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「自分たちがおもしろいと思える場を」 TITENが始める地点<TITEN Local Market>1DAY
三者三様、まさに言葉の通りに主催者の個性が交わって、つくられるローカルマーケットはどこか惹かれる。
地域ならではの場を活用したマーケットは日本各地で開催されているが、ここ加茂市の冬鳥越スキーガーデンで行われた<TITEN Local Market>は一味違うように感じた。
2023年5月4日に行われた<TITEN Local Market>は、K・ART incの関川一郎さん、MACHITOKIの渡辺幸治さん、satenの佐藤貴大さんによってつくられたマーケット。
それぞれがプロダクトデザイナーとして活躍しながらも、当日はマーケットの顔として自社ブランドを始め商品を展開する出店者にもなる。つくり手が本来ほしいと思える場を自分たちでつくってしまったのだ。
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“デザイン・ローカル・つながり”をテーマに、地域の今と未来を明るくするために活動します。 『地点』とは、土地のある一点/とても狭い範囲を示す言葉。 まちづくりよりもさらに“小さな地域づくり”くらいを目指して、わたしたちなりに、楽しみながら企画・実行してまいります。
開催にあたってのメッセージに込められた想いに賛同し、<TITEN Local Market>には22店舗が出店を果たした。とても狭い範囲での地域づくりを、自分自身が見える範囲で行う。それが、まさにローカルマーケットの醍醐味といえる。
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2022年11月に同場所で開催された<ナナタニローカルマーケット>は今回のプレオープン。お試しに開催され、設備を含めて準備万態と思いきや……駐車場の混雑、飲食の提供が早々に完売するほどの大盛況で1Dは終えた。
satenの佐藤貴大さんは、表情を緩めながらこう話す。
準備期間はプレオープンを始め、2023年の年明けから本格的に行なってきました。わたしたちはもともと、お互いが見知っていた関係性もあいまって、普段のお仕事を行いながらも手探りで、おもしろい場をつくろうと集結しました。
私たちの地点はそれぞれあって、加茂市や三条市の場にとどまらず自分たちがおもしろいと思えることをしよう、と。もちろん、失敗することできないけれども、楽しみが混じりながら地点をつくっていくように続けていこうと考えています。
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世の中では表現することが特別視されしすぎて、窮屈さを感じる昨今。整地されていない地点を均すことも、自分にとっての地域づくりとなる。カオスに混じり合う場も表現であり、また私たちが求めているのだろう。
取材先:
小さなデザイン設計室「saten」 佐藤貴大さん
住所:加茂市穀町1-3
インスタグラム:saten.design
編集部:
SANJO PUBLISHING 制作部担当:水澤
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