『夢見る頃を過ぎても』見たよ。
はてさて、仕事が一段落したので、まとまった時間が取れそうです。となると、Youtuberもどき活動停滞の言い訳がなくなってしまうわけで、なんとかしませんとね。
『夢見る頃を過ぎても』
あらすじはっ
推し歌手が連続殺人の犠牲者になってしまい、傷心のまま葬儀に参列しようとして……
なんなのこれ、面白い。
ストーリーの説明しにくい話。導入部は、離婚と、ファンだった歌手が亡くなったことのダブルパンチで傷心し、人生を見つめ直すみたいな、そんな雰囲気で始まる。しかしそこから、止まることなくいろんなことが置きまくってごちゃごちゃし始めたと思ったら、わりときれいにまとまる。
そんな話。
説明になってないな。
でもそここそが面白い。
それで、話の軸が見えづらいけど、それでも全然見ていて混乱しないのは、
そのなんとも捉えがたい話の流れを、主人公が逐一捉えようと頑張ることこそがストーリーテリングになっているところ。その話を捉えていく流れが、思考が収斂し、自分を取り戻す感覚というドラマになっている。
主人公夫婦の関係性とか、歌手と恋人の距離感とか、ファジーなものがちゃんとファジーなまま伝わる感覚が好き。そうそう人間関係の綾なんて説明しきれるものでもない。でも見ていて少しだけわかった感じになれるのが映画のいいところだ。
そして、スターの家に行く。
とにかく、わらしべ長者的に止まることなくころころと話が転がっていく、のが楽しかった。小規模なジェットコースタームービーと言った感じでまったく退屈しなかった。
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