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お守り校に2年通った家族の感想

2年前、息子が中学受験をしました。

憧れ続けた学校にはご縁をいただけず、お守り校に通うことになったことを号泣しながらnoteに書きなぐったところ、たくさんの方に読んでいただけて、また温かいコメントもたくさん頂戴し、本当に励まされました。
みなさま、その節はほんとうにありがとうございました☺️

この記事を書こうと思った理由

あれから2年経ち、あの時コメントをくださった方や「❤」を送ってくださったみなさまに、私たち親子が今どうしているかをお伝えしたいと思い、いまスマホを握りしめています。

また、いま正に中学受験の最中にいる2024組さんで、私たち親子のようなご経験をされている方がいるのなら、何か少しでもお役に立つのでは、とも思っています。

2年経った私たちの様子

入学した初めの頃、通うつもりのなかった学校に通う息子を見るのは正直かなり切なかったです。

この制服を着るはずじゃなかった
この電車に乗るはずじゃなかった

ずっと憧れていた学校への思いはなかなか消えませんでした。

一方、当の息子は入学前の登校日に「友達できた!」とにこにこで帰ってきたり、学校や先生にもすんなり馴染み、毎日楽しそうに通っています。息子の適応力の高さゆえか、はたまた「息子に合った場所がこの学校だった」のかはわかりません。でも、とにかく本人は「この学校で良かったよ!今の友達が大好き」と言っています。本人が満足してくれていれば、いいよね。うん。

行事で学校にお伺いして先生方とお話しすると、信頼出来る方たちだと感じます。柔軟さと優しさを持ち、子供たちをどこに導きたいかについて先生方が同じ方向を向いているのも安心できる点です。

学校選びについて中受が終わってから思うこと

私が中学受験をさせた理由の一つは「私立中は子供を尊重してくれるから」です。偏った情報かもしれませんがうちの地元の公立中学は「授業を真面目に受け、決まったルール通りに動ける子」を目指しているように思いました。たしかに、生きていく中でルールやマナーを守った行動ができることはとても大切です。ですが私は中学生は「他人が求める姿になること」よりも、「自分とは何か」に向き合うことに時間を使って欲しいと思っています。

僕は何が好きなのか、なぜ好きなのか
これからどんな事をしたいのか
友達と自分は何が違うのか
世界と自分はどうやってつながっているのか
僕は世界に何ができるのか

こんな取り留めないことをたくさん考え、友達と語り合い、学び合う。そして自分の世界を広げる。そんな時間にして欲しいと切に願っています。それを実現できるのは、うちの場合は私立中学でした。一口に私立中と言っても学校によって方針が違うので、何度も、いくつも学校を周り、我が家の考えに合う学校を探しました。学力面や進学率ももちろん考えましたが、受験校を決める時はやっぱり、我が家の考え方に合うかに重きを置きました。特にお守り校はこの基準で選んでよかったと、今でも思います。

お守り校の学力面のこと

我が家の場合は「思ったよりちゃんとがんばっている」という感じです。

先生方の熱心な指導、できなかった時の手厚いフォロー、「クラスメイトに負けたくないから頑張る」という本人の気持ちもあって、安定して学習できています。これは先生方やクラスメイトとのいい関係性が築けているからこそ。本人に合った学校で本当に良かったと思っています。

トップ層の学校には遠く及びませんが、英検、数検、漢検をクラスメイトと励ましながらチャレンジしている姿を見て成長を感じています。Nの宿題が終わらず毎週私が怒っていた頃とは大違いです。ほんとに。

まとめると

この2年をふりかえってみて「お守り校、わるくないぞ」というのが我が家の感想です。とにかく本人が楽しんでいるのがよかった。

通っている学校名をお伝えすると「え……?」という顔をされる方もいます。「あんなに塾に通ってたのに、そのレベル?」とあからさまに言う人もいます。(失礼にもほどがありますね!)でも私は圧倒的笑顔で「とってもいい学校で、本人も毎日楽しいって通ってるんですよ。この学校で良かったです☺️」と返しています。心からそう思ってるので。

他人がどう思ってたって知ったこっちゃないです。
本人が楽しく充実した時間を過ごせるのが1番です。

中受に賭した時間も労力も(お金も)大きすぎて、熱望した結果を得られず呆然としている方もいらっしゃるでしょう。私もそうでした。どんよりした顔で春を迎えました。

でもね。

中学生になって暮らす毎日には、R4偏差値は全く関係ないんです。
本人がその場所で楽しく過ごせたらそれが正解。
ほんとにそれだけです。

だからどんな場所でも、お子さんが自分の力でたどり着いた場所ならきっと大丈夫。

もうすぐ春がきます。
2024組のみなさんが、それぞれの桜の下で、笑顔で中学生活を始められるよう心から願っています🌸

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