【就活ノウハウ】就活マインドセット
■はじめに
何を始めるにしても、「何の為にやるのか」「何をゴールに行うのか」という理由や目的、目標は必要です。
ロボットであれば、感情や他者との比較、評価という概念がない為、プログラムに従って同じことをし続けることが可能です。しかし、感情があり、他者との比較、評価を行う人間は、目的や目標なく、継続的に行い続けることは限りなく不可能だと思います。
では、就職活動の目的はなんでしょうか?
「内定をとること」ですか?
「内定をとる」ために就職活動を始めますか?
「内定をとること」を就活の目的とするならば、業界や企業をえり好みせずに、内定が出やすい、人がやりたがらない仕事を選べばいいということになり、就活で苦しむことも、就活の準備に多くの時間を費やす必要もありません。
でも、昨今のSNSでは、毎年夏の時期に「nnt」というワードを必ずみます。
n =not
nt=納得内定
つまり、納得内定したいけど、できていないという意味だそうです。
就活の目的は、納得内定ということですよね?
「内定をとること」をゴールにすえるならば、そもそも「nt=納得内定」という言葉すら存在していないはずです。
にもかかわらず、「nnt」というワードすら存在しています。
つまり、「内定を取れればいい」という理由で就活を始める人は少ないんだと思います。
では、何故「nnt」になってしまうのか?
考えられる要因は様々あります。
❶ これまでの勉強と同じように単純に就活から逃げた
❷ 誤った情報を盲目的に信じ、間違ったやり方をしてきた
❸ 業界や企業から求めるレベルに達していなかった
❹ 競争に負けてしまった
❺ 「一緒に働きたい」と思われなかった
上記のように理由は様々ありますが、少なくとも❷から❺までの人は、「内定」を目標にはしていなかったと思います。
私の考えとしては、「内定をとること」は就活をする目的ではなく、1つの通過点であり、自分の想い描く未来の出発点であり、就職活動という枠組みにおけるゴールだと思っています。
ゴールであることは間違いありません。
でも、目的では絶対にないはずです!
では、改めて「就職活動」を行う目的、理由は何ですか?
ここの捉え方は、人それぞれで変わってくるでしょう。
それは、「何のために仕事をするのか?」の答えが人によって違うためです。そして、「仕事をする理由」が違えば、「就活をする上での目的」も、「業界や職種、企業の選び方」も当然異なってきます。
この「何のために仕事をするのか?」については、自分の価値観や信念に基づいて決めればいいとは思います。自分の人生なので、外野からとやかく言われる覚えもないので。
でも、それもわかっている上で、私は、サポートする学生に伝えていることがあります。それが👇
仕事はお金を稼ぐ手段の1つではありますが、それだけではありません。
自己実現、挑戦、新しい経験、成長、昇進、昇給、人とのつながり、やりがい、達成感、充実感、歓喜、感動といった様々なものも仕事を通して得ることができます。
そして、この得るものが多くなればなるほど、人生の幸福度に繋がっていくのだと思います。
もちろん、全員が全員、そんな仕事に出会えるわけではありませんが、出会えるように行動を積み重ねていれば、いつかは出会えると私は考えています。少なくとも、私は出会えました。
だからこそ、「就職活動をする目的・理由」については、改めて考え直してほしいと思い、執筆しています。
とはいえ、「就職活動をする目的」を言語化し、「内定」という1つ目の目標をもっても、行動し続けることは容易ではありません。その理由は、「KGIという目的とKPIという目標手段の使い分け」という別記事を執筆中ですので、興味ある人は完成した際に是非読んで頂けると幸いです。
そして、今回の記事の「就活マインドセット」の話に入っていく上では、「就活をする目的」が明確になっている事前提で、就活をする上で知っておいてほしい「就活の心得」と「面接の心得」について綴ります。
すでに就活を始めている人も、これから就活を迎える人も、必読の心得だと思いますので、心得として身につくまで何度も読み返して欲しいと思います。
■就活の心得
「就活の心得」とは、就活に臨む上で取るべき姿勢や取り組む際の価値観のことを指します。これは就活経験者でもあるメンターが、サポートする上で就活生にもっていて欲しい概念であり、また、どういう姿勢で就活期間を過ごしてほしいかという願いであり、アドバイスだと思ってください。
□就活心得-1:
就活は「やるしかないもの」と知る
就活は、誰のためでもなく、自分のこれからの未来を決めるための活動です。従って、やらなくて困るのも、やって影響が及ぶのも、自分自身しかいません。これまでの勉強やアルバイトなどと一緒のものだと絶対に考えないでください。
そして「やるしかないもの」だからこそ、求められる資質として「自考」「自コン」「自行」という3つの「じこう」があります。
ここからは、3つの「じこう」について簡単に解説いたします。
【自考】:自ら考え、答えを出す
・どんな人生にしたいのか
・どんな人になりたいのか
・どんな仕事をしたいのか
・何のために仕事をするのか
・何故、就活をするのか
【自コン】:自分でコントロールする
・就活に対するモチベーションを上げる
・就活に対するモチベーションを一定に保つ
・就活に費やす時間の調整
・自分の感情の整理
【自行】:自分で行動、自分で工夫する
・企業や選考の情報を自ら収集し続ける
・就活対策:自己分析+面接対策に時間を費やす
・どうやって、どんな就活対策を講じるのか
自分で考え、自分でコントロールして、主体性を持って行動していきましょう。そして、この「じこう力」は、社会人になってからは必須のPersonalスキルでもあるため、将来の自分の為にも、就活を通して「じこう力」を身につけていきましょう★
□就活心得-2:
「どうしたら出来るようになるのか」に視点をおく
これまでの学生生活や部活動、現在の学校生活、アルバイトでは、「できない事」の中には、”やらなくてもいい”ということもあったと思います。
しかし、こと就活おいては、筆記試験、グループ選考、プレゼンテーション、集団面接、個人面接と様々な選考があり、「できません」「無理です」と言える環境ではないのは、誰しもが知っている事実だと思います。
そして、「無理」とか「出来ない」と言っていたところで、何も状況は変わりません。選考の内容が難易度が変わるわけでもありません。
自分が望む業界や企業で働く上で、「今できないこと」ができないといけないのであれば、「できる」ようになる為に必要な行動を行うしかありません。
また、「無理」「出来ない」と言葉にしてしまうことで、自分自身で限界を作り、「出来ない」ことを自分に対して正当化してしまうことにも繋がってしまいます。
「病は気から」ということわざがあるように、「これは自分には出来ない事だ」と自分で自分に思い込ませてしまうと、そこから好転することはなくなってしまうでしょう。これを「プラシーボ効果/ノンシーボ効果」といいますが、一度下記の「Thinking work」をやってみましょう。
〇Thinking work-1:
これまでの人生の中で「つまらない」と思っていたことを3つ思い出してください。
👉その思っていたことが「楽しい」に変わったことありましたか?
〇Thinking work-2
「意味がない」と捉えていた授業やアルバイトの作業を3つ思い出してみてください。
👉思っていた授業や作業に「意味がうまれた」ことはありましたか?
きっと両方とも答えは「NO」となっていませんか?
つまり、自分に対して「(自分には)無理」と思うことは、自分にはそれが限界と自分の可能性に蓋をしてしまっていることになってしまいます。
そんな悲しいこと、なくないですか?
自分自身の可能性をもっと信じましょう!
また、志望動機や自己PR、ガクチカなどの面接応対文などを作成していくのが「自己分析」の1つのゴールとなります。しかし、1つの文章につき、300-400字前後で文章を作るため、作れば作るほど「覚えられない」と嘆く学生を何人もみてきました。
そんな時、決まって私が話すのが👇の内容になります。
いかがですか。この話をされて反論できますか。
きっと、「あぁ~、、、確かに🤔」って思って頂けているのではないでしょうか。そして、この「脳に聴かせる」ことを行っているのが、「eラーニング」などの英語学習講座です。
👆の方法を行えば、間違いなく、面接で困ることはなくなります。
だから、「文章作っても覚えらないから、やらない」と考えずに、まずは多くの応対文章を完成させましょう。そして、脳に聴かせ続ければ、120%自分の言葉として話せるようになります。
とはいえ、「作成した文章は100%覚えよう!」といいたいわけではありません。面接は、暗記披露の場ではなく、”自分”という人間を伝え、アピールし、”好感””評価””信頼”などを得られればいいだけなので、暗記するしないは自分の戦い方次第だと思うので、覚えた方が安心して受けられる人は覚えればいいし、ある程度の内容がわかっていれば、その場で対応スタイルの方が自分らしくてイイということであれば、覚える作業はしなくていいと思います。
大事なことは、自分がどういう状態だったら、面接本番で最高のパフォーマンスを発揮できるかだと思うので、ここはご自身で判断すればいいと思います。
□就活心得-3:
就活 = 勉強 × 恋愛 ÷ 2
就活には”勉強”と同じ性質があります。
そして、就活には”恋愛”と同じ性質もあります。
まず、"勉強"と同じ性質というのは、就活で結果を残すには、日々の行動の積み重ねが必要不可欠だからです。
書類選考であれば、文章の推敲を重ねれば重ねるほど、文章としての質は絶対的に向上していきます。もちろん、自分一人で行うには限界があるため、2年以上の社会人経験がある人やライターなどをされている方に添削を依頼すれば、誤字脱字はなくなり、語彙表現もかなり変わるため、文章の質は確実に上がるでしょう。
筆記試験であれば、これは勉強と全く同じなので、勉強すればするだけ、問題は解けるようになるので、選考通過の確率は上がります。
そして面接においては、きかれる質問の9割は、自分自身の過去、現在、未来についての内容のもののため、自己分析の深度を徹底的に深めておけば、そもそも答えられないなんてことは起こりえません。そのため、面接前に、”何、きかれるかな?”と不安に思うことはなく、むしろ、”何をきいてくれるかな?”と楽しみになるでしょう。
しかし、勉強と100%のイコールにはなりません。
その部分が、"恋愛"の性質となります。
恋愛の一番の特徴は、どれだけ相手のことが好きでも、その気持ちを伝えたとしても、相手も自分のことを好きになってくれる保障は、どこにもありません。好きになってくれない理由は、価値観の不一致、好みとの相違、求めるモノをもっていないなど、様々でしょう。
場合によっては、自分よりも魅力的な人が同じようにアプローチをかけていて、自分でない人を選んだのかもしれません。
これと同じようなことが、就活でも起こりえます。
書類試験にしろ、筆記試験にしろ、面接にしろ、徹底的な対策を行い、企業のことがどれだけ好きかを強くアピールしたとて、返事が”YES”となる保証はゼロで、お祈りメールが届くこともあります。また、企業側も採用人数には上限があるため、必ず競争は起こり、どの企業からも評価される就活生に”内定”は集まっていきます。
だからこそ、勉強と同じように、やるべき事、やらないといけない事を選考の前に最大限行い、絶対の自信を得て、試験本番に臨む。
そして、全力で告白。
最終的な結果は、自分自身が「やりきった」と思えているならば、”様々な運が重なった先に決まるもの”と認識し、結果を冷静に受け入れましょう。
でも、恋愛と完全にイコールにならない理由は、一人の人(企業)に絞る必要がないことです。沢山の人(企業)と出会い、沢山の人(企業)とデートを重ね、デートごとに全力で告白して許されるのが就活です。
自分のキャリア設計における出発点を決めるイベントである就活だからこそ、望む結果を得られるように行動を積み重ねていきましょう。
□就活心得-4:
社会人視点を学ぼう
小学生~中学生のころ、何か習い事ってしていませんでしたか?
その時、何故、お金を払って、時間を作って、習い事にいっていたのでしょうか?
答えは簡単で、”大きな変化”や”確実な結果”を望んでいたからではないでしょうか?そして、”大きな変化”や”確実な結果”を得るためには、その道のプロに教えをこうのが最も効率的、且つ確実だと誰もが認識していたからではないでしょうか?
ということは、「就職活動」でも、同じことをした方が、効率的、且つ確実性は増すと思いませんか。
実際に、私の本業の専門学校では、語彙力や能力、経験で劣る専門学生でも、しっかりとサポートを活用した場合、内定率は100%です。もちろん、全員が全員、第一希望の企業や業界というわけではありませんが、どこからも「内定がでない」ということはありません。
※少なくとも、私が所属している学校ではの話です。
しかし、SNSをみると毎年、「#nnt」というハッシュタグをつけている大学生を見かけます。
大学にも就職支援課は存在しているが、多くの学生は利用しようとはしません。場合によっては、利用しようとしても、学生数に対して職員の数が足りていない場合もあり、利用できない時もあるのでしょう。
でも、昔と比べて現代にはSNSという便利なツールがあります。そして、そのSNSには、多くの社会人が存在し、私のように無料でサポート活動をされている方も多く存在しています。
そんな社会人の視点を活用すれば、「何故、うまくいかないのか」「どうしたら、うまくいくようになるのか」がわかるため、自ずと結果はついてきます。同じ就活生同士で繋がることもモチベーションの維持、向上には必要だと思いますが、アピール力を高めるには社会人視点を取り入れるのが、一番効率がよく、効果的な手段と言えるのではないでしょうか。
そして、せっかく社会人視点にふれる機会を設けることができたならば、その社会人視点を徹底的に学び、習得しておきましょう。
その理由は、本来その学びは、社会人1年目~3年目で身につけるものであるため、学生のうちから身につけることができれば、それだけ早く成果に繋げることができるようになるからです。
□就活心得-5:
就活3大スキルを向上させ続けよう
・情報収集、活用力
情報収集力が高ければ、より効率的に就活対策を進められる様になります。
インターンや説明会の開催情報、書類や面接の質問内容、就活のノウハウやコツ、おすすめのメンターなど、自分の就活を有利に進めるために必要な情報を収集することができます。
特に選考内容の把握に関しては、知っているか知らないかで有効な対策ができるかできないかが変わってきてしまいます。そして、それは、そのまま結果に直結していきます。
とはいえ、収集するだけでは意味がありません。情報は活用してこそ価値があると言われるほど、活用の仕方がとても大切です。
特に就活の場合は、どれだけ成功事例を知ったところで、同じ人生を歩んできたわけでもなく、同じ価値観、スキルがあるわけでもないため、収集した情報をそのまま使えるわけではありません。
”自分らしい”使い方ができるかどうかが大切となります。
つまり、就活において、情報収集力、活用力の差は、そのまま結果に繋がっていくと認識し、日々、情報感度を高くもち、情報収集することを怠らないようにしましょう。
・逆算思考力
最大の結果を得るためには、逆算思考という思考スキルが大切です。
上述しましたが、望む未来を手に入れるためには、立ちはだかる採用試験は全て突破しないといけません。そして、突破するためには、計画性をもって対策という行動を積み重ねるしかありません。
これまでの学生時代の宿題のように、「ただ、やってあればいい」ものではないので、直前で焦ったところで時すでに遅しです。
そもそもですが、普段から”時間価値”を意識して行動していますか?
学生の時の私もそうでしたが、お金と違い、時間は無限にあり、たとえ無駄な時間を過ごしたとしても、お金ほど損した気持ちになることはありません。でも、実際のところ、時間は1日24時間しかなく、睡眠時間を除くと、実質14~19時間ほどしか活動できません。この限られた時間の中で最高のパフォーマンスを発揮することが求められます。
だからこそ、常に、先を見据えて行動計画を考え、遂行していきましょう。
そして、タスクの優先順位を考える際にオススメの方法が、「アイゼンハワーマトリクス」の活用です。
これは、今抱えているタスクを”緊急性があるのかないのか”という横軸と、”重要=後に結果に影響するものなのかどうか”という縦軸で判断するためのマトリクスです。
例えば、「期限のあるES」であれば、緊急性〇|重要〇となるので、左上に当てはまります。では、自己分析、面接練習、SPIの勉強はどうでしょうか?
これらは、面接や筆記試験の日程が決まっていなければ、緊急性×となるので、右側になります。でも、自己分析の深度や面接練習、SPIの勉強は選考結果に大きな影響を及ぼすので、重要〇となりますよね?
つまり、右上に当てはまります。
でも、多くの場合、右上に当てはまるものは後回しにされてしまい、結果、「まだ、いいか」とやらないことが多いのではないでしょうか。
もちろん、緊急性はないので「今日の今日やれ」ということではなく、行動計画の中に予定し、実行することが大切だと思います。
・1日30分はSPIの勉強をする
・1日3回は、完成している自己PR文やガクチカ文の話す練習をする
など、少しの時間でいいので生活の中に組み込みましょう。
そうするだけで、1週間で21回は自己PR文を話していることになるので、120%覚えられるし、流暢に話すことができるようになります。
これを
といいますが、物事の成功要因の1つが、行動の仕組み化ともいわれているので、是非、ご自身の生活の中に、行動の中に「仕組み化」を取り入れてみてください。
逆算思考 × 行動の仕組み化 ができれば、必ず、何かしらの結果に繋がります!
・リフレーミング力
就活において、リフレーミング力が必要な理由は、👇の記事に詳しく記載しておりますので、詳しく知りたいという方は是非、読んでみてください。
有料記事にはなっていますが、無料部分に記載してありますので、ご安心ください。
そして、このリフレーミング力は「手段の選択」にも応用することができます。
個人的には、この「リフレーミング力」を身につけることができれば、就活だけでなく、仕事でも、恋愛でも、その他のどんなことにでも応用することができ、応用できるよういなれば、望む結果は得られやすくなるでしょう。
上記でも紹介しましたが、
こちら👆の記事の中で、「リフレーミング力」を就活にどう活かしているのかも「長所と短所」を例に紹介しているので、自分の長所と短所がわからないという人は、是非読んでほしいと思います。
■選考の心得
「選考の心得」とは、採用試験の対策をする際に常に意識すべき価値観のことを指します。これは就活経験者でもあるメンターが、サポートする上で、就活生にもっていて欲しい概念であり、アドバイスをする際の指針になっていると思ってください。
□選考心得-1
絶対の答えなんてない!だから、魅せ方を意識しよう
就活の心得-Ⅲで「就活 = 勉強 × 恋愛 ÷ 2」という話を紹介しているので、「絶対の答え」なんて存在しないということは伝わって、、、いますよね?もし、まだまだ理解できていないという人がいれば、就活の心得-Ⅲに戻って読み返してから読み進めてくださいね。
では、ここでいう「魅せ方を意識」とはどういうことなのかを解説していきます。
まず、面接官側の視点に立ってみましょう。
あなたは面接官です。他にも面接官は4名います。
あなたは火曜日の選考担当となり、他の4名も一人一曜日の担当となりました。
就活生は、均等に一日ごとに30名、面接を受けにきます。
5名1組の集団面接です。
30名の中から15名通過者を選びました。
15名✖5日で75名が選考を通過しました。
はい、ここでストップしてください。
この選考通過した75名のスキルや人間性、志望度の高さはどうなっていると思いますか?同じレベルだと思いますか?
答えは「絶対に同じではない」ですよね?
なぜなら、判断した人が同じ人ではなく、5人もいたから。
つまり、面接官が違えば、選考通過における判断基準は同じではないということです。というよりも、同じにすることなんて100%出来ないということです。
性格も、育ってきた環境も、仕事をしている目的や理由も、仕事をする上で大切にしている軸も異なれば、判断する上での基準値も異なってきます。
さらに一次選考は通過しても、二次選考で落ちることはあるし、最終選考まで進んでも落ちることはあります。
つまり、面接官が違えば、同じ企業の方であろうともイコールにはなりません。だから、「何を伝えたら受かりやすいんだろう」とか「何を伝えたら受かるんだろうか」なんて答えを考えたところで無意味なんです。
そんな疑問に対する答えなんて存在しないんです。
また、第三者から「そこの企業はリーダーシップを重視しているから、リーダーシップをアピールしなきゃだめだよ」とアドバイスを受けて、自分ではリーダーシップがないことを自覚しているのに言われたとおりにアピールしました。しかし、結果はお祈りされました。
そのとき、何を思うと思いますか?
きっと、「本当の自分で受けていたら、どうだったのかな?」と思うのではないのでしょうか。
そして、こういった想いは後々大きな後悔へと変わっていきます。
だから、選考を受ける上で大事にしてほしいことは
❶自分のことをどう魅せて
❷どう思わせて
❸評価・判断されたいと思うのか?
❹後悔が残らない選択をしよう
という4つです。
何度もいますが「絶対の答えがあるわけではないのが採用試験」です。
「どう魅せるか」
「何を伝えられるか」
を常に先に考えて、あなたらしく採用試験に臨んでください。
□選考心得-2
答えをもっているのは自分のみ。言語化できないものはない!
なぜ、ここまで言い切れるのか。
その理由は4枚のスライドにまとめました!
もう一度、いいます。
企業から聞かれている質問の答えは「あなた自身の中」にしかありません。
企業側が答えを持っているとすると最終的に内定を出せる人数くらいです。
とはいうものの、自己分析の深度を深める事は決して容易な事ではありません。その理由としては、「幼いときすぎて覚えていない」「語彙力や表現力の欠如により言語化できない」などの障壁があるからです。
それでも、面接の場で覚えていない事をきかれて「覚えていません」と答える就活生は一人もいません。その場では否が応でも何か答えると思います。
その場で否が応でも答えられるということは、事前に自分を極限にまで追い込み、思い出すまで自分と向き合い続けるしかありません。
もしくは、当時の友人と連絡をとり、思い出話でもしてみてください。
意外と思い出すきっかけになるかもしれません。
□選考心得-3
選考通過に必要なことは「差別化」「納得感」「評価」の3つだけ!
本業の学生やSNSで「上手く話せれた」「つまってしまった」との選考の感想をちょいちょいみますが、そこじゃないんですよ。
上手く話せれたから選考に受かるわけでもありません。
つまったから選考に落ちるわけではありません。
1つ目の差別化を図るとは?
ここで、私が選考官を務めた際、どのように通過者を選んでいたかを説明します。
とある日、三次選考で集団面接の面接官を務めました。
5-6名ずつ、1回45min。
3日間で60名くらいの学生と会い、35名ほど選ぶことがMissionでした。
でも60名から35名選抜するためには全員と会ってからでないと判断できません。でも、フロー的に不可能な話だったため、「ABC判定」でジャッジしました。
A:文句なしに合格。是非入社してほしい人材
B:他の子と比較検討レベルの人材
C:確実に入社はさせられないレベルの人材
この場合、目指すは「A」であることはゆるぎないですが実際は「A」か「B+」の位置を目指すことになります。
というのも、最後の面接が終了後に「B」の評価の子達だけを比較し、「B+」と言える子を探し始めます。この「B+」になるのに最も分かりやすい指標が「記憶に残っているかどうか」となります。
つまり、後から見て記憶に残っていないということは「それほどの子でもない」と判断できてしまいます。
だから、「記憶に残る」ためには「差別化すること」が絶対であり、「差別化」するために「表現方法の工夫」は必要不可欠となるというわけです。
2つ目の「納得感」とは?
つまり、エピソードを話す上で意識しなければいけないことは、自分がアピールしている強みを最も発揮したエピソードを選ぶことと、選考官が「確かに〇〇力が発揮されてるエピソードだから、この学生は〇〇力があるのだろう」と思えるようにエピソードを話すことの2点です。
エピソードを「説明する」のではなく、エピソードを話して「立証する」という視点を忘れないでください。
3つ目の「評価」とは?
正直、ここがズレている就活生が多いように思います。
もちろん100%ズレているというわけではないかもしれませんが、多くの学生の中にある「評価軸」が社会人のものとはズレているように感じます。
最も分かりやすい例でいえば、TOEICの点数です。
どれだけ高得点の保有者であっても、英語を使わない仕事であれば何の評価にもなりません。にも関わらず、自己PRやガクチカで意気揚々と語る学生が散見されます。
他には接客業や営業職を志しているにも関わらず、自己PRの内容が「誰にでも話しかけ、仲良くなれる」なども同様です。
とはいえ、魅せ方の工夫次第ではどんなことでも評価に繋げないことはないのですが選考において「〇〇フィルター」は存在するということは知っておいてください。
つまり、「営業」に携わる職種であれば面接で話している姿や話し方から「営業して、結果を残せるイメージ」を感じられるかというフィルターでみられているということです。
常に「働いている姿がイメージできるか」という視点で見られていると自覚しましょう。
□選考心得-4
最後は相性で決まる部分もある!
心得-1でも伝えましたが、選考通過基準も採用判断基準もわかりません。
それでも合否を判断するための材料を提供しているのは自分自身です。
話す内容はもちろんのこと、話し方、表現方法、語彙力、話している時の表情など全てが材料となります。
しかし、就職試験といえで、恋愛における告白と同じで対人関係であるため、「相性」という感覚的なもので合う合わないと判断される場合もあります。
つまり「合わない」と判断された場合、自分が話した内容から面接官が感じた場合と面接官の感覚的な判断による場合の2パターンあります。
ということは、どれだけ上手に告白できたとしても、それが結果に100%結びつくかといえばそういうわけではないということになります。
このことから恋愛とおなじように「相性」で決まる要素も存在するため、仮にお祈りされたとしても、必要以上に結果を引きづる必要はありません。
「落ちた」ではなく、「合わない」と判断されたくらいの印象でいいと思います。そもそも、実際に働いたことがあるわけではないので100%その企業で働くことが正解とはいいきれません。
あなたが持ちうる情報のなかで好きになったことは事実ですが、「付き合ってみたら思ってたのと違った」という勘違いだったのだろうと捉え直して、次に進みましょう。
もし、選考に対して振り返りを行う場合は、結果に対して行うのではなく、自分が満足いく魅せ方ができたのかどうかという視点で行い、次に同じ失敗しないように対策を行いましょう。
■まとめ
「心得」とは、自分へのルールとして常に意識すべきことだと私は思います。だからこそ、「就活中に絶対に忘れてほしくない事」とサブタイトルをつけています。
本業の専門学校では就活授業の1回目で上記の内容を90分かけてプレゼンします!コミュニティメンバーであれば、「Reading課題」という形で何度も読ませてInputを図ります。
そして、多くのサポートした学生はこの心得をもって就職活動に臨んだことで、取り組み姿勢や取り組み方、対策の仕方が変わり、結果を残すことができています。
SNSでたくさんのナレッジや過去問題を収集することも大切ですが、それだけで「内定」がでるなら"nnt"なんて言葉は生まれていないと思います。
そしてこの就活マインドセットができた人は、是非👇の記事も読んでみてください。有料記事にはしていますが、無料部分だけでも確実に大きな学びがあることを約束します!
一人でも多くの就活生に届いて、"楽しい就活"をおくり、最終的に想い描く未来を叶えられますように!
では、またです( `ー´)ノ
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