけ。
黒板を使うことも減った。
生徒と、あるいは保護者と会話をすることもなくなった。
教室には誰もいなくなった。
教室は「勉強をする場所」ではなくなった。
ここでもう一度繰り返したい。
教室は「勉強をする場所」ではなくなった。
では、勉強をする場所はどこになったのか?
それは「家」であり「部屋」である。
あるいは「オンライン」と言ってもいいかもしれない。
つまり、pandemic以降は
家が勉強をする場所
自分の部屋が勉強をする場所
オンライン上が勉強をする場所
になったということだ。
もう少し踏み込もう。
教室=勉強をする場所
この等式が、pandemic以降
教室=勉強をする場所=家・部屋・オンライン
このようになり
教室=勉強をする場所=家・部屋・オンライン
このようにもなる可能性が生まれたということである。
つまりそれは
教室は「勉強をする場所」ではなくなった
と言っても過言ではないということである。
⇒②へ続く
ねぎ
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