味覚からのパフォーマンスの変化
先日の合宿で身体のあらゆる感覚が深まって、受け取る情報、身体との向き合い方、捉え方がかなり変化しているようです。
たくさんの氣づきを得ていて、今後の展開の基盤になるようなこともあるのですが、例えば、今回感じている一番の変化は『味覚』です。
味が変わったから何なんだ?と思うかもしれません。
でもこれって結構おもしろいことだと感じています。
例えば「美味しい、食べたい」と感じたものは、身体にも抵抗なく、大切に食べると思います。その感覚が際立つ程に、きっと「食べたくない」という感覚もより明確になってきます。
そして、毎日繰り返す食によって、自分の多くの部分に、自然な変化が起こり、染み込んでいくと感じています。
練習だけが手段じゃない
テニスで試合に出ていた頃、ボールとラケットを操作する感覚を掴むために多くの反復練習をしてきました。それでもなかなか感覚を掴むことって難しいものです。
そこから人に触れて施術をする機会が増えて、触れる感覚(=触覚)は大きく変わりました。人に触れる時に余分な力が入ってしまうと、相手の方にも緊張が起こります。
自分はどういう時に力みが起きて、どうすると力まずに動けるか?
そういう繊細な感覚で人に触れることによって、自然とボールやラケットとの関わり方や感覚にも変化が出てきました。
コート上で練習するだけが上達の道ではなく、人に触れることでこれまでにできなかったパフォーマンスが発揮できるようになっていきました。
どんな情報を受け取るかで引き出されるものが変わる
人はどんな情報を受け取るかで、引き出されるものが変わってきます。
これまでは五感の中でも、触れたときの違いという触覚で変化を感じていましたが、今回は味覚の変化を感じています。
味覚が変わることで、パフォーマンスが変わるなんて考えたことがないかもしれないですが、これは直結していると感じます。
受け取る情報によって、自分の選択は確実に変わります。
1つ鮮明な感覚を知ってしまうと、もう基準値を戻すことはできません。
今回の変化を自覚した後に、行なった相互循環セッション。
相手の方に触れた時、今までは別の柔らかい何かを捉えているような感覚でした。これまでの筋肉や骨というような、わかりやすい固さを感じなくなっていました。(まだそれが何なのかは未知の感覚なので、言語化できません)
そして相手との間合いや触れてからの発展の仕方も変わっていて、ベースは同じ型で進めているんですが、全然違うことを行なっていた感覚でした。
こうやってこれまでと同じことをしていても、自分の受け取る情報が変わることで発展の仕方が変わるんだ。同じことをしているからこそ、この変化を味わえるんだと感じました。これは人間関係も同じですね。
新しいものに“進む進化”だけではなく、同じ事が“深まる深化“。わたしはよく後者を表現しますが、今回は味覚がきっかけとなって、また1つ新しいシンカに出会えた氣がします。