【棚】ウイスキーが美味くなる小説2冊め 望郷/森瑤子
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年7月10日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは 、
【棚】ウイスキーが美味くなる小説2冊め 望郷/森瑤子
というものです。
余市のシングルカスクウイスキー
月曜日は自宅の本棚の話をしています。
先週はC.W.ニコルさんのザ・ウイスキーキャットを紹介しました。
今回はもう1冊、ウイスキーが美味しくなる小説の話をしましょう。
うちにはニッカウイスキー余市蒸留所で2000年に蒸留・樽詰めしたシングルカスク10年のウイスキーが4本あります。
シングルカスクというのは、1つの樽から瓶詰めしたものです。
ウイスキーは樽に入れて長い間貯蔵・熟成させるのですが、製品として瓶詰めをするときには複数の樽の原種をブレンドします。
それは同じ時期に樽詰めしても樽によって原種に個性が出るからで、ブレンドすることで品質を安定させるわけですよね。
ひとつの蒸留所の原酒だけをブレンドして瓶詰めしたものをシングルモルトと言いますが、さらにひとつの樽だけから瓶詰めしたものをシングルカスクというのです。
樽ごとに香りや味わいが変わって、実際に飲み比べてみるととても面白いものです。
うちにある4本は、僕が余市蒸留所のマイウイスキー作りに参加した時に樽詰めしたものを10年貯蔵した後で送ってもらったものです。
きちんと樽番号が付いている貴重なもので、1本だと飲んでしまうとなくなってしまうので4本注文したのですが、未だに4本とも口を開けずに置いてあるのです。
何しろ貧乏症なもので(笑)
書き起こしのnoteの方にはラベルの写真を載せておきますので、ぜひ見てくださいね。
竹鶴政孝とリタ
マイウイスキー作りに参加した頃、僕はウイスキーに夢中だったんです。
もちろん余市蒸留所のこともたくさん調べて、日本のウイスキーの父と言われる人が理想のウイスキーを求めて作った蒸留所だということを知りました。
ある日、いつものように家の本棚を眺めていると、古い文庫本が目に入りました。
カラフルなカバーがなくて、本棚の中に目立たずに刺さっていたのです。
それが森瑤子の望郷でした。
余市蒸留所に興味を持っていた時期に偶然本棚から見つけたので、とても不思議な感じがしたものでした。
この小説は、余市蒸留所を作った竹鶴政孝の妻であるリタさんの話です。
大正時代に家族に反対されながらも国際結婚して日本に来たリタさん。
もうこれを聞いただけでロマンスを感じさせますよね。
この2人をモチーフにした連続ドラマ「マッサン」が2014年に放映されたのを見たという方も結構いるかもしれません。
スコットランドから日本にやってきて、辺境と言っていい土地で暮らしたリタさんのお話、とても興味深いですよね。
そんなわけで何度も読んでいる大好きな作品なのです。
今回は、ウイスキーが美味しくなる小説2冊目 望郷/森瑤子 という話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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