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考えたら動けない⁉

先日の記事で、脳は①脳幹 ▶②大脳辺縁系 ▶③大脳新皮質の三層構造だとお伝えしました。

ここから本題に入っていきますが、元々備わっている能力を引き出すにはアプローチする順番が重要です。

先に考えたら動けない⁉

①脳幹は「反射・感覚」、②大脳辺縁系は「感情」、③大脳新皮質は「思考」に対応していると言われています。

ブルース・リーの有名な言葉に「「Don't think! Feel.(考えるな!感じろ)」というものがあります。この言葉は、考えると感じることができないということを指しているのではないかと思います。

一方、感じている時は、同時に考えることもできます。これは脳の構造が関係しているのではないかと思います。

①脳幹(感じる) ▶②大脳辺縁系 ▶ ③大脳新皮質(考える)。これは脳が進化した順番通りなので自然に行えます。
しかし、③大脳新皮質(考える) ▶②大脳辺縁系 ▶①脳幹(感じる)のように考えてから感じると不自然になります。

脳の層と筋肉の関係

私の仮説では、脳の層と筋肉は関係しているのではないかと感じています。
①脳幹 ▶エネルギーの通り道(≒経絡)
②大脳辺縁系 ▶インナーマッスル
③大脳新皮質 ▶アウターマッスル

インナーマッスルは、筋力トレーニングをして鍛えられる表層の筋肉ではなく、深層部にある小さな筋肉です。
アウターマッスルは、三角筋や大胸筋等、目でしっかりと確認することの出来る身体の表面に近い部分に存在する筋肉です。

何かを強調して動き方を考えたり、いつもは自然にできていることも違うシチュエーションで行うと思考が働いて、ぎこちなくなることがあると思います。

これは思考が優位となり、アウターマッスルのみが過剰となり、内側にある感覚にシャッターが閉まり、インナーマッスルを使った全体の動きではなく、部分的な筋肉が動いてしまうからではないかと考えられます。

しかし自転車に乗るなど一度身体が覚えたことや、元々備わっている動きであれば、例えば身体に任せて動きながら他のことを考えることもできると思います。

自らの能力を引き出す・発揮するには、何をするか以前にその順番が重要だといえます。

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