特別支援学級【知的クラス】1年生息子の入学式の話(前編)
「明日のリハ、息子くんも参加する?」
今年の春、小学生になった息子の入学式の話。
入学式の前日、
LINEをくれたのは、情緒クラスに入学予定の幼稚園のお友だちママ。
噂に聞いていた。
支援学級の子は入学式のリハーサルがあるらしい、という話。
入学式の前日の夕方、
特別支援学級に入学予定の10名弱の子どもとその親が、体育館の入り口に集合し、リハーサル開始まで待った。
(え、みんな普通に言葉喋ってるし、落ち着いているし、どこに障害が・・・?)
と、なんとも失礼な気持ちを抱きつつ、入り口で息子と待つ。
入学式の約1ヶ月前に療育手帳更新のテストをしたばかりの息子。
相変わらず言葉でのコミュニケーションは得意ではない。
さらに、卒園式前から少し吃りが出始めていて、親と加配の先生以外は息子が何を伝えたいか理解するのが難しかった状況。
なので、リハに集まった子どもたちを見て、
(うちが一番できないじゃん)
と思った。
「本日はリハーサルに参加いただいてありがとうございます。ゆっくり体育館へ入ってください。」
時間になり、児童と親が体育館の中へ。
そして先生が当日の流れを説明してくださる。
「〇〇さん。当日はこの辺りに座るので、ここへ座ってもらえますか?」
子どもたちが1人ずつ名前を呼ばれて、自分の席に座ってじっと待った。
「(息子)さん、当日はこの席になりますので、座ってください。」と先生が息子に声をかけてくださった。
すると、息子
「いや〜!母ちゃんがいい〜」
としわしわ顔で涙をポロポロ流し拒否態度。
しまった。
入学式の練習いくよ〜とは言ったけど、細かい説明をしてこなかった。
これまでも運動会や参観日などで親と離れての行事の際、何度かこのシーンがあったけど、最近は幼稚園にもすっかり慣れて、母いない=泣くということが減っていた。
油断した・・・!
説明会で来たことはあるけど、夕方の薄暗く人数も少ない体育館。
今考えたらなんとも不安な空気を醸し出していた気もする。
(来年以降、入学式を控えている保護者の方は、ぜひ事前の情報共有と楽しいトーンでリハーサルへ参加されることをオススメします。特に名案はないけど)
「明日入学式は1人で座るんだよ!他の子も座ってるでしょ、はい、いってらっしゃい!」と声をかけ、息子の横に先生1名付きっきりで、なんとか母から離れて席に座れた。
当日の流れを説明され、
「起立」「気をつけ」「礼」「着席」
の練習や、歌の練習。
もちろん、息子は一切立たないし、やるそぶりもない。
しかも大人用パイプ椅子なので、体感の弱い息子は、まず真っ直ぐに座ることも難しく、椅子にもたれて終わるのを待っていた。
リハが終わった瞬間、そそくさとこちらに来てずっとメソメソしていた息子と私に、ニコニコ笑顔の先生が声をかけてくださった。
「今日はちょっとドキドキしたかな〜お母さんと一緒がよかったよね〜・・・でもね、きっと明日は大丈夫よ!」
と励ましてくださった先生。
(誰この人〜?てか先生なのか親なのか全員よくわからない人ばっかり。でもこのやさしそうな人が担任だったらいいのにな〜)
と思いつつ帰宅。
「明日行かない〜(泣)」
と帰宅後もメソメソ入学式拒否の息子。
連れて行かない方が良かった。と心から思った入学式前日の夜。