【セミナーレポート】社内の人事制度を完全に透明化!! 給与テーブルの社外公開に踏み切った挑戦について語る!
2024年2月1日にウイングアーク1st主催の人事カンファレンスに登壇し、社内の人事制度を完全に透明化した業界初の挑戦についてお話ししました。
今回はウイングアーク1stTalent Attraction & Acquisition部部長、宮本隆輔さんにモデレーターを務めていただき、徹底解剖していただきました!
会場のご紹介
今回は先日OPENしたばかり。ウイングアーク1stさんのエンジニアの育成と採用を目的とした、エンジニアのためのイノベーションラボ「D.E.BASE」にて開催いただきました!
まず、オフィスエントランスにはPanasonic社製の半透明の有機ELディスプレイを搭載した自動ドアが設置されています。こちらはプロトタイプモデルで、このサイズでのオフィスへの導入は非常に珍しいとのこと、、!
メインフロアに入ると巨大LEDやゲーミングチェアが。わくわくする仕掛けであふれるとても素敵な空間でした。
皆様にも是非一度足を運んでいただきたい、「D.E.BASE」の詳細はこちらの記事よりご覧ください!
イントロダクション
今回参加させていただいたウイングアーク1stさんのイベントは「femto(フェムト)」の第一回開催になります。
「femto」は1,000兆分の1を意味する言葉で、このようなイベントを通してそれぞれが持っているアビリティを共有することで大きな力になるのではないか、という思いが込められているそうです!
登壇者プロフィール
ウイングアーク1st株式会社 Talent Attraction & Acquisition部部長
2005年サイバーエージェント入社。子会社の営業責任者、採用責任者、新規事業の立ち上げなどを経験した後、サイバーエージェント全体の採用広報責任者として新卒採用に従事。インターネット広告事業本部にて営業と人事を兼任するなど多彩な経験をしたのち2022年ウイングアーク1st入社。人事部門の部門長として幅広い業務を担っている。
渡邊 龍一
株式会社Nazuna 取締役事業部長
近畿大学在学中にキャバクラの店長に就任、24歳でエリアマネージャーに昇格。その後コロンビアワークス株式会社に入社、不動産デベロッパー営業として40億円規模の案件を担当したのち人事総務部、運営事業部での経験を経て、29歳でNazunaに参画、マーケティング部門でコロナ禍にさまざまな施策を実行する。32歳で取締役に就任。
元々の制度はどのようなものだったのか?
株式会社Nazunaでは、社のミッションである「おせっかい革命」の一環として、社員すべての給与・評価基準を公開しました。
宮本 隆輔(以下、宮本):人事制度を透明化して社内に浸透させることはあると思うが、社外にわざわざ発信することは基本ないと思う。給与まで社外に公開しているんですよね!?もともとはどのような制度だったのでしょうか?公開に踏み切ったきっかけはありますか?
渡邊 龍一(以下、渡邊):もともとは制度設計も基準も明確にはなかった。「従業員満足度を上げたい」「Nazunaを大きくしたい」と思う中で制度が必要な時期だと感じるようになりました。
なぜ外部に公開しようと思ったのか?
宮本:わざわざ外に出す必要はなくないか!?と僕は最初聞いたときに思ってしまったのですが。笑 なぜ今回外部に公開することにしたのですか?
渡邊:宿泊業界の給料は高くない。一般企業から宿泊業界に転職する人はまず存在しない。それはなぜか?と考えたときに「どう評価して良いか分からない」という声が多かった。宿泊業界全体を活性化させるためには、すべてを見せていった方が良いと判断し、透明化と公表に踏み切ることにしました。
宮本:実際に公表してみて、ポジティブに働いていますか?また、宿泊業界以外からの転職者は増えましたか?
渡邊:ポジティブですね!Nazunaは現に他業界からの転職者が半分もいるんです。
宮本:すごいですね。「Nazunaの理念には共感できる。でも宿泊業界って給料高くないんじゃない?」と踏みとどまっていた人たちが、制度や給与形態が公開されたことによって、「頑張ればこのくらいの年収までいけるんだ!」と背中を押され、アクセルを踏めたということですね。
策定している中で反発はあった?
宮本:制度をつくっている中で迷いはなかったのですか?
渡邊:会社のバリューで「チャレンジをしよう」というのがある。チャレンジの数こそが成功のカギだと思っているので、「まずはやってみよう」という思いのもと進めていました。
宮本:大きい会社でこの制度を実施するとなると、かなりハードルが高いと思います。渡邊さんだったらどうやって推し進めますか?
渡邊:業界的に人材不足と言われているが、Nazunaは業界平均の5倍くらい採用ができている。結果、費用対効果に表れてきている。数字で示していくことが一番ですね。宿泊業界を変えていきたいと本気で思っています。
宮本:制度を変える、可視化するだけでなく、経営課題に直結する施策ということですね。
開示してからの効果は?
渡邊:ある施設では、公開して半年でトリップアドバイザーで2位になりました。これは従業員が評価につながるKPIを明確に持つことができた結果だと思っています。
宮本:採用に続き、口コミまで、確実に数字に結びついていますね。評価があがることで、給料も上がり、モチベーションも上がる。さらに経営としても売上があがる。win-winですね!
渡邊:そうですね。さらに、新しいことへのチャレンジをメンバーが一緒になってやってくれるようになりました。現場メンバーが積極的にイベント運営に参加してくれたり。文化もありき、評価もありき、良い方向に向かっている実感があります!
今回はオフライン、オンラインのハイブリッドでの開催だったため、この後オフラインでご参加いただいた皆様と懇親会を実施しました。各社の感じている課題など、たくさんの情報共有をすることができました!
3月も登壇させていただきます!
3月もウイングアーク1stさんのイベント「femto(フェムト)」へ参加させていただきます。
詳細が決まり次第、こちらに記載させていただきますので是非ご参加ください🙌