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心の本当の姿は?

水面にどれだけ波が立とうとも もとはひとつ、水です。
それと同じで どれだけ荒れたとしても
本来は、静かで澄んでいるのが 心というものです。

弘法大師空海

波浪(はろう)の滅生はただしこれ水なり、一心は本(もと)より湛然(たんねん)として澄めり。

『秘蔵宝鑰』

心は、ころころと変化します。

だから心というのだと、昔聞いたことがあります。
なんとも可愛らしい名前です。

確かに、心がずっと同じままでいることはありません。

大好きなお菓子を食べても、
一口目の心と二口目、三口目と進むにつれて、心は少しづつ変わっています。

いつも笑顔の人でいたいなあ、と思っても、並んでいた列の自分の前に人が横入りしたら、ムッとします(笑)

感情をくくって縛り付けることは出来ません。

水も同じです。

静かな水面の時もあれば、波も立ちます。水
蒸気にもあれば、凍る時もあります。
一滴の時もあれば、大河になる時もあります。

でも本来の人の心の本質は、とても静かで綺麗に澄んだものです。

大師は言い切ります。

私もそう思います。

荒れて、濁って、淀むのは、何かの理由があるからです。

また元の澄んだ美しい状態になることは、いつでも出来ます。

今日も笑顔でぼちぼちと。 より良い一日になりますように。

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