例の声明文を自分なりに赤ペン先生してみた

Y氏の文章があまりに稚拙なため怒りの赤ペン先生
おかしい箇所があれば指摘してください。

皆さんこんにちは、ファイナルファンタジーXIVプロデューサー兼ディレクターの吉田です。

顧客は見知った仲でも、友達でもありません。企業としてこんにちは、というのは馴れ馴れしい印象を与えるため不適切です。
挨拶をするのであれば、いつもお世話になっております、もしくはいつもご贔屓にしていただきありがとうございます。などの日頃の感謝を述べましょう。また、冒頭で具体的に誰に向けた文章かをはっきりさせてください。
(例:ユーザーの皆様、いつもご贔屓にしていただき~

パッチ7.0リリースと同時に行われた「第一次グラフィックスアップデート」に際して、多数のフィードバックまことにありがとうございます!
SS撮影などを含め、多くのご好評のお声をいただいておりますが、それと同時に、特にキャラクターの細部について、主にフォーラムにて詳細なフィードバックやご確認も多数いただいております。

まるで好評大多数であるかのような印象操作はやめましょう。
良い意見が多いが、悪い意見も一部あるという状態ではありません。
事態を正確に把握していらっしゃらないのでしょうか?
「ありがとうございます!」も不適切です、なぜ声明文で「!」を使うのでしょうか。また、際してという表現もやや不適切です。関して、つきましてなどが自然な表現になります。

開発チームおよび運営チーム、QAチームでは、皆さんから寄せられたフィードバックや確認点について、各種SNSへの投稿も含め仔細に内容を確認させていただき、今後の対応について細かく検討と検証を重ねて参りました。

すべてのフィードバックにひとつずつ回答を行うことは非常に難しいのですが、今回は『プレイヤーキャラクター』について、不具合やフィードバックへ対応させていただくための方針や、仕様とさせていただきたいポイントなどについて、吉田の方からご報告させていただきます。数が多いこと、また、ある程度技術的な用語を使用せざるを得ないこともあり、長文となり恐縮ですがご確認ください。

わざわざ自身の専門用語、専門知識をひけらかすような文章は避けましょう。
顧客にマウントを取ってどうするのでしょうか?必要ありませんね。

今後の各種修正方針と対応時期のイメージ

いただいたフィードバックは、そのご指摘の部位に関わらず、いくつかのケースに分けることが可能でしたので、そのケースごとに主なフィードバック例を挙げさせていただき、修正方針と対応時期のイメージについてご報告いたします。

① ポリゴンやノーマルマップの精度向上により明確な変化が出てしまったもの

こちらは今回のグラフィックスアップデートにより、ポリゴン数やノーマルマップと呼ばれる凹凸データの精度が高くなったことで、パッチ6.58までと各種パーツの見た目が微妙に異なる、というものになります。

例を挙げますと、以下のようになります(これがすべてではありません)。また、すべての種族/フェイスパターンではなく、特定の種族/フェイスパターンに寄せられたフィードバックになります。
A. 鼻の下、上唇までに至る「人中」と呼ばれる部位の彫りが深くなってしまった
B. カメラ角度斜め下45度付近から確認した際に、元々あったポリゴンの軽微なカドが無くなってしまった
C. 肌荒れ/赤味/毛穴が目立つフェイスパターンがある
D. 唇が厚くなった/色が濃くなったフェイスパターンがある
E. 口角が上がったように見える/下がったように見えるというフェイスパターンがある
F. 涙袋/目頭の影/目の周辺のポリゴン形状が微妙に異なるパターンがある

上記もまだ一例ではありますが、これらは基本的に「現状のデータに極端な印象の変化がない」ように注意を払いつつ、ポリゴンの形状ニュアンスやノーマルマップの精度調整を行い、パッチ7.1にてできる限りの調整や修正を行わせていただきます。

これらが発生している要因は、項目の冒頭にも記載した通り、グラフィックスや計算精度が向上したことにより、より滑らかになった、従来のデータ作成意図が明確化された、などの効果によるものです。しかし、パッチ6.58以前と比較した場合に、やはり軽微であっても差異は出ており、細かく検証を行った結果、修正や調整が可能となったものについては、極力対応させていただきます。

具体的にどの種族、フェイスパターンに寄せられたものかを明確にしましょう。
顧客にどれほど問題を把握しているかを表明することは信用に繋がります。

また、旧モデルの印象に近づけるといいつつ、現行モデルの印象を変えないのはほぼ不可能です。
変更にあたって、どちらからの不満も受けないようにしようとする姿勢が垣間見えます。不誠実なためやめましょう。

② まつ毛と眉毛に関わるフィードバック

内容としてはほとんどが①に近いものではあるのですが、まつ毛と眉毛については、現状の解像度や生え方を気に入っていらっしゃる方も多いため、より慎重を期して調整させていただきます。

まつ毛に関しては特に、半透明の処理精度も上がったことにより、光によって透ける明度が向上し、結果的に薄く見える場合があるケースと、そもそもテクスチャ解像度の低さをごまかすため、複数のテクスチャを重ねていたものが、今回の解像度向上で従来のままではまつ毛が濃くなってしまうため、テクスチャを減らしたことによる差異が出たケースなど、複数ケースの要因が存在します。また、本件は大部分のフェイスタイプでは問題がなく、特定のフェイスパターンへの修正となります。こちらも①と同様、基本的にはパッチ7.1へ向けて調整を行わせていただきます。

この場合の肯定意見の提示は顧客に対し不快感を与えます。絶対に避けましょう。
旧モデルに寄せる修正を加えるという方針であれば、切り捨てるべき意見になります。
またこちらについても、どの種族のどのフェイスパターン、パーツなのかを明確に説明するべきです。

③ 調整対応に時間を要してしまうもの

上記①、②に含まれる項目の中でも、特定の種族/特定のフェイスパターンのフィードバックにおいて、調整を検討しているものの、プログラムそのものの処理、あるいはキャラクターの表情演技に大きな影響を与えかねないものについては、調整を諦めるのではなく、修正までにお時間をいただくことになるものが存在します。以下、一部の例となります。

現状判明している範囲でも良いので、修正する種族を明確にしましょう。
不誠実です。

A. まつ毛の向き/流れの差異があるパターン

こちらは同じ「まつ毛」ではありますが、まつ毛の生えている向き、方向が微妙に変わっている、といったフィードバックへの対応となります。これは「まぶた」のグラフィックスアップデートに伴い、ポリゴンやノーマルマップ等が高品質になったことで、一部のまつ毛の生えている向きが若干異なって見えたり、まつ毛の伸びる方向が変わって見えている部分の修正になります。

ただし、かなり細かい作業と確認が必要となること、および、各種表情演技の際に、まつ毛が飛び出して見えてしまう、離れて見えてしまう等の不具合を誘発しないよう、慎重に調整する必要があることから、パッチ7.1までに調整しきれない場合がございます。
また、いくつかのケースでは、どのような調整を行っても不具合を誘発してしまう場合には、現行の状態を仕様とさせていただく可能性も多少ありますので、その点はご了承いただけますと幸いです。

文章は問題ありませんが、パッチ7.1までに間に合わなかった場合での連絡期限を記載しましょう。
顧客にとっていつまでに修正が来るのか確証が得られない状態が続くのはかなりのストレスとなります。狙ってやってるのでしょうか?

B. 一部種族における特定フェイスパターンの顎のラインの丸み/複数種族における笑顔の見え方
いくつかの種族の特定フェイスパターンにおいて、顎のラインが6.58に比べ、丸みを帯びるようになった、というフィードバックをいただいております。調査の結果、アップデートされたライティングによる認識の違いという場合もございましたが、ご指摘いただいた通り、微妙にポリゴンの形状が変化しているものがありました。

これは①の中に含まれる要素と同じく、ポリゴン数の増加により、顎が滑らかになった結果ではありますが、できる限り6.58の状態に近づけるよう微調整を行わせていただきます。

しかしながら、「顎」はモデル内にデータとして埋め込まれている骨やリグと呼ばれる、人体でいう「骨データ」と連動しているポリゴンが多く、微調整であっても、表情変化のデータに不具合を誘発する可能性があり、こちらも慎重な調整と検証が必要となります。そのため、微調整がパッチ7.1では完了できないことも想定されるため、お時間をいただくことになりそうです。

また、笑顔になった際に、これまでの表情演技と異なるように感じる、というフィードバックもいただいており、こちらも併せて微調整を行ってまいります。ただし、顎と同様に「骨データ」と連動している部分の修正となることから、笑顔だけの調整では、他の表情に影響が出てしまう可能性があり、検証に時間を要しております。

できる限り迅速に進めてはおりますが、お時間をいただく可能性が高いこと、ご了承いただけますと幸いです。

この説明は必要ありません。顧客にとっては知ったことではないことです。
検証、微調整が間に合わない場合の通知期日も具体的に書き添えるべきです。

C. 一部特殊な処理効果によるもの

件数として非常に多い、というものではありませんが、いくつかのケースでは解消のために新たなプログラム対応が必要なものがございます。この場合には、プログラムの実装と検証が必要であるため、パッチ7.2以降の対応となる可能性が高いという現状です。

具体例となりますが……

アウラの角が赤く発光して見える場合がある

このケースでは、肌などの人体の質感を向上させるため、太陽などの光が肌に対して透過・吸収・拡散するように処理向上した影響になります。この処理自体は正しいのですが、アウラの角には血管が無いため、太陽光透過の際に赤味が出てしまうのは、確かに違和感を覚えます。処理の拡大を目指しておりますが、時間を要することとなります。申し訳ございません。

特定のフェイスペイントが特定の表情の際に伸びて滲んで見える

このケースはポリゴン数の増加が主な要因となりますが、 フェイスペイントは全種族共通テクスチャであるため、特定種族の特定表情だけ対処することができず、代替案を模索中です。そのため、パッチ7.1では対応しきれず、それ以降の継続検討とさせていただけますと幸いです。

上記は一部ではありますが、皆さんのこだわりには可能な限り対応させていただきたいと考えており、お時間を頂戴することにはなりますが、粘り強く調整や処理追加で対応していこうと思います。

寄り添うようでいて顧客に攻撃を加えるような表現は控えましょう。
仕様変更を押し通したのは御社の責任です。顧客の非はないため必要のない表現となります。

④ 不具合の修正

単純にデータ数が膨大であったため、重ね合わせなどの際に不具合が発生しており、それを検証で見落としていたものがこちらに該当いたします。すべての不具合を記載できるわけではありませんが、一部例としては以下のようなものとなります。
一部フェイスパターンにおける「髭や傷など」が特定の肌カラーの際に明るくなってしまう(処理不具合)
アウラの顔や身体の鱗の輪郭が荒く見える部分がある(解像度拡大により顕在化)
髪の毛の一部が微妙に浮いている箇所がある(ポリゴン接合面調整ミス)
一部NPCの口の中が光って見える(データによる不具合)
ヴィエラの特定フェイスパターンのみ鼻先が極端に暗い(調整漏れによる不具合)

こちらは、他にもございますが、フィードバックとしてご指摘をいただいたもので、不具合であると判断したものについては、できる限りパッチ7.1を目指して修正を行っております。不具合に気づくのが遅れ、申し訳ございません。

具体的に顔パターンやNPCを記載し、どれだけ事態を把握しているかを明確にしましょう。

⑤ 現実装を仕様とさせていただきたいもの
最後は現実装を仕様とさせていただきたいものになります。こちらに該当するものは多くありませんが、これまで「手書きで嘘をついていたもの」を、「正しい処理に置き換え、自然なものに作り直した」というものが該当します。

この代表例が「瞳のハイライト」となり、ベンチマーク1.0でのフィードバックを受け、光源が眼球にあたった際のハイライトの強度を上げる対応をさせていただきました。数値的にこの強さを更に上昇させることは可能ですが、今度は昼夜問わず目が光り続けることになり、不自然さが増してしまうため、現状のハイライト強度を仕様とさせていただけますと幸いです。

最もひどい添削ポイントです。
まず最初に最大限綺麗に見えるよう作られたものに対し、「手書きで嘘をついていたもの」という表現は、映像演出において最大級の侮蔑に相当します。
顧客だけでなく、同業他社ひいては自社クリエイターをも不快にさせる表現のため控えましょう。
現実に近い、自然の状態が必ずしも正しく最高の演出になるわけではありません。

もちろん、「手書きハイライト」自体に、それ相応の良さはありますが、暗いシーンでの違和感やスクリーンショットを撮った際の光源とハイライトの不一致など、特定のシーンでは良く感じられても、特定のシーンでは悪く見えるなど、品質にムラが出てしまいます。

なぜ余計に煽るのでしょうか?
主観的ではあるものの現行仕様でもシーンによって違和感を抱く場面は多くあります。
「手書きハイライト」と似た手法として、映画やドラマにおいて光を当てて人工的に瞳のハイライトを作り出す演出も行われるため、必ずしもどちらが優れているというわけではありません。
非常に不適切な表現です。

ただし、「光源があるように思えるのに、片目だけハイライトが入らない」というケースの報告があり、こちらはその状況を再現しつつ、髪の毛や頭部装備の陰になって遮られていないかなど、今一度処理の細部を確認中となります。こちらは、グループポーズ中のライト設置によるライティング環境なども含めて調査を進めております。

上記以外にも、FFXIVそのもののライティングシステムが大幅にパワーアップしたことにより、これまで正確に描画されていなかった陰影が明確になることで、6.58以前と7.0以降、鼻腔などの形状がまったく同じ場合でも、カメラ角度/天候/ライト環境などの影響により、「違って見えるように感じられる瞬間がある」という場合はございます。このケースに該当するものも、現行を仕様とすることについて、ご容赦いただけますと大変助かります。

なぜ顧客に対し、妥協をお願いする立場でありながら「助かる」などという文言が出てくるのでしょうか。
理解を求める場面ですので、極力顧客に対し下手に出る姿勢をみせましょう。
(例:現行を仕様とすることについて、大変申し訳ございませんが、ご理解いただきたく存じます。

いただいたすべてのフィードバックに対し、個別回答とならず大変申し訳ございません。上記にて網羅できていないものも、認識し検討は行っており、皆さんの情熱にはできる限りお応えして参りたいと考えております。また、仕様とさせていただくものについても、現時点では難しくとも、将来的にキャラクターメイキングのオプション項目を追加することで対応できるのではないかなど、長期的課題にはなりますが、努力は続けていくつもりです。

今回のご報告は以上となります。告知が遅くなりましたこと、誠に申し訳ございません。

引き続きファイナルファンタジーXIVをよろしくお願いいたします!

「皆さん」はやや不適切です。親しい間柄ではありません。この場合は皆様が適切です。
「引き続きファイナルファンタジーXIVをよろしくお願いいたします!」というのも顧客に対し関係が近すぎるため、企業として不適切です。
(例:今後ともファイナルファンタジーXIVをご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

また、「努力は続けていくつもり」というのは今後における努力が担保されていない表現となり、将来提示した事項を達成せずとも責任を逃れられるという悪印象を与えることになります。不適切です。