映画「シン・仮面ライダー」見てきたよ!
映画はいいね、リリンが生み出した文化の極みだよ。
結論から先に言おう、シン・仮面ライダーは「最高ですッ」
冒頭から真っ赤な血流が噴き出す惨殺シーンから始まることは、すでに公式がYouTubeなどで映像を公開しているのでご存じの方も多いと思う。
これまでのシン・ゴジラやシン・ウルトラマンとは違うグロいシーンが展開される。ゆえに本作は「PG12」指定となっている。
さて、
なぜだろう。
なぜに仮面ライダーは「血がどばーっ」な映画なのか。しかも冒頭からである……いやこれは冒頭だからこそ必須の映像だったと考える。
つまり庵野秀明監督からの、これは映画視聴者に対するメッセージなのだ。
「これから2時間ちょっとかけて、貴方が目にするのは”血”の出る映画です」
まさにシン・仮面ライダーはこれまでの「怪獣目線」の前二作品とは違う、「人間目線」「人間が主役」のドラマチックな映画となっていた。
本作は大きく前半パートと後半パートの2部構成になっている印象をうけた。
前半は「テレビドラマの編集版」みたいな駆け足の印象、各話の名シーンをつなぎ合わせた感がある。むろん、これは演出だ。我々がかつて少年時代に心躍らせた「特撮ヒーロー」の仮面ライダーが、ほんのちょっと大人の雰囲気と大人のみが視聴に耐えうるダークなホラーテイストを含んで再編集されている。
そんな作品に仕上がっている。
まさに「ヲタな庵野秀明が好き放題やりやがったぜ」な楽しい映画だ。
そして後半パート。
これが凄い。ちゃんと人間ドラマになってる(失礼)
ネタバレはやめるが、大雑把にいうと「家族愛」がテーマだ。つまり冒頭での「血がどばーっ」をわざわざ観客に見せた意図は、ここへと繋がる。
本作は「血の物語」なのだ。
そしてこれがラストシーンまできっちり繋がる。
本郷猛と一文字隼人のふたりの友情物語へとつながれていく。
「共に風をうけてバイクで疾走する」ラストシーンは、おもわず立ち上がって拍手したくなるほど感動した。いやぁ、この歳で仮面ライダーにここまで感涙させられるとは思わなかった。
ありがとう本郷猛、ありがとう庵野秀明!
追伸:
ハチオーグさまの剣劇が素晴らしいっす。乃木坂のアイドルさんらしいけど演技が上手くて普通に女優さんでした。
追伸2:
サソリオーグさまが不憫(^_^;)
……え、あれ長澤まさみだったの!?