『ヴィーガンズ・ハム』見たよ。

さて、特に必要もない導入ボヤキを毎回書いているけど、このあたりに独自の洞察があって、その後の内容とも融和していく文章が書けたならそれなりの形になるでしょう。だども、そんな気の利いた構成を考え出すと、投稿を妨げる要素になってしまう。

『ヴィーガンズ・ハム』
うちの精肉店が過激派ヴィーガンに襲われたので、反撃として喰う。

まあまあ。
でもこれくらいで満足スべきかもしれない。

カニバリズムをギャグで扱ったコメディ。
スプラッタ描写もそれほどないので軽めに見られる。そして、初仕事でも初食事でもノリが軽い。異常に軽いのが異常、でも結局軽い。という感じ。
特段重たいものが見たいわけでもないけど、特段軽すぎやしないか。

肉屋がヴィーガン過激派に店を破壊されて、鬱憤が溜まっているところに
偶然犯人を見つけて轢き殺してしまう。
そして肉を喰う。
んでもって、店で出す。
スウィニー・トッドをさらに軽くしたような話。

よかったのは、倦怠期の夫婦が活力を取り戻していく過程が描かれていて、悪ふざけ以外のドラマもちゃんとしようとしていたところ。
でも予想通りの面白さを、想像の範囲内で一通り見せたあとは、時間の都合でサラリと終わるくらいの感じだった。

演者はなかなか良かった。特に妻の仏頂面がだんだんいきいきしてくるけど、そもそもいかれていたってバランス。
あと、出てくるヴィーガンが、基本的に狭量で思想を押し付けるタイプってのもまあ、やりすぎだけど笑った。

それと、日本のぼかし文化が興味ぶかかった。
ブツが人体にくっついていると見せちゃいけないのに、切り取るとただの肉だから写してOK
寄生獣の名言をちょっと思い出した。

ただの肉の塊だ。

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根守四二式
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