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【maruの道端物語 その2 ボタンのお話】


ボタン🔘のお話

またまたゆるーいお話です。
続きのお話をまとめました!

「ボタンのお話」

あのね、ボク、道路にボタンを見つけたんだ。お洋服についているボタンじゃないよ、スイッチのボタン🔘だよ。

そのボタンを思い切って勇気を出して、
押してみたら。。。

なーんにも変わらなかったの。
なんだー。
変わらないのかあ。
つまんないなあ。
何か起こると思ったんだけどなあ。

よく考えたらさ、
変わらないって何だか安心するね。

でもね、3日後、満月の夜、こっそり再挑戦してみるんだ。

若しかしたら、若しかしたら何かが変わるかもしれないでしょ。 

もし変わったらどうしよう。地下から何かが出てくるかもしれないし、天から何かが降りてくるかもしれないね。 

ボクは地球の自転が逆回転になって太陽は西から上り月は東から上がると思うんだ。そんなことになったら、とっても大変なことになっちゃう。

満月の夜は狼男も出てくるし、兎もお餅つくし、月の力で、きっと、
何が起こるかわからないでしょ。

だから、3日後の満月が楽しみなんだ。

楽しみに待つって、ちょっといいね。

変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
もしまた変わらなかったらボクは安心するのかな。ガッカリするのかな。どっちだろ。多分ほっとすると思うんだ。

期待しつつ、
変わらないって事を確認するのは、
時々はいいもんだと思うんだ。

君はどう思う?
ボクはね、そう思うんだ。

そうこうしているうちに、
3日目の満月がやってきた!

そうこうしているうちにね、
3日目の満月の日がやってきた!!!

どうしたと思う?

ボクはボタン🔘を押しに行ったんだ。

とってもドキドキした。
楽しみでワクワクした。

そして、押したんだよ。

そうしたら、お月様から滑り台を滑るように、うさっこ達がわんさかやって来たの!うさっこ軍団だ!

ええー!!!!

うさっこ軍団からは、お月様でついたという、真っ白でまんまるお月様のようなお団子をお土産にもらったよ!

うさっこから、
「はい、どうぞ」って、
ボクの掌にひとつのせてくれたんだ。

月でついたお団子なんて初めて見た!
初めて触った!初めて食べた!
お団子はまんまるお月様のように光っていて、とても綺麗なの🌕

お団子は、つきたてのほやほやで、美味しすぎて美味しすぎてボクはニコニコ笑っちゃったよ!

みんなで一緒に食べたんだよ。
まーるくなって、食べたんだよ。
美味しいね、美味しいよ、って言いながら食べたんだよ。

そのあとでね、みんなで、
まーるくなって、
月夜の明かりの下で、
うさっこダンス♪
とっても楽しい踊りなんだよ。
盆踊りみたいなの、ぴょんぴょんびょーんと跳ねながら踊るの。

夜のお散歩の猫さん達も飛び入り参加。
猫さん達もにゃんにゃんにゃーんとジャンプしながら踊るんだ。

夜は寝ているはずの小鳥さんも飛び入り参加。小鳥さんは飛び回ったよ!

たぬき達もどこからか出て来たよ。
月夜にお腹をぽんぽこ叩いて、
お祭囃子の始まりだよ。 

狼男も登場だよー!
遠吠えしながら、
お家の屋根から屋根を飛び移り、 
駆け回って、するっとカッコよく舞い降りて来て、まーるい輪の中に入ってきたよ!

みんなで輪になって踊るんだ!
楽しい時間!

そうしているうちに、うさっこ軍団が帰る時が来たんだよ。

みんなでお見送りしたの。
狼男も帰って行くよ。 
猫さん達もそれぞれのお家や寝ぐらに、
小鳥達は止まり木に、
たぬき達も森に帰って行ったよ。

気がついたら朝になっていて、
僕はお布団の中にいたんだ。

狼男が去り際にボクを抱えて、
お家のお布団に入れてくれたんだ。
お休み、坊やって。

良くある夢の話ではないかって?
ううん、違うよ、
うさっこ達と帰る時、約束したの。

また、満月にボタン🔘を押しに来てねって。

ボクとうさっこ達の内緒のお話。
満月の夜はフェスティバルってことさ。

ボタンを押してよかったなあ。
自分で決めて、
世界が楽しく変わるって嬉しいなあ。

また会おうね。遊ぼうね。またね。

どんどはれ。


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