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2019年 中国(上海)体験 【3,4日目】
視察も3日目に突入しました。4日目の最終日はほとんど移動で終わったので3日目と4日目を合わせて書きます。
云拿无人便利店
無人コンビニ(ウォークスルー型)
▶大众点评
▶公式サイト
3日目の1件目は無人コンビニです。(店員さんがいるかいないかはもう聞かないでください…)
こちらは虹橋空港の中にあるため利便性は良いですが、WeChatのミニプログラムで入る仕組みで現地の携帯番号が無いと登録できませんでした。
入店時と退店時のどちらもスマホにQRを表示させ読み込ませます。
商品ラインナップはお菓子が中心ですが、コーヒーマシンもありました。商品自体にRFIDタグ等は無くカメラ認識のみですが、ちょっといたずらに手に持った商品を組み替えたりしたものの、正常に認識されていました。
天井にはカメラがいくつも。
こちらは公式動画で、どことなくAmazonGoのPR動画に似ています(笑
無人コンビニとしては結構しっかりとした作りで、もちろん店員さんはいますが、あくまでも品出しや入り口でアプリの使い方を親切に教えてくれるサポーター的役割に徹していました。
金姜便利
無人コンビニ(コンテナ・自販機型)
▶公式HP
こちらは自販機型の無人コンビニで云拿と同じく虹橋空港にありました。(こちらも利用には登録が必要なので我々では難しいと思います)
こちらは商品全てにRFIDタグが貼ってあります。
お菓子もあります。
公式サイトを見ると、BingoBoxのような入店型のものもあるみたいですが、今後中国でこの分野はどこまで発展していくのか。一部ではもう無人コンビニは過去の物という声もあるようですが、そもそも目的をどこにもっていくか、今後の動きが楽しみな分野の一つです。
中国建设银行(九江路支店)
無人&ロボット銀行
▶大众点评
こちらは探したものの、結局たどり着けず…。以下はニュースの動画です。
外国人が銀行に行ってもできることは限られていますが、何か面白そうだと思ったので…。
BreadTalk
パン屋×ニューリテール
こちらも見つけられず…。こちらが参考記事です。
やはり視察で苦労するのが場所を特定することですね。WEBニュースだと基本的には住所まで載っていないため、中国版のぐるなびのようなサイト(大众点评)で調べたり、中国語で検索したり、なんとか住所を特定しても、現地でなかなか見つけられずウロウロしたり…。このあたりは現地アテンドの方との連携もとても重要になります。
ratio
カフェ×ロボット
▶大众点评
▶公式サイト
こちらは結構話題になったカフェですね。QRコードからミニプログラムで我々でも注文することができました。
こちらがミニプログラムのページですが、なかなかデザインが洗練されています。
カスタマイズも豊富。
テーブルのQRコードもカッコいい!
こんな飲み物も…
お酒です。(この演出はさすがにロボットでは無理です)
注文後の店内表示に自身のアイコンが出たり…
カップにも名前が出たりして、なかなかカフェ体験としては上質です。
便利蜂
無人コンビニ
▶大众点评
▶公式サイト
こちらは無人コンビニというよりスマートコンビニと言った方が正しいと思いますが、セルフレジで買い物をしつつも、店員さんはホットスナックの提供や決済のお手伝いをしてくれます。
また、公式サイト見ると、こういったコンビニ以外にもコンテナ型やシェアサイクル等、結構手広く事業を行っています。
ホットスナック系は画面のボタンをタッチ、その他の商品はバーコードを読み取り、最後に表示されるQRコードを読み取るか、読み取ってもらうかして決済完了。
商品展開は通常のコンビニと変わりませんが、デリバリーもしており、「餓了么」や「美団外卖」等のアグリゲーターを使わずに自社配送網を構築しているみたいです。
何か大きな技術革新をしているわけではありませんが、コンビニの発展形としてはかなり現実的なラインだと思います。
3日目の夜もカニを食べました。
Starbucks Reserve Roastery
スターバックス高級版
▶大众点评
東京にも5店舗目として2019年にオープンしましたが、上海には2店舗目として2017年にオープンし、今でも大人気でとにかく混んでいます。
個人的にはグッズ売り場が魅力的。
2階はお茶(スタバのお茶ブランド:TEAVANA)やお酒のエリアです。
猩便利
無人コンビニ
▶大众点评
▶公式サイト
いわゆるゴリラコンビニとして知られている無人コンビニでしたが、なんとこちらも閉店(というか完全撤去)となっていました…。
ビルの案内板はまだ表記が残っていたので、めっちゃ探してしまいました…。
おまけ
こちらはUFOキャッチャーですが、なんとWeChatPayやアリペイで支払い→操作ができます。(QRコードをスキャン→WeChatPayからUFOキャッチャー側に入金→機体と遊ぶ回数を選んで開始)
こちらは浦東空港にあった「星空间(Star Hub)」というレンタルスペースです。
マッサージチェアも完備されていて、ちょっとした仕事だけでなく、ゲームをしたり、仮眠を取ったりできるようですね。
日本では仕事特化型のワーキングスペース/サテライトオフィスとしてJR東日本や東京メトロが実証実験を行っています。
まとめ
無人化・ロボット化・デジタル化というと、どんどんサービスが機械化して希薄になっていく印象がありますが、実際には店員の役割をこれまで以上にコミュニケーション指向にすることが正しい方向性であると感じます。
「luckin coffee」でも親切にアプリの使い方を教えてくれましたし、「ratio」でも美味しいお酒やアプリの使い方を親切に教えてくれました。また、無人コンビニでも丁寧に使い方を説明してくれたり、外国人と分かっても何とかコミュニケーションをしようとしてくれます。
日本のマクドナルドでも事前注文のサービスが沖縄と静岡でトライアル導入されていますが、「ゲストエクスペリエンスリーダー(来店から退店までユーザの店舗体験全体をサポートするスタッフ=お客がメニュー選びで困ったり、空いている客席を探す場合などサポート)」や「テーブルデリバリー」を導入して、削減されたオペレーションコストをこういったものに振り分けようとしています。
機械やデジタルでできること/得意なことはそちらに任せつつも、信頼や絆を生むためのコミュニケーションは人間にしかできないことであり、今後の各サービスは顧客とのより強いコネクションを作っていくことがとても大事であると改めて感じた今回の視察でした。
4日目の朝に食べた肚子里有料というお店の饅頭とホットの豆乳ドリンクがメッチャクチャ美味しかったです。(3月頭なのでとにかく寒かった!)
以上。
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