都市生活者の災害対策(準備)
大規模災害をサバイブせよ
災害対策どうしてますか?私は阪神淡路大震災当時は関西在住でした。東日本大震災の時は東京在住。どちらも被災地域ではないものの影響は受ける、という場所で生活していたことになります。当時は独身でしたので、災害対策的なものは何もしていませんでしたが、結婚して、子供ができて、となった今は家族を守ることを考えなければなりません。大都市は人が多いので、災害には本当に脆弱です。
私の災害対策のテーマは、「他は知らんが、自分たちは生き延びる」これです。個人でできることなんて限りがありますが、できることはやっておくといざという時に安心感が違うでしょう。私の災害対策(準備)について書きたいと思います。
災害はいろいろありますが、私は3つ想定しています。
1、地震 これはいつでも起こりうるし、大規模火災や津波も想定されます。
2、水害 最近は局地的な豪雨や台風など気候変動による影響が顕著ですね。
3、噴火 しばらく富士山は噴火していませんが、火山である以上起こりうる。
4、バイオハザード パンデミックで町中にゾンビが溢れる状況です。
この4つ、基本的に必要な準備は同じだと思います。ディスカバリーチャンネルでやってたエドの秘境生活は参考になります。曰くサバイバルに必要なものは水、食料、火、シェルターです。
1、住居
水害対策としてはとにかくハザードマップで危険性がない場所に住む、これが一番です。土砂崩れなども考えて崖や擁壁のない平地で標高が30メートル以上、津波が想定される海岸部も避けます。今は地図や現在地の標高が分かるアプリもあります。
大規模災害時、どこか遠くに避難するというのは無理ですし、避難所に行くことも考えていません。とにかく自宅に一週間から10日籠城し、その後に地方に疎開するなど考えます。富士山噴火などで降灰まで時間的猶予があれば脱出もアリかもしれませんが、果たしてそれが可能かどうか?
最近の災害で高層マンションの脆弱性が明らかになりました。耐震性が優れていたとしても、大規模災害時に地上40階で電源喪失したら無理です。ですので倒壊リスクや火災リスクの低い、鉄筋コンクリート3階建てのマンションに住んでいます。周囲に木造家屋もありますが密集せず空間を空けた立地なので、延焼のリスクも比較的低いでしょうから籠城には向いていますね。ここであらゆるライフラインから切り離された状態で、一週間から10日過ごすのです。
2、食料備蓄
籠城となればまずその期間の食料と水ですね。東日本大震災の時のコンビニの棚に何もない風景を強烈に覚えています。
非常食はアルファ化米を70食分に加えて、スパムやサバ缶などの缶詰類。アルファ化米は備蓄食のエースです。軽くて場所を取らず、保存可能期間は5年くらいありますし、おそらくもっと大丈夫。期限を2年以上過ぎたものを食べてみましたが普通に美味しく食べれました。野菜などの生鮮食品の入手は無理ですから、マルチビタミンのサプリを。これは普段から摂取しているもののローリングストックです。
水については保存期間の長い2Lボトルを30本(60L)と、飲用以外トイレ用などに使う水を灯油用に売っているポリタンクに詰めてベランダに置いています。
3、装備
懐中電灯やLEDランタン、ラジオ、乾電池、ワンセグが見れる小型テレビ受信機(これは数千円で売っている)解熱剤等の常備薬、これらはまあ普通に用意しています。
これに加え、カセットコンロ用のガスを30本備蓄しています。キャンプなどで使う、カセットガスで使える小型のストーブも合わせて保管しています。これで熱源は大丈夫でしょう。
電源は家電は諦めてスマホなどの充電に使える程度のポータブル電源と、晴れていれば十分な出力がある小型ソーラーパネルを用意しています。
そしてマスクは通常のマスクではなく、3Mの防塵マスクを用意しています。これは噴火による火山灰を想定しています。非常用トイレセットと備蓄用トイレットペーパーも用意してあります。備蓄用トイレットペーパーには保管期限が記載されてますが、なんの期限か分かりませんので気にしません。
子供が小さかった時は、おむつやおしりふきも多めにストックしていましたが、中学生ともなればもう子供のために特別に用意するものはありませんね。
これらは普段邪魔なので、ロックできるコンテナボックスに入れて、ベランダに置いてあります。広くて直接雨がかからないベランダがある物件は助かります。
それから現金。これは10万円くらいでいいでしょう。基本籠城するので。ただ、例えば妻子だけで疎開することになった時のことを考えて、ゆうちょに25万円だけ入れてあります。どんな僻地でも引き出せるのはゆうちょの強みです。
4、車両
都内23区内に住んでいれば必要ないのですが、あればあるで便利ではあるので自家用車を保有しています。災害対策になるかと言われれば微妙ですね。大規模災害時には通行が制限されますし、ランクルのような車でもさして変わらないでしょうから、とりあえずフルフラットで寝れるなら自宅以外の居場所になるかと思いますので、エアマットは積んであります。もしバギーとかがあればトゲトゲの付いた肩パッドなども併せて用意します。
東日本大震災の時に、当時所有していた大型スクーターが活躍しました。車が大渋滞で動けない中をすり抜けて友人を迎えに行ったり、道端で座り込んでいる妊婦さん(知らない人)を自宅に送ってあげたりできました。その経験から長らく原付二種のスクーターを所有していましたが、普段殆ど乗らないのに維持して税金払い続けるのがさすがに嫌になって売却しました。
まとめ
さてこれらの準備が活躍する時がくるのかどうかは分かりません。最小限の食料および装備を用意するなら、3人家族ですと10万程度いったところでしょうから、まあ保険みたいなものです。災害の時は他力本願ではなく、他力を頼らざるを得ない方が優先されるよう、みんなが「他は知らん、自分たちは(自分たちの力と準備で)生き残る」と考え準備しておくべきでしょう。