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映画「ぼっちざろっく!Re:Re:」を見てきたけど!

TVアニメの総集編映画というものは正直あんまり気乗りしないというか、あれはTVアニメで毎週楽しみにしながら見るから良いのであって、24分ごとに物語が断絶するリズムが良かったりするし…など色々な理由をこじつけて見に行くのが遅れたんですけど結局終映ギリギリで見に行くことにしました。

ぼっちざろっくの人気シーンといえばTVアニメ#8の「あのバンド」演奏シーンになると思うんですけど、僕は最終回の文化祭ライブシーンも大好きです。「あのバンド」の激アツシーンに比べると一見地味なんですけど、この文化祭ライブの「星座になれたら」演奏シーンが僕は一番ぼっちざろっくのドラマが盛り上がるポイントだよな〜と思っていたので、映画館で見ることができて良かったです。

文化祭ライブの名シーン、ぼっちちゃんギターの1弦が途中で切れちゃって2弦もペグが壊れて使い物にならなくなりソロが弾けなくなる危機に見舞われるが、バンドのみんなが機転を利かせて8小節の時間を稼いでくれて目の前にあった鬼ころしのカップ酒でボトルネック奏法を即興でやることで無事に危機を乗り越えるっていうやつですけど、これがめちゃくちゃ良いですよね〜!これの何が素晴らしいかって、ぼっちちゃんが自分の力で危機を乗り越えたというところ。それは段ボールを被って舞台に立ったときから始まって、自分の選択によって少しずつ仲間が集まって、その仲間が最高の舞台で助けてくれるっていう話になっているんですよね。喜多ちゃんと向き合ってギターを教えたことでギターソロまで繋いでくれたり、路上ライブを逃げずにやり通したことできくりがライブに来てくれたからボトルネック奏法ができたわけで。これは全部ぼっちちゃんの選択の結果だから、偶然のスーパーパワーじゃなくてぼっちちゃんの力で乗り切ることができたっていう成長物語になっていてほんとに素晴らしい。世の中、クライマックスで謎の力が発動して主人公が危機を乗りこえてしまう興醒め物語が本当に多いですからね…。ここでお父さんからもらったギターの弦が切れるのも象徴的です。もう役目が終わったという...家の外にもちゃんと居場所があるというわけですよね。

もちろん周りに良い仲間がいたということもあるんですけど、ぼっちちゃんが本当に芯の部分で志が低かったらこういう仲間も集まらないですからね。喜多ちゃんもただぼっちちゃんにギターを教わっていただけではあそこでギターソロを繋げないんです。ぼっちちゃんに魅せられてないと出来ないことなんですよね〜。

最後に映画で追加された、いってきますのフラッシュバック回想もとても良い演出でした。ひとつひとつの選択が今日のいってきますに繋がる。これTVアニメだとエンディングの尺的にできないと思うので、まさに劇場版総集編ならではだと思います。

ところで今回自分が見に行ったタイミングではちょうど下北沢トリウッドで上映されていたんですよね。聖地巡礼みたいな意味も兼ねて下北沢を散歩できて楽しかったです。

もう公開から随分経っていたんですけどシアター内はそこそこ人が入っていました。雰囲気あるミニシアターで良かったんですけど、昔ながらのという感じで座席の高低差がほとんどなくてスクリーンの半分は前の人で見えなかったです笑。まぁ総集編映画ということで、TVアニメで一度見ているので全然良かったんですけど次は最前列を予約したいと思います。

そんな下北沢トリウッドですが素晴らしい点もあって、車椅子座席のポジションが良心的でしたね。大抵の映画館の車椅子座席というのは最前列の左端など大方ゴミみたいな場所に設定されていることが多いんですけど、下北沢トリウッドはちゃんとど真ん中で見れるようになっていましたね。

少し話が逸れてしまいましたがぼっちざろっく、映画館で見ることが出来て良かったです。まぁ特別TVアニメから映像が進化してたりとか音響が強化されている感じはなかったですけど、ながら見をしてしまいがちなTVアニメの再視聴を集中して体験することができて良かったです。あと、劇場版エンディングのRe:Re:もアジカンお気に入りソングの一つだったのでカバーされてて嬉しかったですね。


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