「どんなもんかな?」と「こんなもんかな?」
似た言葉だけど、時間軸は「今」と「過去」
自然な身体の働きを引き出す上でキーワードとなるのが、「どんなもんかな?」という言葉です。
似ているけど対極にあるのが、「こんなもんかな?」という言葉です。
どんなもんかな?というのは、別の言い方をすると「今どんな感じなのかな?」と表現でき、興味・関心がそこに向いています。
しかしこんなもんかな?というのは、過去に行なった経験をもとにスタートして、それを再現するような形になります。
どんなもんかな?からスタートすると、今出ようとしている芽に氣づき、そこから発展していきます。
こんなもんかな?からスタートすると、同じことを反復することになります。
食べ物を食べるときに氣づいたこと
以前、食べ物を食べるときに、無自覚にこんなもんかな?という想定をしている自分に氣がつきました。
一口目食べたときにあれだけ感動したのに、二口目からはその感動がなくなっている。
しかしワイン教室の先生にリードしてもらって、ワインや料理をいただいていると、最初にワインを飲んだときの感動と、それに合う料理をいただいた後でワインを飲むことで生まれる感動を体験していたんですね。
そういう経験から、料理を食べるときに二口目以降には、料理を無自覚にこんなもんかな?という食べ方をしていたということに氣づいたわけです。
そこから改めて二口目からもどんなもんかな?と食べてみると、味の変化や深みが変化していくのを感じられました。
これは日常や、対人関係でも人に触れるときでも同様だと思います。
日常もこんなもんかな?と無自覚に断定せず、どんなもんかな?で過ごしてみると、また新たな発見があると思います。