消滅家族の記録 5 選挙 あれこれ
27日(日曜日)は衆院選2024の投票日。投票に行こう。
私が投票に行くようになったのは、それほど前のことではない。自慢できることではないが、まだ数回ほどしか行っていない。
20年ほど前に亡母と同居するようなり、選挙には必ず行くという母に付き合って行くようになった。大正生まれの母は、「選挙に行けることが、ありがたい。うれしい」世代だ。
母が、以前住んでいた地域では自民党から民主党に移った候補に入れていたというので、「じゃあ、民主党にしよう」と、民主党、そして立憲民主党に一票を投じていた。
子供の頃、うちの家族は自民党の支持者だった。選挙区も全国区も自民党の候補者を応援していた。家の前の塀に選挙ポスターを貼り出したり、運動員として駆り出されたり、活動していた。子供の役目は、画鋲で留めていたポスターが剝がれていないかチェックすることだった。
自民党を支持していたけれど、うちは土建業でもないし、何のご利益もなかった。今も私の周囲には、何のいいこともないけれど、なんとなく自民党に投票している人が多いと思う。普通の日本人には「自我」を持つ人が少ないらしい。
20代の前半に米国に渡ったので、若い頃は選挙に行ったことがない。
米国では永住権保持のままで市民権を取らなかった。永住権保持者には選挙権はない。
今世紀の初めに日本に戻ったが、10年間ほどは日米間を行ったり来たりしていたので、選挙に興味が湧かなかったし、日本に不在のこともあった。
2008年に米国滞在中、大統領選があり、オバマ氏を支持する友人の選挙活動を手伝った。初めての経験だった。
それまで行ったことがなかった黒人系住民が多い地域の戸別訪問についていった。友人はリストに載った家を一軒一軒回り、投票の依頼をしていた。日本では違法の戸別訪問が米国では合法なのだ。
オバマ氏が当選した日は、地域の選挙事務所に行き、ボランティアが持ち寄ったスナックをつまみながら、ワインで乾杯。勝利を祝う支持者たちの顔が輝いていた。
米国暮らしが長かったこともあり、日本の政治にそれほど関心はなかった。亡母が購読していた朝日新聞を読むくらいだった。それが、ツイッターを始めてから、政治に関心を持つようになり、今まで新聞やテレビから得ていた情報は何だったのか、と目が覚めた。
参院選2019では、れいわ新選組を支持し、ポスティングのお手伝いもした。出先で聴いた山本太郎代表の演説に引き込まれ、何度か、れいわのイベントに足を運び、応援しようと決めた。
今回の選挙は、今の時世に合うのは共産党の政策だと考え、一票を投じることにした。また、男性陣の中でも丁々発止と渡り合える、ただ一人の女性党首・田村智子さんを応援しようと思った。彼女なら米国でも政治家として活躍できる。躊躇せずに発言する姿がカッコイイ。
墓地に眠る我が家族の面々は、私の共産党支持をどう思うのだろう。目を回しているかもしれない。
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