⑤スタンプのデザインを制作する【LINEスタンプを企画~販売】
こんにちは。
Bitter Orange Radio、蒲郡みかです。
今回は、連載【LINEスタンプを企画~販売】④LINEスタンプの具体的な内容を考えるの続きをお送りします。
※第1~4回はこちらから↓
・第1回 現場取材でのとある気付き
・第2回 社員間の連絡ツールとは?
・第3回 イラスト制作はどうする?
・第4回 LINEスタンプの具体的な内容を考える
前回は、LINEスタンプの具体的な内容を考え32個の案をまとめたお話でした。
今回は、スタンプのデザインを制作するお話です。
デザイングループのなかで、どのように作り込まれていったのでしょうか…。
第3回・4回と重なる部分もありますが、デザインにフォーカスしたお話として読んでいただけましたら幸いです。
ぜひ、第5回もお付き合いくださいね。
5人のデザイナーによるラフ案
弊社にはホームページのデザインや企業ロゴ、パンフレットなど、あらゆるデザインを手掛けるデザイングループがあります。
今回のLINEスタンプ制作では、すでにLINEスタンプの制作実績を持つデザイングループに企画を提案し、イラスト(キャラクターデザイン)の制作段階から参加していただきました。
コンテンツグループが用意した企画書(下記)をもとに、デザイナーの皆さんそれぞれがイメージを膨らませて、イラストのラフ案を出してくださいました。
【企画書のデザインに関する内容】
◆テーマ
現場で使えるベトナム語✕日本語スタンプ
◆コンセプト
工事現場で働く日本人の職人さんと、ベトナムから来られた技能実習生の方、双方がお仕事の連絡で使えるスタンプ。
◆ポイント
1、同じ意味の日本語とベトナム語、両方が一つのイラストに載っている。
2、工事現場で働く方の意思疎通や連絡に便利なスタンプが揃っている。
3、双方が楽しく、気持ちよくコミュニケーションできる、思わず使いたくなるイラスト。
◆イラストについて
いかつくなりすぎない、誰にでも親しみやすい雰囲気で、現場の職人さんキャラクターのイラスト。
人ではなく、動物が職人さんの格好をしていてもいいかも…と思いますが…、使用されるのは男性なので、動物だと可愛すぎるかもしれません…。
上記から制作していただいたラフ案をご紹介します!
デザインラフ案とコンセプト
A案
キャラクターをデザインする際に人間や動物を具体的に模さないことを意識しました。
抽象的に可愛らしさを表現することで多くの人から受け入れていただけるキャラクターになればと考えました。
B案
ヘルメットを動物化した「へるめえくん」というコンセプトで作成しました。
コミュニケーションが明るくなるように、カラーリングと表情で元気な印象にいたしました。
C案
皆に愛されるキャラクターを目指し、モチっとしたフォルムにしました。
また、ヘルメット=建設業・ノンラー=ベトナム・麦わら帽子=日本のイメージで作成しました。
D案
国に関係なく、万人受けするように何のモチーフでもない、もちもちしたキャラクターを作りました。
またこれは制作上のことでもありますが、なるべく単純な形にすることで、誰でもパッと動かしやすいキャラクターにすることを心がけました。建設系のキャラだと分かるようにヘルメットを被せました。
E案
ベトナムと日本の両方から親しまれるようなキャラを作ろうと思い、モチーフにトラを選びました。
デザインとしては実物のスタンプを押したようなテイストを意識しております。
デザイナーの皆さんが、コンセプトに合わせて趣向を凝らし、提案してくださったそれぞれの個性的なデザインが揃いました。
キャラクターの表情の豊かさと汎用性の高さで選定
イラスト案の選定は、コンテンツグループに委ねていただいていたことから、コンテンツグループでミーティングを行いました。
どのデザインも今回の企画に合わせて考えていただいたものなので、1つに決めるのはとても難しかったのですが、話し合いのなかで
「表情(表現)が豊かなキャラクターのほうが、意思疎通に便利なのでは?」
「これからスタンプのデザインの詳細を決めていくので、汎用性が高いデザインがいいのでは?」
という考えにたどりつきました。
スタンプのメッセージや表現したい内容に合わせて、動きをつけやすそうなデザインという点も考慮して、D案の採用が決定しました。
キャラクターイラスト案が決定! デザイングループの奮闘は続く
イラストのラフ案はまだ下書きの段階。着色もされていない状態です。
D案に決定した後は、デザイングループでキャラクター完成に向けて制作を続けていただきました。
デザイングループではラフ案をもとに意見交換が行われ「いろんな色のキャラクターがいたらどうか」という案から、1色のカラーではなく、複数のカラーのキャラクターという方向性になりました。
当初、キャラクターのカラーは日本の国旗からイメージされる白、ベトナムの国旗からイメージされる赤、緑十字(安全や衛生のシンボルマーク)の緑など、工事現場をイメージした原色。
輪郭の線もシャープな黒い線で描かれていました。
ここから、さらに検討と調整がデザイングループ内で重ねられます。
「タッチを柔らかくして、色もソフトな色味にするといいかも」
「柔らかさが出るように線の感じをクレヨンのようにしたらどうか」
など、デザイナーグループでアイデアが練られ、キャラクターがブラッシュアップされていきました。
そして、完成したキャラクターデザインがこちら!
パステルカラーの愛らしいキャラクターが誕生しました。
輪郭はクレヨンで描いたようなタッチ。柔らかさが出るように、デザイナーさんの手描きで制作されています。
デザインの難関① キャラクターのポーズ
キャラクターが完成した後は、言葉やシーンに合わせてスタンプのデザインを制作へと進みます。
今回は、全32個のスタンプデザインを制作します。
キャラクターデザイン担当のWさんに、苦労した点ついて話を伺うと
「キャラクターにポーズをつけるのが、やはり難しかったです。言葉やシーンによっては、ポーズが被ってしまうので、いかに違うデザインにするかが大変でした」
とのこと。
言葉やシーンを考えていくときは「こんな言葉があったら便利かもしれない」「こんなシーンがあればコミュニケーションが円滑になるのでは?」と内容を盛り込んでいきましたが、一つ一つデザインに落とし込んでいくのは、想像以上にとても大変なこと。
改めてスタンプの文言を振り返ってみると「おやすみなさい」「眠い」、「やばい(焦る)」「困っています」「分かりません」、「はい!」「了解です」など、ポーズをどう描き分けるのか難しい内容が目につきます…。
言葉やシーンありきで考えていたため、キャラクターにどんなポーズをさせるのか、どうやってデザインの違いを出すかに考えが至っていなかった…。
その結果、デザインの描き分けの難しさへとつながってしまいました。
デザインの難関② 日本語とベトナム語をデザインに組み込む
もう一つの難しさは、ベトナム語と日本語を一つのスタンプに組み込むという点。
ベトナム語については、ChatGPTを使用して日本語をベトナム語に変換したものをコンテンツグループで用意していましたが、長すぎる言葉はデザインに収まらない…。
デザイングループ側でベトナム語を短く調整できるのか調べてくださり、短い言葉に調整したり、デザインのバランスを整えたり、ベトナム語についても工夫していただきました。
ベトナム語に関しては、社内にベトナム出身のNさんが在籍しているので、最終的にはNさんに監修をお願いすることにしていましたが、この段階ではまだ監修をお願いしておらず…。
デザイングループの力で形にしていただきました。
32個のスタンプはデザイングループの力の結晶
描き分けるのが難しい言葉やシーンが含まれたスタンプの内容、そしてベトナム語とのバランス…。
「その難局を乗り越えられたのは、デザイングループの皆さんのラフ協力のおかげ」と、キャラクターデザイン担当のWさん。
デザイングループで協力し、ポーズのラフ案のアイデアを出し合いながら、デザインを完成させっていったことを教えてくれました。
そして仕上がった32個のスタンプデザイン案!
プロフェッショナルな視点で見事に描き分けられた32個デザインは、まさにデザイングループの力の結晶。
「難しいオーダー内容であってもデザインの力でカバーし、形にする」デザイナーの皆さんの底力を見せつけられました。
反省点:デザインのことも視野に入れてスタンプの内容を決めるべきだった…
32個ものスタンプのデザインを考えるのは、プロでも頭を悩ませる難しさがある…。
そのことが浮き彫りになったスタンプのデザイン制作でした。
LINEスタンプを制作する場合は、必要な言葉・シーンを選定することと同時に、それぞれどのようなデザインに落とし込むべきか、デザイナーの方にも加わっていただき、デザイナー視点のアドバイスをいただきながら決めた方が良いと痛感しました。
またベトナム語に関しても、デザイン完成の前にベトナム出身のNさんに協力をお願いしていたらもっとスムーズだったな…と思いました。
次にスタンプを制作する機会が訪れたら、この反省点を生かしたいと思います。
次回は、LINEスタンプデザインの最終調整に関するお話です。
よろしければ、第6回もお付き合いくださいね。
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