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映画「映画検閲」を見てきたけど
友達に誘われてホラー映画「映画検閲」見てきました!
ホラー映画といっても、これはホラー映画のホラー映画なのかもしれないですね。ホラー映画というか、ホラーVHS映画に関する映画です。これは日本でいうところのVシネと同じなんでしょうか。そういえばVシネってヤクザ映画やロマンポルノみたいなイメージが大きいですけど、こういうホラー映画(というかスプラッター映画?)みたいなのも日本にあったのかな?気になりますね。
映画館で上映しない前提で制作された映画。レンタルビデオショップだけで流通しているというアンダーグラウンド感がワクワクさせますよね。ダークウェブにあるような犯罪的な動画とも違う、本当に隠れた"名作"があるかもしれない…、という夢がある時代の代物ですね。
そんな規制のない夢の世界で作られてしまった悪趣味なスプラッタームービーを次々と検閲していく検閲のプロが主人公の本作ですが、ある日検閲していた映画のなかに行方不明の妹を見つけてしまい…!?というお話です。面白いですね〜。ところが、これはネタバレですが実は見つけたと思っていた妹は別人だったのです。主人公は数々の映画を検閲、つまり問題シーンをカットしていくうちに自分にとって都合の良い筋書きを映画に見てしまったんですね。やがて主人公の現実はホラー映画の中に入り込んでいってしまうんですけど、このあたりの演出は鳥肌的に怖い。終盤までは笑えるほど悪趣味な(ある意味では趣味の良い?)血がぴゅーぴゅー出るようなスプラッター映画がとにかく沢山出てきて和ませてくれるんですけど、最後だけめちゃくちゃ怖かったです。
私たちの現実も実はホラー映画のワンシーンの一つで、幸せだと思っていたら実際は真逆の地獄絵図だったりしたらちょっと怖いな〜って思いますよね。急に目の前が真っ暗になったと思ったら、無機質なビデオテープがプレイヤーからよっこいしょと飛び出てくるような、ちょっとオシャレドキッとな映画でありました。