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日記#34私が働いていたデイサービスでの日々を振り返る②

デイサービス職員だった頃の記憶から。

前は毎日の様に皆今どうしているかな、そろそろ送迎始まったかななどデイサービスで働いていた頃の事を考えていたけれどやっとやっと時々になってきた。

でも皆様のnoteを読んでいてそういえば似たような事があったなと思い出す事も良くある事。

前のnoteです。お時間があれば是非ご覧下さい。

デイサービスでの日々を振り返る①

https://note.com/nchisyo/n/n3e80185a2e51


デイサービスに週2回来所していた男性のケース。

利用が決まるとケアマネージャーからこれまでの病気や家族構成など分かる範囲で資料が届く。

その方は比較的情報が多かった。送迎に行くと家族の仲の良さを感じられる方だった。

情報が多い時は家族がよく関わっていたり本人が話し好きだったりすることが多い。

逆に、余り情報が無い時は家族との関わりが少なかったり本人からなかなか聞き取りが出来ないもしくは何らかの理由で急に利用が決まった場合が多い。


ご本人、癌を患っており人との関わりを主に求めてデイサービスの利用を決めたと記載されていた。

利用が始まってからも特に問題なく休まずこられていた。

介護保険のルールとして半年に1度は関係者が集まり担当者会議という形で話し合いが持たれる。コロナが流行してからなかなかこの担当者会議も開く事が難しくなりあまり出来ないのが現状だが。

その利用者の自宅で2度目の担当者会議があり、デイサービスからも私が参加。

いつもデイサービスではスーツなどを着ていてカチッとした印象なのだが、その自宅での担当者会議ではパジャマにガウンを羽織った状態でソファーに埋もれておられるではないか。

顔色も悪く表情も弱々しい。

家族に話を伺うと…

デイサービスに行く時は気持ちが張ってしゃんとなり、時間も送迎時間に遅れないように逆算しながら身なりを整えるそうだ。

その代わり行かない日はずっとパジャマで横になってだらだらしている。

と話して下さった。

そうだった。この方は癌を患っていた。実はかなり進行している様だった。

ご本人からも普段はきつくて何もやる気が起きないので食事もいい加減になる、などデイサービスでのその方のイメージと全く違う様子に驚く事ばかりだった。

デイサービスに来られた時は他の利用者様とにこやかに談笑したり、全体の空気感を楽しんでおられたり常に活気ある様子だったので。

デイサービスを楽しみにしていると改めて伺って自分達の仕事の役割を深く考えさせられるケースだった。

その方にとってデイサービスに行くという事は、生きていると実感出来る事。

ご自分の残りの命の時間を精一杯生きようとされていたようだった。

その方からデイサービスなどの介護の仕事はもっともっと誇りを持って良いんだよと、教えてもらった。


ある日から来所されなくなった。



その後ご家族が最後の挨拶に来られた。

とても有意義な時間を過ごせたと。本人も家族もぎゅっと濃縮した良い時間をデイサービスに行く事で持つことが出来たと。感謝していると。

胸に込み上げるものはあったが、爽やかな風が吹いたような気もした。

辞めてしまっている私が偉そうに言っても仕方ないけれど。

懐かしい記憶。


これからも介護の現場にいる皆様よろしくお願いします。利用者様、そのご家族は頼りにしておられると思うのです。

私も今は利用者の家族です。

毎日大変だと思います。身体に気を付けて利用者にとっても仕事をしている方自身も素敵な今日にして下さい。

読んで下さってありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように(紫陽花)

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