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【読書メモ】うちのお寺は浄土真宗/小松事務所編
先日、祖母が亡くなる。
そこで、うちのお寺は浄土真宗であることを改めて認識する。
しかし、実は浄土真宗については自身、あまりよく知らない。
ということで、今回この本を手にしてみました。
1. 浄土真宗の開祖・親鸞聖人
浄土真宗の開祖は親鸞です。
おそらく歴史の教科書で目にしたことがある人もいることでしょう。
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親鸞は幼くして両親を亡くし、9歳で出家し、
その後約20年間、比叡山で修行に励む。
しかし、その中で自力修行の限界を感じ、
比叡山を降り、浄土宗の開祖である法然の門をたたく。
そこで「南無阿弥陀仏」と唱えれば救われるという
他力念仏の教えに出会う。(いわゆる「専修念仏」)
しかし、専修念仏の教えが世に広まるにつれ、
比叡山等の旧派の人たちか危機感を抱き、
彼らが朝廷に圧力をかけ、念仏者への弾圧が行われる。
そして、法然や親鸞は流罪となる。
流罪から5年、親鸞は流罪が許されるが、
その後、すぐに法然は死去。
そのため京都へ帰ることを諦め、
関東を中心に布教活動を行い、
親鸞の教えが広がっていった。
2. 浄土真宗の教え→「他力本願」
浄土真宗の教えを簡単かつ乱暴に言うと
「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰でも救われるという
いわゆる「他力本願」。
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他力本願というと、一般的には他人任せで無責任な感じを受けます。
しかし真意としては、雑念を捨て、
阿弥陀如来の真実の心に従って行動し
阿弥陀如来の計らいに感謝すること、
だと現時点の自分は解釈しています。
自分の信念に「流れに身を任せる」ということがありますが、
それは浄土真宗の教えに繋がるように思います。
流れをどう掴むか、阿弥陀如来の意向をどう理解するか。
簡単なようで難しく、奥が深いように感じます。
それでは。