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日記#14私が働いていたデイサービスでの日々を振り返る①

介護の仕事を辞めてから約2年になる。

ついつい介護に携わる方のnoteに目がいって読んでいる自分がいる。

コロナ禍での勤務はどれだけ大変だろうか…とか、利用者様との楽しいエピソードにクスッと笑ったり…スタッフの手本となるように頑張っておられる管理者さんに"頑張って~"と心の中でエールを送ったりしている。

私がヘルパー2級の資格取得後、最初に働いたのは家事援助の仕事だった。

その後身体介護の依頼も対応出来る様に事業所でつきっきりで指導して頂き、沢山の経験を積んで色々な方のサービス携わりなんとか任せてもらうまでになった。

まさに財産だと思っている。


色々あって一度は介護職から遠ざかったが、改めて正社員として就職を希望する時には介護職の求人が多く、選び放題だった。

その中からその後10年勤める事になるデイサービスを選んだのだが。

なかなか最初大変だった。

まず、3ヶ月もしないうちにリーダーを任されていたスタッフが辞めていった。ヘルパーしかやったことの無い私はそれこそ右も左も分からずレクリエーションのノウハウ、入浴の手順などありとあらゆる事を覚えるのに必死だったけれど。

少しずつ慣れてきた頃またスタッフが辞めてしまう。

この職場大丈夫か。

辞めていくのは職場に魅力が無い為なのか。


どうにか新しいスタッフが入ってきて、少しずつデイサービスってこんなところなんだなと理解し始めた頃にあるスタッフからショックな言葉を聞いた。

耳を疑った。

それは

「あんな人の誕生日カードなんて本当は作りたくない」

「あんな人の誕生会なんてやりたくない」

その日はある利用者様の誕生会をする予定だった。

普段から何となくそのスタッフの言動はスタッフに対しても、利用者様に対しても強いなと感じていた。

しかし利用者様に対してそんな気持ちで日頃いたなんて…悲しかったし、一緒に働いている事が悔やまれた。

そんな事が許されていいのだろうか。

私は自分の何倍も色々な経験をしているどの利用者様も尊敬していたし、この仕事にプライドを持って働いてきたつもりだった。


しかしそのスタッフを制する力は私にはなかった。

我慢して仕事をするしか無く、辞めたい気持ちも出てきたが生活の為辞めるわけにはいかなかった。

そんな気持ちが身体に現れてきたのだろう。全身の蕁麻疹、3ヶ月近く。

かなり参ってしまった。

そして私の普段の言動が…気に触ったのかもしれない。

数人のスタッフとのコミュニケーションが上手く取れなくなってしまった。

精神的にかなり辛かった。

辛い気持ちを閉じ込めて、必死でやり過ごす毎日。


それから暫くして、企業グループ全体で人事異動がありボスが変わる事になった。

それまである意味苛めの様な事をしていたスタッフ5名が揃って辞める事になった。

ボスに後から聞いた話だと、ボスになると決まってから個人面談をしたそうだ。

酷い言動は改善しなければいけないと。

誰もが感じていた事。

私だけではなかった。

結果、そんな事を指摘されたスタッフは居場所が無くなり辞めていったのだ。


それから気持ちが優しい新しいスタッフが入って来た。

一人でも病欠したら大変なシフトではあったのだが、気持ちとしては『愛のあるデイサービスにする』と目標を持って私は働く事が出来た。


やはりその空気は色々影響があるらしい。

まず利用の体験者が増え、契約に繋がった。あっという間に定員になり活気溢れるデイサービスになった。

そして利用者様皆が、お互いに労り合う様子を頻繁に見かける様になった。

例えば、近くの人がスタッフを呼びたいようだと気付いたらスタッフを呼んでくれたり。

落としたハンカチを拾ってくれたり。

リハビリを頑張っている利用者様にエールを送ったり。

そこにはそれまでには見られなかった優しい空気があった。

出来る事ならもっともっと素敵なデイサービスになってほしい。

願えば叶うかもしれない。

全ての事は無駄ではない。


ただ身体は正直で、そのすぐ後に乳癌になってしまった。

きっとその頃のストレスが原因の一つなのかなと思っている。

勿論成りやすい体質だったのもあったのだろうが。

本当の所はわからないけれど。


乳癌になってからはそれまでの様には働けなかった。

母の介護の為正社員からパートに勤務形態を変えたりもした。

仕事を辞めたのはコロナの流行と同時期。

そのまま続けていたら間違いなく私は心も身体も壊れてしまっていただろう。


介護職だけではない、コロナ禍では全ての働いている皆が大変だと思う。

スーパーやコンビニのレジや清掃、ゴミ処理、先生、バスなどの運転手、医療関係者などなど全ての職業。

全ての職業が無くては成らない物。

感謝しても、しきれない。

本当に…ありがとうございます。


また感染が拡がってきている。

私は私が出来る事をやっていく。


皆様どうぞお身体大切に。


読んで下さってありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように

(ビオラ)





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