悩んでも答えがでないとき
命というものが
生まれても生まれても 生まれても生まれても
生まれるということが何なのか 私達はわからないままです。
死んでも死んでも 死んでも死んでも
死ぬということが何なのかも よくわからないままです。
弘法大師空海
生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し。
『秘蔵宝鑰』
この瞬間に、産まれる命もあれば、この瞬間になくなる命もあります。
どれだけの沢山の命を見ても、これだけ科学や文明が発達しても、その命が、どこから来てどこへ行くのか、全くわかりません。
前世や死後の世界のことをわかる人も居ますが、
では、何故、生まれ、何故、死んでいくのでしょうか。
命はどこから来て、どこへいくのでしょうか。
無から有は発生しない、とするなら、何も無いところから私達は生まれ、また死んでも、何も無くなるのでしょうか。
命は永遠なのでしょうか。
同じ質問をした弟子に仏陀の場合はこう答えています。
「私は人が生きる苦しみをなくすために真理のみを語る。」
大師は
「人は、命がどこから来て、どこへ行くことすらわからない」と、言います。
答えの出ないことを、あれこれと悩んでも仕方ないこと。
それよりも、この瞬間、瞬間を精一杯自分らしく生きること。
そのほうがずっとずっと大切ではないでしょうか。
今日も笑顔でぼちぼちと。 より良い一日になりますように