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【町内散歩】ぴんぴんころりの観音さん(愛知県岡崎市)
※現在、土地権利は町、管理は1軒の御家がなさっているため場所の明記は控えます。知っている方も現状、近隣への配慮を優先ください。お願いいたします
はじめに
幼稚園に入る前から小学2-3年までだろうか。
私の上のきょうだいが小児喘息で母のサポートを多く必要としていた。
そのため私は、母方の祖父母・父方の祖父母宅に預けられることが多かった。
父方の祖母には権現さん(八柱神社、基、権現社の御神体)の参拝・畑仕事、また、町内にある「観音さん」によく連れていかれたものだ。
今回は、その「観音さん」について触れようと思う。
観音さん
場所
場所は、現状では旧欠村のどこか……にさせていただきたい。
※近隣にお住いで知っている方はご参拝はお気軽に。「行きたい」と仰ってくださる方はコメントください。この記事を投稿し2週間以内に専用メールアドレスを用意します
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主に木々と空
2025年2月撮影
ご由緒
随分と前に聞いた話も含めるため、話半分で由緒は聞いていただけると幸いだ。
林の中から1体の観音さんが見つかったらしい。大正~昭和初期の話だろうか。時期は不明だが、その観音さんを町の人が祀ったことがはじめだと聞く。昭和50年代頃までは炊き出しや菓子の振る舞いがあったとも。
室町時代後期~安土桃山時代に話が戻るが、その時代に「欠村7人衆」と呼ばれたうちのひとり・筧図書殿の邸宅には「観音堂」があったと『参河総視禄』に記録されているが、何か関係があるのだろうか。
また、昭和30年代前半頃まで、この観音さんの付近で湧き水が湧いており、付近の方の洗濯場だったとも聞いた。
(それ以前に洗濯場が出てくるのは下記、『岡崎宿のはずれにて尾張の鯛飯屋が殺害された件③)
もしくは、東海道で行き倒れた方を供養する観音さんだったのかもしれない(真偽不明)。
結局のところ、謂れは判らずとも少し前の世代の誰かが見つけ・祀った観音さんだ、ということだろう。
写真
大きく分けると2体の観音さんが鎮座している。
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小学2-3年以来ぶり
2025年2月撮影
向かって左の観音さんが「ぴんぴんころり*1」の観音さん。
*1 長患いせず、お迎えが来るという意(念のため)
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2025年2月撮影
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2025年2月撮影
向かって右の観音さんは「商売繁盛」の御利益がある、という。
その昔、財を成したお方が築いた財から観音さんを寄付したらしい。
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2025年2月撮影
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雑記
人通りが少しばかり少ない所に鎮座されているからかーー、賽銭・備品の窃盗が相次いでいるという。
人目はなくとも観音さんは見ていらっしゃいますよ。
まとめ
私の祖父母(大正生まれ)の世代の方は多くこの観音さんを訪れていたと聞く。
時代と共に価値観が変わることは仕方ない。しかし、元々地域に根付いていた慣習・文化を置き去りにしたら、その地のアイデンティティは無くなり、何の個性すらない地域が出来上がってしまう。
そのためにも、時流を読み、その先を見据え、より多く幅広い層の意見を聞き皆が納得する方法を模索する必要があると私は思うのだ。
言うは簡単な話だが。
その地の歴史を守るということは、そういうことではないだろうか。
おまけ
朝起きた時のルーティンがある。
全てのメールをチェックし、夜間の防犯カメラ感知記録をチェックする。
すると昨晩は珍しい客人がいたようだ。
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たぬk……、いや、マズルの長さから犬……狐か
拙宅は市街地
とはいえ、昨年春に市街地に猿2頭が出没した際も拙宅近くの電線を伝い歩きしているのを私は目撃している、という。
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お稲荷様の遣いとも言われるので特に追い払ったりする気はないが、エキノコックス等は心配が残るため明日にでも(一応)市役所に連絡はするかな……と。
(25/2/25加筆)
岡崎市役所は市街地における狐に対する周知徹底をしない方針らしいので、愛知県碧南市さんの注意喚起を貼っておきます。
いや、捕まえなくても良いけど……なんというか……
最終改定: 令和7年2月25日(1回目)一部加筆
※後に読み返した際に変更があれば、改定日を修正いたします
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【参照/参考文献】
『参河総視禄』 岡崎市中央図書館 翻刻ボランティア編