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小学生が考案した「ほップリン」 子どもたちと実践する地産地消のかたち【まちのつくり手・渡邊梨絵さん】

ものづくりのまち、三条ではたくさんのつくり手たちが活躍しています。そのつくり手たちに焦点をあてる連載『まちのつくり手』。
2021年9月25日から11月30日まで、道の駅 漢学の里しただの農家レストラン庭月庵『悟空』(以下:悟空)で販売していた『ほップリン』。レシピを考案し、主役となるサツマイモを栽培したのは笹岡小学校の6年生でした。ほップリンを一緒に製作した悟空の渡邊梨絵さんと笹岡小学校の唐澤校長に開発秘話をお聞きしました。

「下田地域で栽培されたサツマイモがおいしい」

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昨今、そんなイメージが定着しつつあるなかで、渡邊さんは悟空で働くまではサツマイモが下田の特産品であることを知らなかったそうです。

渡邊梨絵さん(以後、渡邊):はじめ、児童からサツマイモを活用するメニューを提案されて、地元をよく知っていると驚きました。

笹岡小学校では2020年からサツマイモを育てていて、同校の唐澤校長からは「コロナ禍で当初想定した商品開発が進めづらかったが、漢学の里しただの佐野駅長からお声かけをいただき、児童が主体となってレシピを考え実現できました」と話します。

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今回、笹岡小学校では総合学習の一環としてサツマイモをふんだんに使ったプリンを商品開発しました。加えて、ほップリンの特徴といえるサツマイモを使用したサツマイモあんやクッキー、アイスクリームを載せるのは児童のアイデアだそうです。

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渡邊:お客様に販売して食べていただくので、よりおいしいものを心がけてほップリンで使用するサツマイモは一度焼き芋にしてから使用することで甘さを引き出しました。

販売1週間前に行った試食会では、児童からお客様に手軽に食べてもらえるよう量の調整など細かな提案をもらいました。また販売初日には、ほップリンの配膳と下げ膳を手伝ってもらい、予想された数の倍近くの売上に貢献してくれました。

私自身、児童に接客するときは笑顔と大きな声を出そうとアドバイスを送りましたが、正直ほップリンを通して児童から学ぶことばかりでした。メニュー考案や盛り付けなど、児童はほップリンに対してイメージをはっきりと持っていたので、私自身約2週間のメニュー開発期間はかけがえないの時間となりました

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下田地域では特産品であるサツマイモを生産する農家さんの高齢化が進み、これからにつなぐため若い方たちにも知ってもらえる取組をしているとのこと。

渡邊:児童から発案されたほップリンをきっかけに地域で育て、地域で消費される良い循環が生まれてほしい」

そう渡邊さんは願うのです。

(つくり手:渡邊梨絵さん・笹岡小学校の6年生、はなし手:渡邊梨絵さん、きき手:水澤陽介)

道の駅 漢学の里しただの農家レストラン庭月庵『悟空』

笹岡小学校

編集部のひとこと
小学生たちが丹精込めて考案したほップリンは、甘いもの好きの編集部にとってご褒美といえる一品。サツマイモの甘さを十分に感じることができて、期間限定での販売が惜しいと思えるほどでした。
商品開発までの背景をお聞きして、出来上がった際に見せたという小学生たちの満足げな笑顔を思い浮かべるとまた味わってみたい。

SANJO PUBLISHING 制作部担当:水澤
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