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こころに寄り添う


長女の中学受験を機に仕事を退職した。
一年間寄り添ってみて感じたこと。

それまでは鍵っ子だった子にとって、「お母さんが家にいる」という状況は信じられなかったようだ。

3月31日に退職したので、翌日4月1日からずぅっと家にいるわけで、娘たちからは「お母さん、お仕事は行かなくていいの?」と何度も確認するし、次女はこの年に新入学だったので3月で保育園も終わり(生後3ヵ月から6年間通った!)、お姉ちゃんと一緒にいられる!のが嬉しかったようだ。

とはいえ、受験本番まであと10ヵ月。
2月1日にピークを持っていくのは中学受験本を読んで理解した。

2ヵ月に一度訪れる模試の結果にやきもきする親(私)のメンタルは荒波のようになったが、それ以上に、子供もメンタルをやられていたこと。
これが分かったのは入試が終わった後のことで、11月に行った5歳離れた妹の七五三の際の写真撮影に表れていた。

普段と違う写真館だからかもしれない・・
写真て結構変わるというけれど、ここまで変わるかなぁ?

改めてその家族写真を見ると、次女(妹)はリラックスしている後ろで、顔が引きつりまくっている長女(姉)。これ、修正入れた?というくらい顔が違うのだ。撮る人によって写真は変わるというが、ちょっと別人なレベル。

それくらい中学受験という壁に向かって頑張っていたのかと思うと、涙がでてくるし、なんだかんだ言っても親の自分も追い詰めていたのかと自問自答しつつも、見えない壁に翻弄する娘自身も気が付かないところで自分を追い込んでいたのかもしれない。それが写真に表れていたのだ。

特に塾が冬期講習でほぼ毎日塾だった直前期は、外が明るくても一緒に送って行って、帰りも迎えに行き、一緒に帰ってくるという生活。わずかな時間だけれど、声の調子で疲れ具合も何となくわかったりする。とにかく寄り添うように心掛けた。すると、ストレス発散なのか娘から塾での出来事を話すようになり、疲れた時は疲れた、などなんでも話す(報告する)ようになった。

わたし自身は、子供のころから鍵っ子で甘えたくても強がって甘え下手な子供だった半面、自分の子供が特に甘々の甘えん坊なので、どう扱ったらいいか悩んだ時期もあった。
でも、これって見方を変えると、「とっても素直」ということに気が付いた。素直だから甘えたいときに甘えられる。素直だからその時の気持ちや状態を正直に話せる。
昔、保育園の担当の先生から教えていただいた「リフレーミング手法」と「なんでも肯定すること」がこの辛い時期、とても役に立った。
受験勉強は辛い(稀に楽しいと言う子もいると思う)、でも頑張っていることは認めてほしい。認められると自分自身は嬉しい→自己肯定感が上がる。

1年間とことん寄り添ったことで育児って深いなぁと思ったし、いつかは親離れがくるその日まではどんなときも必要な時に手を差し伸べられるよう見守っていきたいですね。

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