『なにわホネホネ団』について
前回、「てこぽこさんと博物館」の活動について、ちらっとご紹介したのですが、今回は「てこぽこさんと博物館」の副代表が団長をつとめる『なにわホネホネ団』についてご紹介したいと思います。
前回の記事はこちら
https://note.com/nefne/n/n94e91e1a3218
『なにわホネホネ団』とは
(ほとんど公式サイトより引用させてもらってます)
2003年に博物館の学芸員・アルバイトの3名から始まった「なにわホネホネ団」。
2004年の「大阪自然史フェスティバル」に出展したのを契機に、募集もしていないのに「参加したい!」という人が集まりだしました。今では小学校前のコドモ団員から様々な職種のオトナ団員まで、ホネ好きが集まって骨格標本作りをしています。おもに鳥や哺乳類の皮を剥いたり、骨格標本を作り、大阪市立自然史博物館などに収めています。気味が悪いと思われがちな死体を大切な資料として収集し、解剖してさまざまな情報を読み取り記録するのがホネホネ団の目的。鳥や哺乳類のが大好きでながめるだけでは飽きたらず、さわって細かい体のつくりを観察してみたい!それができるのが、ホネホネ団の皮むき・骨格標本作りです。
とのこと。とにかく生き物が大好きな人たちが、世代などを越えて集まって骨格標本作りをしているチーム。団員数は400名を越え(2019年秋現在)主に大阪市立自然史博物館をホームグラウンドとして実習室で活動されています。
現在、コロナで4月25日からの大阪市立自然史博物館の休館にともない、なにわホネホネ団の活動も休止中とのことで見学などできないのですが活動再開されたら、私もぜひ見学と参加してみたいと思います。ちなみに入団資格(試験)は「タヌキ(最近はアライグマ)1頭の皮を一人で剥けることが目安。
そんな「なにわホネホネ団」の団長は先日大阪湾に鯨の死骸が上がったとのことで
立ち合いされていました。ニュースなど記事になっていたのでご存知の方もいるかもしれません。
「漂流クジラ」の行方
7月上旬、神戸市の須磨沖で見つかり、潮流に乗って大阪湾を漂っていたクジラの死骸。航行する船舶の安全確保のため大阪港湾局が回収。こうした死骸は廃棄物として焼却処分されることが多いが、大阪湾で10メートルを超える鯨類の漂流が確認されるのは珍しく、大阪市立自然史博物館が「学術的な価値がある」として引き取りを希望し「漂流クジラ」は骨格標本になることになりました。
団長から直接、話が聞きたくてうずうず。先日NEFNEで開催してもらった「アンモナイトってなんだろう?」ワークショップのかたわらでお話を聞いたりできました。
(写真)8月7日(土)「アンモナイトってなんだろう?」ワークショップの様子
真夏。腐敗鯨と向き合う
真夏の鯨の腐敗した鯨の匂いと炎天下の日差しが照りつける真夏の作業。解体作業はとにかく過酷。油断するとまちがいなく熱中症になるので、水分補給は絶対。
道具を握りすぎて手が痺れたり、いろんな感覚が麻痺していく中、手とか使えない状態なのでお手手きれい係さん(記録などを録る)に飲み物を飲ませてもらったり梅干しを口に運んでもらったりしながら作業するそう。
(臨場感ない書き方ですみません、、。また実際団長からお話を聞いてもらえればと思います)
今回は、腐敗が進んでいて下顎が海に沈んでしまっていたらしく、ダイバーさんに
引き上げ作業の依頼を検討されているそうです。鯨の種類はDNA鑑定にだされて種の同定をしてもらっているとのこと。多くの人が関わって、貴重な標本作りが進められています。
解体された「漂流クジラ」は大阪港湾局が堺市内の地中に埋め、肉が自然分解されるまで2年ほど待つそうです。「適切な場所に年単位で埋設し、再発掘するといった方法」の骨格標本作りの手段のひとつです。
平成22年に大阪湾を漂流していたマッコウクジラ。27年には大阪府岬町で座礁したザトウクジラなどを骨格標本として所蔵。今回も大阪市立自然史博物館とホネホネ団の実績と団長たちの熱い行動力があって骨格標本を残す意義が伝わり、骨格標本として保存されることになりました。
NEFNE4周年スペシャル対談
そんな「なにわホネホネ団」の団長こと西澤真樹子さんと、NEFNEの母体の三家クリニックの三家英彦Dr.による対談が、2021年9月25日(土)に開催されます。
西澤団長の軽快かつマニアックな生き物の話をぜひ、たくさんの方に聞いていただきたい!生き物好きの英彦Dr.との対談とか、面白そう!と実現したこの企画、ズバリ『トラウマってなんだろう?』を開催いたします。
ヒトを含めた生きもの話を通してトラウマについて考えていきます。
▼詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。
経歴やフィールドが違う専門家同士が織りなす「生物学領域×精神医療領域」のクロストークです。 ご多用かと存じますが、ご参加いただければ幸いです。
お問い合わせ:NEFNE(ネフネ)
メール:info@nefne.website
電話: 072-814-6690(木〜土・11:00〜18:00)
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