初恋の胸の苦しみがむずかゆい(ひるなかの流星/やまもり三香)
※この内容はネタバレを含みます!まだご覧になっていない方はご注意ください。
やまもり三香さんの「ひるなかの流星」を読みました。
少し前に映画化もされた作品で、知っている方も多いかも。
最終巻まで読み終わって、、、
く〜〜!何だか切ない〜〜〜〜!という満たされたような満たされないような気持ちがうずうず。気付いてなかったけど、私先生派だったのかしら。
教師と生徒の恋愛って、漫画でもドラマでも映画でもたくさんありますが、いくつになってもドキドキするし、いいですよね〜
完全にヒロインと同じ気持ちになって、ドキドキさせてもらいました。
獅子尾先生に終始モヤモヤしたものを感じていたのですが、結局最初からすずめに本気だったってことなのか?余裕のありそうな曖昧な態度は、大人としてのプライドが邪魔をしてしまっていたってやつ?
何というか、先生に対して誠実さや一途なピュアさみたいなものを感じられていなかったので、すずめと両思いになっているシーンでも不安感みたいなものが抜けなくて。
すずめの気持ちになった時に、心の底の方にずっと不安定な気持ちがあって、でも素直にぶつかることもできなくて、ぶつかった時に、話し合いを経てまで私と一緒にいたいと思ってもらえるのだろうか、というような不安感。でも、触れたりいちゃいちゃしたりできない相手だからこその、少し話せたり、2人きりになれただけで心臓が飛び出るほどのドキドキと、込み上げてくるどうしようもない喜び。世界が一気に明るく見えて、何でも出来ちゃいそうな、思わずちょっとジャンプしちゃいそうな喜び。
大人になってみると、話し合いもできないようなやつ、別れちゃえよ!って話なんだけど、両思いの嬉しさが強すぎてそんなことは絶対にできない。
不安だしモヤモヤすることもあるんだけど、やっぱりどうしようもなく好き。すごく胸がきゅう〜〜〜ってなる。これが初恋ってやつなのかー!!!
私もまんまと初恋のようなときめきを経験し、最後先生とお別れをするシーンを見ても、すっぱりは忘れられなくて、まだ胸がどこか苦しい。。。(私が恋しちゃってるやん)
でも獅子尾先生と付き合ってうまくいくかって想像すると、多分長く続かないんですよね。すずめもそれは薄々気付いているような雰囲気だったんですが、それでもどうしようもなく好きっていうのが、初恋なのかな〜〜、く〜たまらん。
でもでも、馬村くんも最高にかっこよかったです。まず顔がいい。
そして、高校生とは思えない落ち着きと包容力。常に自分の好きな人のことを一番に考えていて、全く出しゃばらず、相手が辛い時にだけ手を差し伸べる。そんなことできる男子高校生(高校生じゃなくても)いるんだろうか。現実にいたら、絶対好きになるよね・・・!そしてやっぱり顔が良い、かっこいい。
親友のゆゆかちゃんも、思ったことを全部ズバズバ言ってくれるのが気持ちよかった。ただ優しい言葉をかけるのではなく、ゆゆかちゃんなりのアドバイスをストレートにすずめにぶつけているのがよかったです。本音を隠さずぶつかってくるゆゆかちゃんに対して、すずめが少しも嫌いにならず、ゆゆかちゃんが素敵なことを十分に分かっているのも安心して読めました。
恋愛漫画はヒロインが最初に恋した相手と結ばれてハッピーエンドになることがほとんどなので、今回も結局先生かな〜と思っていましたが、意外な結末でした。最後はどちらかというと、すずめではなく馬村くんに対して、想いが報われてよかったね〜〜という幸せな気持ちで読み切りました。ずっと片想いして頑張っていた子が報われるのって、ヒロインじゃなくても見ていて幸せなんだなぁと実感。
ちなみに私は、やまもり三香さんは「椿町ロンリープラネット」が激推し。ただひたすらに幸せな気持ちになれる漫画。満たされます。
新しく始まった「うるわしの宵の月」も新しい感じで面白いです。
総じて作者さん推しです!これからも楽しみにしています。
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