『キムタクが如く』こと『ジャッジアイズ』も発売されたことだし、ファイティングバイパーズ についてめっちゃ語りたい
【そもそもアンタ誰よ?】
NAZZAと申します。普段はTwitter上でオリジナルキャラクターの絵や漫画を描いたりしています。小学生時代にファイティングバイパーズと出会い、衝撃を受けて以来20年以上に渡って現役で遊び続けてきました。
関係者でもなんでもなく、只のしがない一プレイヤーです。念のため。
アーケード版現役稼働当時はまだ殆どお小遣いを貰っていなかったこともあってプレイすることは叶わずただ指を咥えて見ているだけでしたが、翌年のクリスマスに貰ったセガサターンとファイターズメガミックスにドハマリしてバイパーズへの興味がますます強くなり、以来、サターン版、PS2版、PS3版と途中にドリームキャスト版のファイティングバイパーズ2も挟みつつずっとプレイし続けてきました。
ジャッジアイズもほぼ本作目当てでPS4本体と一緒に購入しました。しばらくは本編も楽しみつつ、バイパーズに関する動画とかも上げられたらなぁとか考えています。
ジャッジアイズでファイティングバイパーズに興味を持った人たちが同作で鍛えてPS3版のオンライン対戦に流れてくることを期待してやみません。
【ファイティングバイパーズってどんなゲーム?】
セガが1995年にアーケード版をリリースした3D対戦格闘ゲーム。基本的な操作方法は同社のバーチャファイターシリーズとほぼ同じだがひたすら派手な味付けがなされており、ありえないほど減るダメージ、バカスカ吹っ飛ぶキャラクター、そしてアーマーや壁といったオブジェクトの破壊演出など、とにかく爽快感を追求したつくりとなっている。
開始5秒以内に決着が付くなどゲームバランスはお世辞にも良いとは言えないが、そこがむしろ爽快感を生み出す要因となっているので、このぶっ壊れたバランスを笑って許せるかどうかで本作の評価は大きく変わると思う。個人的には人生を変えたほどの名作だが、クソゲーと言う人の気持ちもまぁわかる。見る度にイラッとするけど。ある意味早すぎた世紀末と言えるかもしれない。
【家庭用移植版について】
Twitterを見ていたらPS3 / XBOX360版どころかPS2版の存在も知らない人もいたのでザックリとまとめました。
・サターン版
アーケード版の興奮冷めやらぬ1996年に発売された、恐らく一番有名なやつ。ハードスペックの制約上移植度は低い(グーローシェーディングの採用や60fps維持のため敢えて解像度を落とすなど努力の形跡は見られるが)が、キャラやモードの追加、BGMの生ギター化など追加要素が豪華。でもなぜかアーケード版にあったランキングモードは収録されていない。
CPUの行動パターンがアーケード版と異なりかなりマイルドになっている(それでも難易度ベリーハードでは容赦なく投げてくる)ので、同作でCPU戦を経験した人はアーケード版及びPS2版以降では戦法を見直さなくてはならないかもしれない。ちなみにペプシマンが使えるのはこのサターン版のみ。当時人気絶頂だったこともあってファイティングバイパーズ=ペプシマンの図式が成立してしまうこととなってしまった。後年の移植に登場しないのは権利関係でもなんでもなく、単にアーケード版のベタ移植だからだろうと思う。もう開発データ残っていないだろうし。
パワーメモリー破壊バグの存在が囁かれているが、パワーメモリーは接触不良でデータが飛ぶこともザラなので本作が原因とは言い難い。
・PS2『SEGA AGES2500』版
2005年発売。ここからはアーケード版のエミュ移植が基本となるが、アーケード版と全く同じ57.5fpsのフレームレートで操作できるのは今の所このPS2版のみ。一般的なテレビに合わせた60fpsも選択可能。
基本的にアーケード版そのままなので、ペプシマンを含めてサターン版の追加要素は一切なし(前年に発売されたPS2版バーチャファイター2にはサターン版のアレンジBGMが収録されていたのに!)。ただしアーケード版の隠し要素は一部条件が簡略化されている。また、ピッキーのダウン中にスケボーが外れないなどアーケード版と若干の相違点はある。
ジャッジアイズの公式サイトにある本作の技表はPS2版の説明書を一部改変してpdf化したものと思われる。
ちなみにPS2版の公式サイトはまだ閲覧可能である。
・PS3 / XBOX360『MODEL2コレクション』版
2012年発売。PS2版同様アーケード版のエミュ移植だが、ハードスペックに合わせてかグラフィックがHD化された(UIは粗いまま)。
本作は60fps固定なのでアドバタイズデモのBGMと映像にズレが生じており、エンディングのBGMも最後まで鳴らない(PS2版の60fpsモードでも同様の現象を確認)。また、システムボイスの「Let the action begin!」もなぜか音が飛んでいる。
それ以外はPS2版以上にアーケード版まんまで、対戦モードで時間無制限やステージ選択すら出来なくなった(その一方で隠し要素の条件はより緩和されている)。
そして遂にオンライン対戦に対応した…のだが、現在オンラインはほぼ無人。
XBOX360版はXBOXOneの後方互換に対応しているが、いずれもオンラインはPS3版とのハードを跨いだ対戦はできず(360とOneの間では可能)、所持していないので伝聞だがやっぱり無人らしい。
・PS4『ジャッジアイズ』収録版(以下便宜上PS4版と表記)
本作はあくまで『ジャッジアイズ』内のミニゲーム扱いなので、プレイ及びコンティニューするには本編で稼いだお金を使用する必要がある。ちゃんと対戦モードもある。
フレームレートが60fpsに固定されていたりシステムボイスの音飛びそのままだったりなど、PS3版がベースになっている可能性が高い(一緒に収録されている『モーターレイド』も元々は暴走したプログラマーがMODEL2コレクション向けに勝手に移植したものらしいので)が、細かい部分で相違点が多々見られる(マーラーが使えない(アーケード版と同じ条件で出現するかどうかは不明)、PS3版ではCPU戦だけでも脱げるようになったハニーのスカートが脱げない(対人戦での条件は未確認)、ピッキーのスケボーや看板のペプシロゴの差し替え、ブラウン管を意識しているのか走査線のような横線がうっすらと見える、etc…)ほか、ゲームシステムの詳細な解説や技表などをゲーム内で一切見られず(前述の通り技表は一応公式サイトにある)ボタンコンフィグの存在も分かりづらいなど不親切なので、若干評価は厳し目かもしれない。一方でCPUの超反応な行動パターンは当然アーケード版そのまま。ラウンド数や制限時間、難易度の設定変更はできない。これじゃあ本作で初めてバイパーズに触れた人がクソゲー認定するのも仕方ないかもしれない…本当にもったいないと思う。
一応ランキングモード(P+K+G+スタート)やランダムモード(↑+スタート)といったアーケード版の隠しモードはちゃんとあるしスクリーンショットや動画を残せるといったPS4ならではの魅力もあるのだが、正直ファイティングバイパーズ「だけ」が目当てでジャッジアイズを買うならPS3及びXBOX360版を買ったほうがいいような気がする。安いし。
【キャラについて】
見るからに濃い面々が揃っているが、サターン版にペプシマンが参戦したせいで全員空気みたいな扱いになっているのもまた事実。というわけで、ここでは初代ファイティングバイパーズのアーケード版に登場する10名(ラスボス含む)を、改めて振り返りってみましょう。
・トキオ
一応主人公。ファイターズメガミックスやプロジェクトクロスゾーン等バンが主人公のような扱いを受けている作品も多数見受けられるが、ゲーメストムックの開発者インタビューによれば本来の主人公は彼である。
その名もさることながら長瀬智也とキムタクを足して二で割ったような容姿をしてるため、ジャッジアイズに本作が収録されているのは彼の功績なのではと勝手に思っている。
下段から上段や中段に繋げるコンボで相手を翻弄するのが基本的な戦法。
ダッシュしながら相手を蹴り飛ばす『ファイヤーダーツ』は後にバーチャファイターのジャッキーに奪われた。
・ジェーン
映画『エイリアン2』のバスケスにそっくりだとよく言われている人。
キャッチコピーは『炎の女戦士』だが、ゲーメストムックでは『災の女戦士』と誤植された。そりゃ傷害事件起こすような奴が入隊してこようとするんだから海兵隊にとっちゃ災いだろうよ。
彼女の必殺技のひとつ『トルネードパンチ』は出は遅いが、アーマーのない相手にヒットさせて壁に叩きつければそれだけで体力MAXから1ドットまで減らせる。
そして彼女こそがCPU戦最大の脅威。超反応で投げてくる上にダウン攻撃まで重ねてくる。アーマーがないとそれだけでかなり持っていかれるので注意。間合いを開けて迂闊に近づかず、ダッシュ攻撃を空振ったのを確認しつつ接近して投げるのが有効か。
一部では『兄貴』と呼ばれるほどゴツい女性キャラだが、サターン版のエンディングではドレス姿を披露している。
・ラクセル
ベジタリアンでナルシストなバンドマン。背負ったギターは相手を殴るためのもの。
だがイマイチ得物を活かしきれていない気がする。ギタートラストは出は遅いもののリーチは長いしフライングV→フライングスクリューは逆に出が早いので(スクリューは繰出すタイミングを考えないとVから繋がってくれないが)使い所がないわけではないが、使わなくてもそこそこ性能の良い打撃技が揃っているので…。
・グレイス
ローラーブレードで相手を蹴たぐる危ない人。恋人だったコーチに裏切られてフィギュアスケート界を去った過去を持つが、それでもローラーブレードを履いている辺りに未練を感じる(尤も彼女はそういった怒りをぶつけるために戦っているわけだが)。
見た目の通りキック技が得意でリーチも長いが、立ちPも5発まで連発できるので壁に叩きつけた相手への追撃に使える。
・ピッキー
NAZZAにとって20年来の相棒である男子中学生。スケボーを武器にして戦う。
「ピップゥ!」という謎の掛け声を発する。本当になんて言ってるんだよアレ(ちなみに続編では「ゲッチュ!」に変わっている)。
片思いの相手の気を引くためにスケボーを始め、色々あってバイパーに転向したが後にフラれてしまう。彼の技には相手の股下を潜って背後に回るものがあるのだが、当然相手がハニーの場合スカートの中を覗いているようにしか見えないわけで…そりゃフラれるわ。
アーマー耐久値が弱い、立ちPが他のキャラに比べて遅い、有効な下段技がないなど接近戦ではかなりの苦戦を強いられる一方、ボードスラップはリーチが長い割には技の出が早くアーマー破壊効果もあるので、この技の先端が辛うじて当たるくらいの間合いを維持することが重要。
・サンマン
謎の男。『サンマン』という名前もそうだが、見た目のインパクトがあまりにも強すぎる。誕生日は3月3日で視力は左右ともに3.3。
ゲーメストムックの開発者インタビューによれば見た目の格好悪さを追求したキャラクターらしく、「3」マンなのも数字の中で格好悪い数字だったからだという。もう一周回って格好良く感じられる。
見た目通りの投げキャラで、ジャイアントスイングやファイナルオーバードライブといった強力な投げ技を多数持っている。ダウン中の相手を投げることも可能なほか、ある動作のあとダウン中の相手にスライディングを当てられる恐ろしいバグ技も存在する。
・ハニー
コスプレイヤー。当時結構人気があった印象だが、生まれるのがあと10年遅ければもっと注目されていたかもしれない。
彼女のみアーマーではなくラバードレス(続編ではラバードレス・アーマーと表記)なので、脱げると普通に下着姿になる。そのため、当時思春期の入口に足を踏み入れたばかりのNAZZAの性の目覚めを加速させた。後年の移植でCERO・Cになったのは多分彼女のせいだと思う。
対人戦で100連勝すると下段アーマーと一緒にスカートも脱げるという隠し要素が存在するが、流石に無謀すぎと判断したのか家庭用に移植される度に条件が緩和されていった。ちなみに唯一ファイターズメガミックスでは脱げないので、Dコースのエンディングのポートレートで我慢しよう(あれのせいで居間で遊ぶのが気まずかった)。
一部の家庭用版では衣装が追加されている。
・バン
母と自分を捨てた父に焼きを入れるために『海の向こうの島国の西の町』からアームストンシティにやってきた高校生。続編ではサラッと留年したことになっている。
「いてまうぞコラァ!」というボイスが特徴的。続編では「カニ食ってカエレ!」とか言い出すようになった。
単発で大ダメージ、且つ派手に吹っ飛ばせる技が多いので割と扱いやすい部類に入るキャラ。お手軽すぎる即死コンボも存在するらしいので、PS3版のランクマは彼の使用率が高かった印象がある。
『すごいよ!!マサルさん』4巻に彼にソックリの『ガクラン高校』の面々が登場するが、実際にモデルにしたのかどうかは不明(作者のうすた京介先生は当時やたらとセガを推していたのでその可能性は高い)。
・マーラー
ラスボスのBMをプレイヤー向けに調整した隠しキャラ。BMの血縁者で、私怨を持っていると噂されている。見た目はまんま小さいBMだが、ファイターズメガミックスでコスチュームを一新、続編ではデフォルトキャラに昇格した上で完全に差別化された。一貫して胡散臭い格好だけどこれでも正義感の強い性格らしく、市政に正義を取り戻すべく戦っているらしい。
・B.M.(ビッグ・マーラー)
本作のラスボスにしてアームストンシティの市長。マーラーと瓜二つの姿だが、デカい。デカいマーラーだからビッグ・マーラー。何も間違いではない。
アーケード版や後年の移植版では使用不可能だが、サターン版では一部モードで使用できた。
【用語集】
・アーマー
ファイティングバイパーズの象徴その1。
本作に登場するキャラは全員アーマーを装備している。これが攻撃を受けたりガードしたりで耐久値を失うと専用技で破壊することが可能になり、防御力が大幅に低下してしまう(最悪即死もありうる)。また、浮き方が若干変化してコンボを喰らいやすくなるらしい(実感はあまりないがゲーメストムックにそう書いてある)。
→←→←P+K+Gでキャストオフも可能だが前述のようにメリットなど皆無だし、続編のように2ラウンド取れる技があるわけでもなく、当然某鯖味噌ライダーのようにクロックアップもできない(サターン版にそんな感じのモードあったけど)ので、大抵縛りプレイか舐めプにしか使えない。
・アームストンシティ
本作の舞台となる近未来都市。ラスボスのBMが市長を務める。街の中央にはシティタワーがそびえ建っており、建設時の裏金でBMは巨万の富を得たらしい。
タワーのエレベーターや屋上からはよくバイパーが落ちてくるが、その程度で命を落とすようではバイパーは務まらない。
・オールド・アームストン・タウン
ファイティングバイパーズに登場するステージのひとつ。
1ステージ目と5ステージ目に登場し、続編にも登場するなど何かと優遇されている。
アームストンシティ郊外にある閉鎖されたテーマパークで、マスコットキャラクターはサターン版に登場する『くまちゃん』。リングの外には巨大なくまちゃんのオブジェが崩れた状態で鎮座しており、そこにキャラクターを吹っ飛ばすと飛び跳ねる(サターン版では見られない演出)。
続編では燃え盛っているが、これはバイパー取り締まりの一環でBMの手先の警官が火を放ったため。
・ガード&アタック(G&A)
本作における特徴的な攻撃方法。←+Pか←+Kで出せる。光っている間に相手の打撃技をガードし、すかさず攻撃する。相手のパンチ連打などに割り込むと効果的。アーマー破壊効果あるわ派手に吹っ飛ぶわで思わず多用しがちだが、とにかく隙が大きいので空振ったりガードされたりするとほぼ確実に投げられると思ったほうがいい。光っている間もガード扱いなので当然投げられる。
・壁
ファイティングバイパーズの象徴その2。
本作は四方を壁に囲まれたリングで戦うルールが採用されており、リングアウトの概念が存在しない。この壁は時に凶器となり、相手を叩きつけて更にダメージを与えることもできる。そして何よりKO時に相手を壁ごと吹っ飛ばす演出が派手!
幼き日のNAZZAはこの演出に魅せられてファイティングバイパーズ、ひいては格闘ゲームそのものに興味を持つこととなった。近年の3D格ゲーではKO時以外にも同様の演出が当たり前のように多く見られるようになったが、なぜだろう…バイパーズほど胸に響かない(※個人の感想です)。
壁破壊しないでKOするとSEも相まってえらく地味なので、ここは是が非でも狙っていきたい。
・ゲームinnみとや鶯谷店
かつて東京都台東区鶯谷に存在したゲーセン。
アーケード版ファイティングバイパーズの設置店舗がほぼ絶滅したと言っても過言ではない現状のなか、店長の趣味で同作が設置されたこのお店はバイパー達にとってまさに最後の聖地だった。2015年には大会も開かれたりしたが、惜しまれつつも2018年8月に閉店。同店で稼働していたファイティングバイパーズの基盤は現在埼玉県ふじみ野市のゲーセン『Bayon』にある。
詳細は下記のリンクを。
GAME Watch『あと2日で閉店を迎えるゲームセンター「みとや」で「ファイティングバイパーズ」の思い出に再会した不思議な運命の話』
4Gamer.net『ビデオゲームの語り部たち 第9部:「ファイティングバイパーズ」に魅せられた武井幹夫氏のゲームセンター人生と「ゲームインみとや鶯谷店」の閉店』
・ダメ男
『ダメージゲージ男』の略。体力ゲージの横に居座りアーマーの耐久値を示す。対人戦で連勝を重ねると様々なポーズを見せてくれる。
・ナッツクラック
四方を壁に囲まれたリングでアーマーを身に纏って戦う、アームストンシティで大流行している遊びのこと。その人気は市長の呼びかけでトーナメントが開催されるほど(その2年後には手のひら返して禁止するけど)。ジャッジアイズの公式サイトにはアーマーの名前がナッツクラックという表記があるが、あれは誤りである。
余談だがサターン版の説明書はナッツクラックについての説明が一切ないままハニーの紹介文に「ナッツクラックの名物娘として人気が高い」、ピッキーの紹介文に「スケボーを始めたが、アームストンではナッツクラックの方が人気が出てしまい〜」と書かれているので「ナッツクラックって何だ…?」ってなった人が続出した…かどうかは定かではないが、少なくともNAZZAはなった。
・上り蹴り
いわゆるジャンプキック。↑要素+Kで出せるのだが、立ちPより出が早い、威力そこそこ、相手を吹っ飛ばすとかなり凶悪な性能を誇る。至近距離でぶっぱされるとまず対処法がない。
その一方で空振ったり防御されると隙が大きいので、安易に出すと投げが待っている。
・バイパー
ナッツクラックをする人のこと。いつしかそう呼ばれるようになったらしいが、なぜナッツクラックをしていたらバイパーと呼ばれるようになるのかは不明。恐らく本作最大の謎。
ファイティングバイパーズで遊ぶ人のことをバイパーって呼ぶと通っぽい。
・ファイターズメガミックス
1996年にサターンで発売されたバーチャファイターとのコラボタイトル。
他にもバーチャコップやレンタヒーロー、デイトナUSAの車、没キャラなども隠しキャラで参戦しており、さながらセガ版KOF、もしくはセガ版スマブラといった感じのお祭りゲーム。
前述の隠しキャラがあまりにもインパクトが強かったので、発売から20年以上が経過して人々の記憶から消えかけている昨今ではファイティングバイパーズとファイターズメガミックスの区別が付かなくなった人をチラホラと見かける。
・ファイティングバイパーズ 2
本作の2年後が舞台の続編。1998年にアーケード版、2001年にドリームキャスト版がそれぞれリリースされた。
BMによってナッツクラックが禁止されたことでバイパー達が捕まって溶鉱炉で強制労働させられることになったので、反旗を翻すのが大まかなストーリー。
粗削りながらシンプルかつ派手なのが特徴だった前作に比べてシステムがかなり複雑化されたため、世間的な評価はあまりよいとは言えず結果的にシリーズは終焉を迎えることとなったが、熟練者同士の対戦は熱い。
・ペプシコーラ
ファイティングバイパーズの象徴?その3。
本作はいわゆる『ゲーム内広告』のはしりとも言える作品で、作中のいたるところにペプシのロゴが書かれていた。他にも全国大会(ペプシジャパンカップ)のスポンサーだったりサターン版にペプシマンが参戦したりなど、ファイティングバイパーズとペプシはまさに切っても切り離せない関係だったといえよう。
1998年にペプシのロゴが青を基調としたデザインへと変更になったが、後に発売されたPS2版、PS3 /XBOX360版はアーケード版同様1995年当時のロゴのまま登場するかたちとなった。PS4版ではとうとう削除されてしまったが、わざわざミニゲームのために再契約するのも割に合わないと判断されてしまったのかもしれない(海外版は元々ペプシのロゴが登場しないらしいので、そちらのデータを流用したものと思われる)。