![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170046137/rectangle_large_type_2_8bf99ee53346b328547eebd8898eb129.png?width=1200)
座右の銘は「脂身に余分はない」である
実はほんとうの座右の銘は「因果応報」なのだが、自己紹介などで座右の銘を語るときにはまず「脂身に余分はない」と高らかに宣言する、大熊猫です。
「じゃあ好きな食べ物は?」
実はこれ、とてもよく聞かれる質問なのだが、何故かというと私は子供のころから大変な偏食であり、嫌いな食べ物が多すぎるからである。
あれもダメ、これも苦手と言っているうちに、だったら何なら好きなのか。と問われるわけだ。
これを聞かれると、脳内の私は「よし来た!」と歓喜する。そう、この座右の銘を語る時が来たからである。鴨がネギをしょってきたとはこのことかと思うが、残念ながらネギが苦手な私には響かない言葉である。
一番好きな食べものは生クリームです。と答えた後、すかさず「二番目は豚の脂身ですけどね」と付け加えるわけだ。そして件の座右の銘を声高らかに宣言するまでがセットである。
反応は引かれるか驚かれるかのどちらかだ。
因みに、三番目はマーガリンなのだが、ここまで語った場合は必ず引かれるため、発表する際はTPOをわきまえることが重要だ。
そして、マーガリンが好きだというと必ず「バターじゃなくて??」と聞き返されるのだが、当然バターだって大好きだ。
ただ、マーガリンでしか得られない養分というものがあるのである。
生クリーム・豚の脂身・マーガリン。
見事に油ばかりだ。そりゃあ太るわけである。
これで40代まで(増減はあったものの)比較的細身をキープしていたのだから逆に自分を褒めてあげたい。
で、だ。
この中でも、特に豚の脂身には賛否が集まる。
まずもって、これを「好きな食べ物」として挙げること自体に対する賛否。
いいじゃあないか。食べ物だということに間違いはないじゃないか。
そしてこれは女性に多いのだが、そもそも豚の脂身が好きだなんて信じられない。という否定派のご意見。
いやいや、あの口いっぱいに広がる甘みと油分。最高じゃないか。なぜ分からないんだ。人生の半分損してるぞ。
いや、私も嫌いな食べ物は多いので否定派を否定するつもりは毛頭ない。そもそも、お前が言うな、である。
好き嫌いは人それぞれだ。仲良くやろうじゃないか。
でも。
脂身に余分は、ないったらないのである。
サムギョプサルを注文して、それが豚バラブロックじゃなかった時の悲哀なんて、思い出すだけで号泣しそうだ。
まあ、別に分かってもらえなくても良いんだが。
そして豚の脂身が好きだというと、6割くらいの確率で「牛は?」と聞かれることも併せてお知らせしておこう。
牛も好きだ。ついでに鶏も好きだ。
でも豚の方がもっと好きなのだ。理由なんて一択だ。好きなのである。
ただ残念なことに、ここで本当の座右の銘である「因果応報」がやってきた。
血がドロドロになってきつつあるのだ。
まだなっていないところが奇跡なのだが、きっといつか血管が詰まって弾けてしまうだろう。
これは自重しないといけないかも知れない。
健康的な食べ物が好物の人が羨ましい。というか妬ましい。
そして、もっと重大な問題は、これは加齢の影響だと思うのだが、若いころは無限に食べられた生クリームが、最近は有限になってきたことだ。
そう、「脂身に余分がで始めた」のだ。
こんな悲しいことってあるだろうか。
昔は、デザートをちょっとだけ食べたい。などとのたまっている女性を見ると、何をカマトトぶっちゃってさ!嘘つくんじゃないよ!と思っていたのだが、あれは嘘じゃなかったのだ。本当にちょっとで良いのである。あの頃の大人たち、ごめんやで。
今後、私の座右の銘はどうなってしまうのだろうか。
いいなと思ったら応援しよう!
![大熊猫](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81556828/profile_e328836153dcfb3f19857228e3eaca65.png?width=600&crop=1:1,smart)