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コンビ間の理想のバランス

ネタを書く芸人さんの方が魅力的に見えていた

自分は基本コンビの「ネタを書く方」を圧倒的に好きになっていた。人柄から入ることが多いが、ファンになるにつれその人の思考や好み、ネタ作りの発想に強く惹かれてしまう。推しではないコンビでもやはり「ネタを書く方」に目が行ってしまう。

その反面コンビの「ネタを書かない方」には正直一部を除きあまり興味が湧かなかった。仮に推しのコンビになっても「ネタを書く方」と同じくらい好きになれなかった。

ネタを書かない分MCや平場で存在感発揮出来てる人にはまだ好印象持っているが、中には正直「えっ、今日何しに来たの?」ってくらい(少なくとも舞台上では)何もしてなく見える人もいる。

全部1人に任せっきりにしている事情があるかもしれない。ただそうだった場合、全部背負わされている人の負担やメンタルがどうしても心配になってしまう。

モンローズで初めての「コンビ推し」

そんな中、モンローズのファンになった時はお笑いにおいては初めて「コンビとして推す」の選択をしました。今思えばお2人を知ったきっかけがネタを書かない方の宮本さん、ネタを書く方のマエノさんについてはほぼ前知識ゼロだったことが大きかったかもしれないです。

実質宮本さんが自分にとって初めての「ネタを書かない推し」になりました。

漫才においてのイニシアチブとサポート

基本コンビや主催ライブの方向性はネタを書いているマエノさんが主導権を握っている。ネタに対するこだわりやライブを主催する時どんなライブにしたいかちゃんと明確にしている。

こだわりや軸をちゃんと持ちながらも先輩芸人(清和さん等)に自らアドバイスもらいに行く、取り入れられる柔軟性もあったり。

漫才や目指したい目標においてコンビ間変になあなあになるより、誰かが主導でイニシアチブを握っている方がファンとしてもすごく応援しやすい。

ただコンビ間の距離(?)で宮本さんにほとんど共有していない、
もしくは事後報告で知らせてる点にはつい笑ってしまう。

マエノさんが書くネタは宮本さんとご自身両方のキャラクターに(対比を出すように)見せ場をちゃんと作っているものが最近多い印象です。確かに他のコンビに比べてボケとツッコミの境界線は曖昧だけど、1人への依存ではなくこの2人じゃないと成立しない漫才の作りだから追って凄く楽しいです。

宮本さんはネタを書いていないながらも、言動の中にマエノさんが書く漫才に自信を持っている、信頼を置いていると感じることがあります。以前「漫才HOPE」(8/5)でマエノさんがNON STYLE・石田さんにネタ作りに対する悩みを見抜かれた時、宮本さんはマエノさんの目を見て励ましの一言を言っていました。ネタを書いているマエノさんの苦労を労い、陰から気にかけていることがあの一言から伝わりました。「ネタを書かない側」としての気配りと立ち回りが100点すぎる。

常に口出すのではなく、基本マエノさんの意向を尊重しているスタンスが去年のK-PROオンラインサロン限定のD-STAGE配信でも感じ取れました。

ネタ中に噛んだり台詞を飛ばしてもマエノさんや漫才の台本のせいにしない。ちゃんと自分自身で機転を利かしてミスを挽回している。マエノさんがあやふやになった時も変な空気にならないようにシチュエーションをイジりながらネタの本筋に戻すようにしている。宮本さんの1番の強みは主人公タイプであるのと同時に瞬時にフォローやサポート役にもまわれる所かもしれないとここ1年見てすごく心強いです。

コンビ揃って平場(MC、企画など)でも積極的に前に出る

CCステーションライブ名物の合同演劇から1枚。

漫才と同じく、平場においてもモンローズは誰か1人に全部を背負わせていない。2人とも積極的に前に出てトークや企画の輪に入ってる。同世代や後輩芸人にはもちろん、先輩芸人にも積極的に舞台上で話しかけたりする。即興企画で名前が引かれても嫌なリアクションをしないで喜んで参加している。

MCのカンペを宮本さんが持っている日もあればマエノさんが持っている日もある。ライブの企画コーナーなどを見る限り、お互いに対して負けず嫌いな所が良い感じに出ている。

浴衣寄席などの企画ライブもコンビ揃って楽しんでいる。

宮本さんは積極的にトークや企画を盛り上げて、舞台上で他の芸人さんが何か面白そうな動きをしそうな時はお客さんの目線をその芸人さんに誘導させている。変な空気になった時も場を明るくキープするために積極的にフォローする。その場の空気やさじ加減を読むことに長けている面はライブに行くようになってから知りました。

誰よりも全力で企画に参加し楽しむ宮本さん。

マエノさんはイジる隙があればどんな小さい一言でも容赦なくピックアップする(逆にイジられ側になった時激しく照れる所もギャップがあって好きです)。即興企画でどんな無茶なお題が来ても時には余裕を見せるくらいその状況自体を楽しんでいる風にも見える。

時にはライブのことを考えて大胆に発言したり挑発するヒール役(?)にまわれる所も好きです。

多分キャラ上宮本さんはヒール役できないし、マエノさんも熱血漢ではない。お互いの強みを思う存分発揮しながら互いの苦手分野、キャラ上担うのが難しい所をきちんとカバーしている。

ピンで出るライブの特色が異なるからこそ色んなライブに出られる

コンビで出てるライブに加えて宮本さんとマエノさんそれぞれピンで出てるライブにも足を運んでいます。ピンで出てるライブの系統がお2人とも異なる分、色んなライブを知れて楽しいです。

宮本さんはご自身の格好良さや歌唱力を活かして、ナルシストライブやカラオケライブなどにピンで出ています。ナルシストライブはビジュアルの格好良さに完全に振り切ったライブなので毎回3桁は余裕で写真撮ってしまう。カラオケ系のライブはアニソンからバラードまで幅広く歌う宮本さん。J-POPの知識がほぼないので宮本さんが歌ったのがきっかけで好きになった曲もいくつかある。スマブラはじめゲームも好きなのでいつかゲーム系のライブでも見てみたい。

魂を込めて歌い上げる宮本さん。

宮本さんに出会うまでは芸人さんに対して「カッコいい!」って言ったりワーキャーになることに対して抵抗感がありました。TPOをわきまえた上だが、宮本さんがピンで出るライブに行くようになってからは本人の前やライブの感想でも「あのライブのあれカッコよかったです!」など言えるようになりました。

カラオケライブ用に作った特製宮本さん推しキンブレ。
(15色に光ります!)

マエノさんはトークライブ「エピソード物語」を主催したり、三日月マンハッタン・仲嶺さん主催の「お笑いクイズランド」に出演するなどお笑い色強めのライブが多めです。「エピソード物語」はまったり出演者のエピソードトークを数珠繋ぎで聞けるし、「お笑いクイズランド」はお客さん参加型のコーナーもあるのでお笑いの豆知識含めて毎回楽しいです。

エピソード話すのも聞くのも好きなマエノさん。

ライブ主催に加えて自己プロデュースにも力を入れているマエノさん。Instagramには毎回ネイルを変える度に写真を載せたり、不定期でやってるインスタライブではゲストを呼んでお笑いの深い話をする回もあれば、1人で喋る時はネイルや髪のケアなど美容系の話をする回もあったり。出囃子があるライブも基本マエノさんが選曲しているとか(ナルゲキロックス:「モンロー」(阿部真央)、ゴッタニ:「赤と青のブルース」(小島麻由美)など)。

マエノさんの最新ネイル(2022年 8月)
マエノさんのInstagram

「ビジネスライクな関係性」だからこその今の程よいバランスかもしれない

特別仲は良くないけど、必要以上にお互いに干渉しないようにしてる風に見えてるから今のモンローズのコンビ間のバランスが良い感じに保たれているかもしれない。

そういや自分、過去を振り返ってもコンビ仲がすごく良いコンビを推したことがない(苦笑)。たまたまそうなってしまっただけですが。

時に喧嘩しても、同じ方向を見て最高の漫才が出来ればそれで良いと思います(ただあまりにも険悪になりすぎると応援する側の胃が痛くなるのでくれぐれも程々に。。)。あくまでそこが1番大事なので。

これからも個々の強みを自信持って発揮しつつ、時には互いが押し潰されないように要所で協力できる所は力合わせてほしいとささやかに願いながら、宮本さんとマエノさんが夢を叶える所を沢山見たいです!

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