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仏教は誰のためにあるのか

釈尊(仏陀)は 迷う人や、苦しみ悲しみ悩む人 仏教を疑う人こそ 信じて救おうとします。

弘法大師空海


**西聖は信じ難きを能く信ぜしむ **

『遍照発揮性霊集』

釈尊の弟子に、とても賢い兄と覚えの悪く不器用な弟の二人の兄弟がいました。

初めの頃は弟を不憫に思っていた兄も、弟子の誰もが弟をばかにしたりしないのを返って申し訳なく思い、だんだん嫌になっていきます。

みんなは本当は自分達を笑っているのではないだろうか、そんなことを思い始めます。


町のお金持ちがお釈迦様を食事に招くことになった時、兄は弟を除いた人数を報告しました。

そして弟にこっそり家に帰るように促します。


悲しくて泣きながら帰る弟と、道で偶然合ったお釈迦様はその理由を知ります。

食事会の時、弟を帰した理由を兄に尋ねます。

「弟は物覚えが悪いので家に帰しました。」


お釈迦様は言いました。

「私の弟子の中に欠点のない者がいるだろうか。
欠点のない者に私の教えが必要だろうか。」

兄は誤ちに気が付き弟を迎えに行きます。


弟はお釈迦様に励まされ、輝く顔で唯一得意な掃除をしていました。

兄はその姿を見て思わず手を合わせるのでした。



どなた様も、今日も笑顔でぼちぼちと。

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