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何者かになりたくて

ずっとね、"誰かに何かを与えられる人"にならなきゃいけないと思ってた。

まだまだ26歳。
知識量も少なければ、経験値もめっちゃ少ない!
何かを与えるだなんて、無理に決まってるのに。
退勤するとき、「あ、今日も何もできなかったな」って思って、凹んで。
管理栄養士っていう試験に合格して、社会に出ただけなのに、何かを "与えなければならない" って錯覚をしてた。

私ってね
何も与えられない人間=ダメダメ人間
っていう方程式のもとで生きていて。

これがすっごい苦しくて!笑
自分のことを自分で縛ってた。毎日がダメダメで、仕事をするたびに自分のことが嫌いになっていって。

与えたいなぁっていうポジティブな気持ちならさ
「まだまだここから。コツコツ勉強していこう!」
こう考えて失敗をバネにできたのだろうけど
自己否定の連続だったから
メンタルも不安定だし
何より毎日生きていて楽しくない。
苦しくて苦しくて、仕方がなかった。

そんなとき、自分の価値観が変わる本に出会った。生きてりゃいいことあるね。池袋にある、エスカレーターで各階を移動するような、大きい大きい本屋さんで出会った。

この本を読み進めていくと、自分が何に苦しんでいるかが見えてきた。どうしてこんな暗い感情に襲われるのか。霧に覆われてるみたいな感覚だったところから、霧をぎゅっと寄せ集めてきて、自分の手で丸めて、あ!こんな形だったのかってハッとする感じ。

私には、この本の考え方がすごく合っていて。過去の悲しかった経験が、今の自分の苦しさを作っているんじゃないかっていう仮定のもと書かれている本なのだけど、私はまさにその通りで!
過去の傷つきから身を守るために、鎧を作って、必死に生きてて。その鎧っていうのが、「人から褒められる何かを生み出すこと」「何者かになること」だったんだよね。

小学生の頃は、マラソン大会入賞
中学生の頃は、学年成績1位
高校生の頃は、有名大学進学
大学の頃は、大手就職

そしてね、社会人になったら何を鎧にしたらいいかわからなくなって。
とりあえず、管理栄養士として大学病院に就職したから、「誰かにきちんと栄養指導ができる管理栄養士になる」っていう、鎧を作ってみようとした。

知識を増やしたくて、本をたくさん読んだ

1年やそこらでなれるものじゃないのに、今すぐちゃんと仕事できるようにならなきゃー!!って焦って焦って。
できない自分を責めては、勉強の繰り返し。
あれ?自分がやってること意味あるのかな?って疑い始めたり、この仕事向いてないんだなって拗ねたり。
もう心はボロボロ。

けどね、この本を読んでから、考え方が少し柔らかくなったんだ。

鎧を作ることに必死だった自分が愛おしい。当時は当時で、精一杯頑張ったんだなって、自分をぎゅっと抱きしめたくなる。

もう鎧を作らなくていいから、
わたしはわたしらしく存在していよう。
もっと自分に優しく、
わたしは何者でもなく
わたしとして胸張って生きよう。
それだけで十分だなって思って。

今では
ちょっと気持ち明るく
生きていけています。

あっでも
こんな考え方ができてるのなんて
1日のうち数時間だけで。
生産的な人間にならなきゃって
焦る時間ももちろんあるよ。
だって人間だもの。
苦しい考え方に偏りすぎなければ
それだけでマル!

こんな感じで
今日も自分にゆるく過ごしていきましょう◎

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