これからの未来に必要な力。フジコヘミングさん。
フジコヘミングさんがお亡くなりになられました。92歳。
私が1番コンサートに足を運んで聴きに行ったピアニストではないかと思います。
最後に聴きに行ったのは一昨年の冬のコンサート。
テクニック云々ではなく、一つ一つの音に込められた想い、そこから伝わってくる彼女の音楽性。
彼女の全てが映し出された演奏。
「奇蹟のカンパネラ」というCDアルバムの題名のとおり、あのカンパネラは彼女にしか紡げない。
どこまでも深く、哀しく、切なく、情熱的で、美しかった。
晩年まで各地を周りコンサート活動を精力的に続けておられたことで、その音楽を1人でも多くの人に届けることができたのだと思うと、あぁ良かったなぁ。と思います。
本当にお疲れ様でした。
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人間味のある音楽、個性あふれる演奏
この先もAIやロボットに変わることは絶対できません。
人間には人間ができる音楽の良さがあり、きっと誰もが追求し続ける未来が続いていくのだと思います。
フジコヘミングさんは、音楽、イラスト、ファッション、インテリア。
多くの形で自分というものを表現し、人々を魅了し続け、ピアノが弾けることはその大きな一つでした。
変化の速いこの時代、
「色々なことができる力=多様性」が
大切な要素になってくるのでは、と私は思っています。
未来にどんな力が生きるか、誰にも分かりません。
日々音楽教室に通ってくださる生徒さまに
「自分を表現する手段の一つ」として楽器を楽しみ音楽を奏でられる、そんな力をつけていってほしいと思っています。
私自身も、自分の音楽、というものを今一度追求していきたいです。